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「水」のコストと化粧品 その1

今日は久しぶりに
100均コスメについての話題です。

といえば、フツーにダイソーさんのコスメが
あまりにも有名です。

発売当初は
化粧品メーカーさんを含め業界を震撼させた
一大ニュースでしたが
今では美白化粧水にまでアイテムはおよび
すでにひとつのブランドとして
確立された感がありますね。

まぁ、どういった顧客層の方々が購入するのか
想像し得ないですが
メイクも含めフルラインナップで揃っているのは
皆さん、よくご存じのことと思います。

で、今回は善し悪しのお話ではなく
この「100円」というコスト感の話題をとりあげてみましょう。

いわば、「なら、数千円もするコスメはいったいなんなの?」
という話題に繋がっていくわけですが。

こういったコスメのコスト話になるとよく取り沙汰されるのは
「水を売ってるようなもの」という価値観の例え。

では、果たして水の価値は?

つまり
ここをしっかり掘り下げてみると
実はコスメの価値が少し見えてきます。

例えばスーパーで売られている
ミネラルウォーターの類いは
1本おいくらくらい?

もちろん、2L入りや
350mLといったパーソナルなサイズまで色々とありますが
だいたい1本あたり100円から200円といったコスト感ですね。

ということは?

100均のコスメは化粧水100mLとかで100円で
水に何かの成分を配合することで
それでまぁ許せる範囲の適切価格だろうと
価値観評価される感じでしょうか。

となると
これを基準にすると10倍の1,000円のみならず
100倍の1万円の化粧品なんてあり得ないだろ…
なんてことを言われるわけです。

確かに、単純に中身の原材料原価のことしかイメージが及ばないと
つい、そう考えがち

しかし、こういった話題を発信する知ったかさんや
SNSやメディアで上から目線の専門家気取りさんは
もうちょっと社会勉強をして頂きたい…
というお話です。

もちろん、1万円もするコスメを擁護するわけではありません。

「モノのどこにコストが掛かっているか?」
いわば、社会人としてしごく当たり前のこと。

で、話を戻しますが
たかが、「ただの水」を1本製造するのには
水の原価以外のところに膨大なコストが掛かっている点に
着目すべきなんですね。

あーっと
この「中身以外」という言葉を使うと
よくコスメコンシェルジュだの
コスメ解析屋さんが
「容器にお金を掛けてるのでしょう。」
とか
「容器といった飾りにお金を払っていると思って下さい。」などなど
よく見かけます。

確かに全くのデマとは言いませんが
いくら高価そうで立派な容器でも
せいぜい1個400円程度までのモノですから。
もちろん、キレイな印刷や
キラッキラの金箔・銀箔塗装をしても、です。

なので、いくら立派そうでも遠慮なく捨てて下さいね。
(※正確にはリサイクル)

ということで
コストのキモはココではないことを知るべきです。

じゃぁ…という話に入るのですが
なんだか序章だけでここまで使っちゃいましたね…すいません(汗)

続きは次回に

by.美里 康人

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