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「CE」ってなんぢゃ?(FILE No.041)

メルマガアーカイブ

美里康人

2006年にスタートしたメールマガジンのアーカイブページ。
『コスメの真実・裏側』は、このメルマガがきっかけで出版された書籍でした。

◆◆FILE No.041 / 2007年2月配信◆◆

「CE」ってなんぢゃ?

前回から、皮膚の構造について
あまり一般的にユーザーに知られていないお話をしています。

メルマガアーカイブ「皮膚の水素結合」ってなんぢゃ?(FILE No.040)

でもあまり学術的で難しい事ではなく
特にスキンケアにとって重要で
「へぇ、なるほどぉ♪」
と皆さんが感じるようなお話を取り上げています。

今回は、資生堂さんをキッカケとして
大手各社が注目している角質層部分の新しい研究についてお話してみましょう。


化粧品にとって
この角質層部分のケアが特に重要である事は
皆さんよくご存知の事かと思います。
特にバリア機能や水分の保持がとても大切なケアになる事は、
もうよく耳にするお話ですね。

この部分には細胞間脂質として「セラミド」が存在し
これが肌荒れやアトピーのカギとなっている事も
花王さんの研究で皆さんよくご存知でしょう。

で、資生堂さんはこの角質層を構成している細胞
それそのものについて研究を重ねた結果
お肌の荒れを防ぎ、そしてバリア機能を維持するためには
細胞の壁に重要なカギがある事を発見しています。

でも、字で書いてもなんの事やらよく分かりませんね。
そこで、資生堂さんや花王さんの図も利用させて頂き
図解で説明してみます。

下記が、まず角質層のおおまかな構成図です。

表皮のイメージ図

こうして見ると、角質細胞って
まるでレンガを積み上げたブロックのような感じですね。

そう、角質層の構造は
確かにそういったイメージでとらえておくと大変分かりやすいでしょう。
そのレンガの周りをセメントのようにかためているのが
セラミドや脂肪酸などの「細胞間脂質」という事になります。

この図では角質細胞の層は4層しか表していませんが
実際には顔の場合
12~18層ほどの層に重なって構成されています。
もちろん
その層の数はお顔の部位によって異なります。
目の周りなどの皮膚の薄い部分だと12層程度
頬などの厚い部分で15層程度となっています。

そして血管が透けて見えてしまうような皮膚の薄い方
また、私のようにツラの皮の厚いヤツ(笑)
こうした人は層の数が違う事になります。

さて、話を戻します。

このひとつひとつのレンガである角質細胞ですが
この細胞は実は周りを壁で覆われており
この壁があるために
細胞内の成分が外へ出たり入ったりしないようになっています。
でないと、細胞内の水分が出て行ってしまったり
はたまた
外部から毒性成分が
細胞の中まで入ってしまう事になりますよね。
こうした事を防いでいるのがこの細胞壁であり
CE(コーニファイドエンベロープ)と呼ばれています。

それを図にしたのがこれです。

そしてこのCEと呼ばれる細胞壁は
図のように表皮の一番深部である基底層のところから
少しずつ成熟して作られていく事が分かりました。

で、資生堂が最近発表した知見によると
肌荒れを起こしている皮膚には
このCEが未熟なままで角質層にまで押し上げられ
細胞を守る力が弱いものが多く存在している事が分かっています。

つまり
未熟なCEは肌荒れの要因の一つになっている
そういう事のようです。

逆に言うと
この熟成を助けてあげる事で
丈夫でなおかつ健康で
そして正常な角質層の状態を作り上げる事が可能になる
そういったスキンケア理論です。

最近発売されている資生堂の商品には
こうした技術が導入された成分が配合されているとの事。
それが「セブラエン」という成分との事です。

そこで大手各社も
この部分に対するケア成分の開拓に
力を注いでいるようです。

次回も、お肌について興味あるお話を続けていきましょう。

ゆっきー

セブラエンについて調べてみると、以前は、クレ・ド・ポーのアイテムに配合されていた成分で、表示名称は「t-シクロアミノ酸メチルアミド誘導体」といい、資生堂さんが 12 年の歳月をかけて分子設計や合成を独自に行い、実用化に成功した肌荒れや荒れ性を改善する効果がある医学部外品の有効成分とのことでした。興味のある方は、「セブラエン」で検索してみると、色々な記事がヒットしますよ!(2021年7月時点の情報)

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