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おぉっ!あこがれの貴金属コスメ???~その1(FILE No.038)

メルマガアーカイブ

美里康人

2006年にスタートしたメールマガジンのアーカイブページ。
『コスメの真実・裏側』は、このメルマガがきっかけで出版された書籍でした。

◆◆FILE No.038 / 2007年2月配信◆◆

おぉっ!あこがれの貴金属コスメ???~その1

今回は、話題の有効成分としての金属についてお話しようかと思います。

今話題と言えば
はやり「プラチナ」でしょうか。
他には「金」「銀」など
こうした金属の名前をよく見かけるかと思います。

でも、なぜか貴金属ですよね。
よくユーザーから
「高価なイメージを与えるから配合してるだけじゃないの?」
といった声を耳にします。

いえ、そういう訳ではないんですね。
実は、きちんと化粧品に配合される理由がそこにはあります。
今回はそういったお話に触れましょう。


白金(プラチナ)や金、銀
実はこうした貴金属は
「触媒」作用という性質を持っています。

触媒作用とは
触媒というのは、自らが直接化学反応をする訳ではなく、それが存在する事によって化学反応が促進される作用のこと。

もう少し身近なもので説明しましょう。
男性の方はよくご存知かもしれませんが
車の排気ガスを浄化するために
マフラーの中に触媒が組み込まれたりしていますね。

車の排気ガス浄化装置の中には
触媒として白金とパラジウムが使用されていて
排気ガス中に含まれる三つの有害な物質を
無害なものに変換しています。

まず窒素酸化物は
分解して窒素と酸素に変換し
そして炭化水素と一酸化炭素は
これに酸素を含めてお互いを反応させ
水に変換しています。

本来これらのガス中で起こる化学反応は
圧力を加えたり
熱を加えたりしなければ起こり得ない反応なのですが
(だから今までそのまま排出されていた)
この金属触媒が存在する事によって
こうした反応が促進されるという仕組みです。
もちろんこの触媒は自らが反応する訳ではありませんので
減ってしまってなくなる事はなく
永遠に働き続けるという事になります。

最近の車は
エアコンをかけていなくてもマフラーからよく水が出ますね。
あれは、そのためです。

さて、ここで一つ疑問が起きますね。
冒頭で書いたように
なぜ貴金属なのでしょう???

これは
例えば鉄や銅や亜鉛といった金属は
自らが反応しやすく
空気や水と反応して酸化されてしまうからです。
鉄は錆びたり
銅は青く色が変色しますね。
あれが酸化された状態です。

対して
金や白金などの貴金属が酸化されて腐食した
なんて話は聞いた事ないですよね?
こうした貴金属類は
非常に反応しにくい物質だからなんですね。
自分が反応に直接関わってしまっては意味がありませんので
触媒作用のある金属は
貴金属に限られるという訳です。

そういえば
ちょっと難しいこうした化学のお話は
実は皆さん高校の頃に習っていたんですねぇ。

高校の化学の教科書の裏表紙にこんな表がありましたよね?

陽イオンのイオン化傾向
<『コスメティックアカデミー』教本より引用>

そうそう
「かそうかな。まぁアテにすな。ひどすぎる、借金」
なんて暗記する方法を先生から教わったかと思います。

この表を見ると
左から右に行くほど反応が遅いという事を示しています。
右の端の方には
『・・・水銀・銀・白金・金』
と並んでいますね。
ようはこういう事だったんですね。

余談になりました(汗)


ここまで貴金属が持つ「触媒作用」についてお話してきました。
そしてこうした貴金属の触媒作用を利用した化粧品が
資生堂のデオドラントスプレーに応用されている『Ag』(銀)であり
最近『プラチナナノコロイドで』話題の白金です。

ではこの貴金属の触媒作用が
どういった理由で化粧品に応用されているのでしょうか?
そして皆さん興味しんしんの
「本当にこうしたコスメに効果があるの?」
こうした部分に触れていきましょう。
もちろん!
それを見分けできる方法もコッソリと伝授しますよ。

ただ・・・
長くなりましたので、この先は次回のお楽しみにという事で。

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