ビークラボ株式会社のサイトはこちら

気になる「毛穴」~その2(FILE No.043)

メルマガアーカイブ

美里康人

2006年にスタートしたメールマガジンのアーカイブページ。
『コスメの真実・裏側』は、このメルマガがきっかけで出版された書籍でした。

◆◆FILE No.043 / 2007年3月配信◆◆

気になる「毛穴」~その2

「毛穴」の話題の二回目は、皆さんがもっとも気になるケアするにあたっての最新の研究についてのお話。

毛穴ケアというと
いかに毛穴をクリアにするかという
物理的な面からの取り組み
また
皮脂をためないための
皮脂分泌コントロール的なアプローチ

皆さんは
こうしたケアをすぐに思い浮かべる事でしょう。

しかしながらこうしたケアは
またすぐに毛穴に皮脂がたまってくるので
同じ事を繰り返す事になります。

最近は、毛穴に角栓が溜まる原因や
なぜ歳とともに黒ずみが目立ち始めるのか
前回で書いたように
皮膚科学的なメカニズムの解明が進んでいます。

つまり
毛穴がロート状に陥没したり
開口面積が広がってくる要因です。

ただ実際のところ
まだまだその核心はつかめていないのも現状です。

例えば素朴な疑問として
「手などの毛穴にニキビができないのはなぜ??」

もちろん、顔の皮膚とでは
構造的に微妙な違いがあるのは重々承知していますが
それがニキビができない原因とは
納得のいかないお話。

まぁ、それはさておき
こうしたアプローチからのケアを併用する事で
毛穴ケアの未来が見えてきます。


資生堂さんの最近の研究で
毛穴が陥没して黒ずみの原因となるのは
「不飽和脂肪酸」が関わっているらしいと
そういったデータを発表しています。

不飽和脂肪酸といえば
食の世界では、”太らない”
そして
”体にとっても有効”と話題になりましたね。

でもお肌の方では
皮脂中に含まれる不飽和脂肪酸が
ニキビだけでなく
毛穴のロート型陥没の原因となっている事が分かりました。

不飽和脂肪酸は酸化されやすい事が
その要因だそうです。

つまり、陥没して漏斗状になった毛穴は
その部分の皮膚細胞が損傷を受けた状態になっていて
その損傷に不飽和脂肪酸が
関係しているとの事です。

まだその皮膚科学的な解明は
きちんとなされていませんが
少なくとも
黒ずみの多い毛穴の部位には
不飽和脂肪酸が多い事

そしてなにより
不飽和脂肪酸を塗布した皮膚は
ニキビの発生兆候が確認されたとの事です。

その不飽和脂肪酸とは
皆さんよくご存知の
オレイン酸」や「パルミトレイン酸」です。

そうそう
身近なところでは
オリーブ油にたくさん含まれていますね。

ちなみによく
アクネ菌が皮脂から不飽和脂肪酸を作り出す
そうしたお話を耳にしますが
それも全く間違いではありませんが
もともと皮脂が持っている不飽和脂肪酸が
ニキビの原因になっているんですね。

きっと
オリーブ油などを使ったコスメを
否定する事になってしまうので
そうは書けないのでしょう(苦笑)


さて最後は皆さんにとってもっと興味ある
毛穴を小さくするための成分について
最近の研究のお話です。

花王さんは
毛穴を小さくするために
表皮細胞の収縮や増殖に関わる
生理活性脂質」に着目しています。

これらの脂質と類似した成分を補う事で
実際に毛穴の開口面積が小さくなるデータを
三次元画像解析で明らかにしています。

それが「SFA(スキンフォースアクティベーター)」と名づけられた
リン酸化グリセリルエーテル誘導体
ですね。
「ソフィーナ 大人の毛穴ケア ひきしめエッセンス」に配合されています。

それにしてもこの生理活性脂質ですが
セラミドやレシチンに構造が類似しているのは
偶然でしょうか。

やはり
毛穴ケアには保湿も重要である事
それが証明された一つの結果かもしれませんね。

やはりここでも私の持論である

保湿は全てのスキンケアの命

でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です