化粧品開発のご相談はビークラボへ >>

加齢臭のウソとホント 後編

最近よく耳にする「耳裏臭い、加齢臭!」
前回から、この真実について書いています。

そして、実はここを指でこすって「臭っ!」
人の反応を楽しむ仕組みについて触れました。

では、なぜ耳の後ろをこすると臭うのでしょうか?

コレ、実は普段ほとんど触る事のない場所なので
毛穴に皮脂がたっぷり溜まっているのです。

なもんだから、指でこすったりすることでその皮脂がプチっと出て
それがにおうだけの事です。

なので、直接クンクンしたところでにおうわけでもないですし
ましてそこから発生して加齢臭になるわけでもありません。

このアブラの塊の存在とその臭い
経験したことがある方がおられるはずです。

そう、鼻の毛穴に詰まる皮脂。
あれと同じなんです。
この臭い、嗅いだことがある方がおられるはず。

まぁ、笑って「ハ~イ!」と手を揚げる方もおられないでしょうが(笑)

ちょっとばかし恥ずかしい話なのでですが
きっとスマホ片手に頷いている方も多いはず。

え?
私だけ?(笑)

もう、老いるとこんなもんですが・・・。
自分は職業柄、においフェチでして
なんでもかんでもすぐに
鼻が反応したにおいを嗅ぎ分けようとするクセがあります。
まさに無意識のうちの行動です。

いや…誤解なく(汗)

電車の中で女性に鼻を近づけ
クンクン・スンスンする…。
そんなハラスメントな行動をとるわけじゃないので(苦笑)

ニキビが盛況な高校生の頃に
やはり鼻の頭を指で押して毛穴から出るアブラをクンクンした時

「わっ、くっせぇ…。」

これを体感したことがあったのです。

臭いのに「ぷちゅ」っと柱状に出るから面白い。
毎日のように。
もう、勉強もしない暇人の
人に言えない、机に向かった恥態です(苦笑)

最初はこの鼻の頭だけでしたが
好奇心旺盛なこの私
あちこちを指で押しては皮脂の塊が出るか試しだします。

すると、鼻の付け根。
いわゆる小鼻。
ここがひどかった。

指で軽く摘むだけで何本もの毛穴から
にゅるにゅると飛び出してきます。
角栓

これ、でも間違わないようにしないといけないのは
イチゴ鼻と言われる、黒い角栓とは少し異なります。
あちらは芯のように硬く
こちらの皮脂は軟らかくて臭いが強いです。イチゴ鼻と言われる、黒い角栓とは少し異なります。
あちらは芯のように硬く
こちらの皮脂は軟らかくて、黄味がかった白です。

そして例のごとくにおいを嗅ぐと
ここは鼻の頭より臭いが強い…。

もちろん、額や顔面に白ニキビができたら
すぐにそこもやってみます。
しかし、白ニキビのアブラはそれほど臭いません。

そして意外な事に
眉毛の毛穴からも出てくる箇所があることに気付きます。
なぜかここは、異常なほどに臭かった(苦笑)

そしてたどり着いたのが耳周り。

最初は耳の表側の付け根
ここも結構よくチュっと角栓のようなものが出て
臭かったのです。
そしてやがて気付いたのが耳の裏でした。

二本の指でキュっとここを摘まんでみると
指にあたるほど簡単に「にゅるん」と皮脂角栓が出ます。
目で見て確認、そして例のごとく指に鼻を近づけ
クンクン…。

「ここも臭いな…;」

ほんと、バカですねぇ…。
書いてて情けなくなってきますが
真実をお伝えするには恥をしのんで書かせて頂きました…。

ということで
つまり、確かに耳の付け根は皮脂腺が少し多くて
溜まりやすい部位ではあります。
また、においも強い方であることは確か。

そして普段あまり触らないために
ちょっと押したりこすったりしてやるとすぐに皮脂が毛穴から飛び出し
そのにおいは強いということです。

ただ、経験上それはここに限った事ではないですし
鼻の頭も小鼻も同じ
眉毛にもそういう箇所があります。

これは皮脂腺の場所によって
臭いを発する成分の違いからくることは間違いなく
学術研究データも出ています。

ただ、だからといって
角栓となった皮脂を押し出さないのに
その場所から皮脂の臭いが発せられることはなく
これは誤解です。

もしそれが事実なら
鼻の下や小鼻が年中プンプン臭くて
たまりません(笑)

という事で
加齢臭と耳の後ろの皮脂臭との関連性はありません。

つまり、すでに解明されている
分泌された皮脂が経過をたどって反応物を生成し
ノネナールとなって加齢臭に繋がっている事実とは
直接の関係はありません。

加齢臭のもとであるノネナールの生成が多い箇所は
実はわきの下・背中・お腹
なのだそうです。
学者の方のエビデンス論文が公開されていました。

個々人が何を書こうが勝手ですが
間違いはいけません、間違いは。

まー、冒頭でも書いたように
どーでもいいお話でしたね(苦笑)

ミイラ取りがミイラに???

さもありなん…失礼。
では、また。

by.美里 康人

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です