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ドライケアシャンプーがブーム?

関西弁で言うところの「アホなおっさん」のはずなのですが
今年は風邪をもらってきてしまいました。
これが本当のビンボー症というのでしょうね・・・。

高熱になると体がいうことを利かず
何も手がつきません。
皆様もとにかくうがいを欠かさず
くれぐれも予防を心がけて下さいませ。

なんとか復帰しましたので
記事更新させて頂きます。

* * *

お題にある「ドライシャンプー」という言葉
東日本大震災の時に
よく耳にしましたね。

いわば、水が使えないシチュエーションで
せめて髪をクリーンにしたいといったニーズから生まれた
水を使わないシャンプーで
ちょっと特殊なアイテムです。


「tenki.jp」より

実は弊社も震災の時には緊急生産し
無償で東北地方にお送りしたことを
覚えています。

で、この「ドライシャンプー」ですが
最近非常に出荷量が増大しているというのです。

大手各社もこぞって各種の商品を開発し
売り上げ伸びが凄いことになっているそうです。

商品も様々なタイプのものが開発され
液体タイプ・エアゾールタイプ・ゲルタイプ
そしてシートタイプまで
売られているんですね。

そこで色々と商品レビューなどを調べてみると
どうやら、入院や病気といった髪を洗えないシチュエーションの
ヘルプケアアイテムとして使われているのもありますが
大半が「髪を洗うのが面倒だから」という理由で
若い人たちの間で
日々のケアに購入されているというのです。

10年ほど前から
お風呂に入るのが面倒だからと
一週間位平気でお風呂に入らない人が増えたと
耳にしたことがありますが
こういうところにも波及しているのかと。。。

まー、髪を洗わなかろうが
お風呂に入らなかろうが
全て個々人の自由ですが
身の回りにそんな生活習慣の人がいたとしたら
ちょっとドン引きです…。

とまぁ、そんな世相のお話は置いておいて
せっかくなので話の矛先を変えて
こういった商品はどんな処方設計でできているのでしょう?

各社色んな商品を調べてみました。

まず、ほぼ全ての商品のおおまかなベースは
ほとんどエタノールです。
水なんかもほとんど含まれていないものが多く
いわばエタノールで髪を洗っている
思えばいいですね。

しばらくすれば髪は乾いてきますし
サッパリ感が得られるというロジック。

ただ、それだけでは髪がキシキシとしてしまうので
ほとんどの商品には以下の成分が微量添加されています。

・微量のパウダー成分(オクテニルコハク酸デンプンAlなど)
・メントール
・香料
・界面活性剤
・シリコーン

いずれも1%以下ではありますが

・髪や頭皮のニオイを消し
・スーとした爽やか感を演出し
・髪をサラっとさせる

その効果は十分に発揮してくれますので
さっぱり・サラサラな感じにはなるでしょう。

ただどうでしょう?
ほぼエタノールの商品で髪をガシガシやれば
髪の痛んでいる箇所やキューティクルから
タンパク質が抜け落ちたり
脱脂して髪は非常に傷むと思うのですが…。

また、ヘアカラーをしている方などは
さらに傷んでしまうと想定されますね。

あと、演出でサッパリ感が得られたとしても
アルコールに溶けだした汚れが除去されたわけではないので
相当しっかりと濡らした上で
そして、タオルなどでしっかりとふき取らないと
「洗浄したことにはならない」ことに
注意しなければなりません。

やはり、非常用と考えて頂くのがよいと思いますね。

って、今時の若い人たちには
「めんどくせーんだよ。 ほっといてくれよ。」
と言われそうですが(苦笑)

はい、自由ですからね^^;
おせっかい、すいませんでした。

では、また。

by.美里 康人

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