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知らぬが仏???怖い、食べ物活用スキンケア(FILE No.045)

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◆◆FILE No.045 / 2007年3月配信◆◆

知らぬが仏???怖い、食べ物活用スキンケア

前回から、少しばかりシビアな
自然・天然に対するスタンスのお話をしてきています。

ということで、今回はそうした流れから
食に関わる素材を化粧品に使うという事
その危険性についてのお話です。


未だにキッチンコスメと呼ばれる手作りコスメ派の中には
食材をそのままお顔に塗ったり
化粧水やクリームに混ぜたり
そういった事を日常的に行っている方を見かけます。

例えば一時期話題になったヨーグルト。
流行りましたねー。
美白に効果があるとかで
かなり話題を呼びましたし
「あるある系」のTV番組でも取り上げられました。

でもこのヨーグルト
よくよく考えてみると
味は酸っぱいですよね?
これはなぜでしょう??

それは
乳酸菌によって乳糖から「乳酸」が生成しているからです。
だから「乳酸菌」というんですが。

この乳酸菌
食の方では、胃や腸に入って
色々と効果があります。
ヨーグルトが体に良いと言われるゆえんですね。

その反面
乳酸と言えば酸ですから
当然酸性です。
だいたいヨーグルトのpHは4前後になっています。
で、乳酸のような有機酸といえば
グリコール酸で有名な
「AHAピーリング」ですね。

人のお肌はさまざまですから
その有効性に関して結論は言及しないとしても
(例えばグリコール酸ピーリングが有効な方もおられますし。)
”強い酸をお肌につけている”
この事実はきちんと認識しておくべきだと思うのです。

少なくても
pHが弱酸性の化粧品が当たり前の現代ですから
その是非は自分なりに一考の余地があるでしょう。

そしてもちろん
たくさんの菌をお肌に塗っている現実も

---
これについても
ニキビの原因となる菌を減らしてくれるという
そういう考え方もできなくはないし
逆に、酸素が多いために負けてしまって
乳酸菌が死滅してしまうという予測もできるので
効果に関してはなんとも言えない。
---


他に食品を手作りコスメにいかす例としては
ゼラチン」がありますね。

これが派生して
マシュマロを溶かして・・・
という事まで流行ったようです。

もともとはゼラチンがコラーゲンと同じ成分と
某大学の教授がおっしゃった事からの始まりのようですが
コラーゲンとゼラチンは成分的には同じたんぱく質ですが
実は全く別物です。
でないと、化粧品に配合されているコラーゲンは
あまりにもお高い事になってしまいますね。

もちろん
ゼラチンもコラーゲンも
牛や豚の皮から採取したり
今は魚からも採取されています。
ですから、由来は同じです。

ただ
加温されてかたまりになってしまったたんぱく質は
変性しているので違うものになっている
そう考えてもらって良いです。

だからコラーゲンと同じ由来であっても
食品のゼラチンは安いんですね。
もちろん、だからマシュマロも
1個数十円で買えるわけです。

溶かしてお肌に塗ると
乾く時に元の形状に戻ろうとするので
皮膜を作ってハリ感が出るためにシワが延びたような気がして
アンチエイジングに効果があると勘違いしないよう
ご注意下さいね。


他にも以前にも少し書きましたが
きゅうりのスライスをお顔に貼る場合
これもアレルギーの危険性があります。

他にも最近分かったアレルギー物質としては
イチョウに含まれるギンコールがあります。

その他、卵や大豆と
アレルギー成分を含む食品はたくさんありますので
作るのは楽しそうだからととりかかる前に
よく調べておかなければなりませんね。

なお
化粧品に使われるエキスは
こうしたアレルギー物質は除去されていますので
ご安心下さい。


それから食品とはちょっと関係ないのですが
よく耳にするのが香り付けとしての「精油」の配合。

これも雑貨として入手する、アロマとしての精油は
絶対に化粧水などに配合しないで下さいね。

皮膚に塗布するものに使う精油は
必ずアレルギー成分を除去した精油を
使用しなくてはなりません。
安全なモノを自分で作っているつもりが
それでアレルギーを起こしていては
本末転倒ですね。

化粧品会社で使われているエッセンシャルオイルは
必ずそうした国際的な規制(IFRAと言います。)に従って
アレルギー成分が除去されたものが使われていますので
全く別物です。ご注意下さい。

といっても
こうしたエッセンシャルオイルは
一般では入手できませんが。

ここでも
どうしてもプロとの違いがでてきます。
ちなみに当アカデミーの手作りコスメでは
アレルギー成分を除去した
スキンケア用エッセンシャルオイル
を使用しています。ご安心下さい。
といっても
万人に起こらない保証ではない事は
ご承知下さいね。

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