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AHAはどうだ?(FILE No.063)

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◆◆FILE No.063 / 2007年9月配信◆◆

AHAはどうだ?

今回は、AHAのお話です。

いまさら、AHAってなんだ?って事はないですよね?
もちろん、AHAとはお肌のピーリングの事です。

ピーリングと一言で言っても色んな方法がありますが
AHAとはフルーツ酸といわれる一種の酸で
お肌のもっとも外側の角質層を溶かして除去する方法です。
ですので、スクラブなどのようにこそぎ落とすわけではないので
物理的にお肌を傷つけるといったリスクはありません。

ではここでフルーツ酸とは何か
復習をかねて簡単に説明を書いておきましょう。

フルーツ酸とは

乳酸やグリコール酸、リンゴ酸、クエン酸などの総称のことです。
柑橘系など、フルーツに含まれている酸が多いことから、その名の通りフルーツ酸と呼ばれています。

こういうAHAですが
主に化粧品業界や皮膚科で使われる酸は
グリコール酸をよく使用します。

確かにこのピーリングによる効果は
アメリカでも日本でも
皮膚科医療の世界でさまざまな臨床データが発表されており
すでにお肌の修復のセオリーともなっている手法ですね。

もっとも、皮膚の外層にある角質を除去することで
皮膚のターンオーバーを促進し
トラブルなどを抱えた表皮層を
新しく生まれ変わらせてくれます。

当然のことですが
真皮から押し上げられたできた組織が表皮層ですから
このターンオーバーの促進は
真皮からの新しい皮膚組織作りに貢献してくれるわけで
角質層の浅い部分に対する効果というだけでなく
表皮層の深い部分までが生まれ変わるという事になります。

ただしこの酸による施術ですが
前にもサイトで書いたように
強い酸で皮膚を溶かすようなプロセスをふむために
皮膚の薄い方にはむいていません。

それだけでなく
一部の外資系で扱っているAHAアイテムや
皮膚科で行うような濃度の濃いグリコール酸施術などは
きちんと時間と濃度調整をしなければ
ある種のヤケドのようなとんでもない事態を招きますから
自己診断はとてもおすすめできないのが現状です。

こんなAHAですが
きちんとプロが診断した上での施術であれば
お肌のケアとして非常に好印象を持っています。

*

さて実は今回のお話は
こんな当たり前の事を書くためではありません。

過去にお肌を数多く見てきた結果から
最近想像もしなかった意外な事実が判明し
ある種の推測が浮上してきたからです。

それはどういう事かというと
皮膚科でのピーリング施術や
ヘビーなAHAコスメを経験してきた方々は
いちように肌老化が進行しているように感じたためです。

もちろん、一度や二度の施術でこうした事はおき得ないのですが
かなりの回数を経験して女性に限って
なぜかそういう経過をたどってるように感じるのです。

つまり
肌のエイジングが進んでいるのでは?
というのが、私の今の推測です。

これは
肌のタルミ・シワなどによく表れています。
もしも心あたりの方がおられれば
思い返してみて下さい。

考えてみれば
お肌のターンオーバーを強制的に促進させるという事は
お肌のエイジングを早く進めていると想像できるのは
理に叶った事なのかもしれません。

まだまだ検体数(失礼^^;)が少ないので
はっきりとした事実関係はつかめていませんが
今後検証につとめていければと思っています。

また、皮膚学会による研究が進めば
こうした事実が明らかにされていくのかもしれません。
そのおりには、また皆さんにご報告致します。

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