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機能性コスメ評価法~その1:クレンジング(FILE No.031)

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◆◆FILE No.031 / 2006年11月配信◆◆

機能性コスメ評価法~その1:クレンジング

さて今回から数回かに渡り
自分で機能性コスメの評価をしてみる方法を
伝授していく事にします。

過去に@cosmeの中やBBSで書いた事もありますが
ご覧になっておられない方のために
ここでまとめて書いていきます。

これらの方法は、自宅などで簡単にご自分ででき
もちろん、化粧品を開発している研究現場でも活用している方法ですから
きちんと理に叶った方法といえます。

そしてこういった方法を使って市販化粧品を評価する事で
その商品の良し悪しを冷静にみる事ができ
なにより成分を見てどうこう議論する以前に
機能性を評価する事がその商品の価値を見極める第一歩です。

そして
意外とユーザーは
こうした評価を曖昧にしてしまっている事に気付きます。

まずその第1回目の今回は、クレンジングをとりあげます。


機能性コスメの中でももっとも分かりやすいクレンジングですが
その機能と言えば、もう皆さんお分かりですよね。

クレンジングの機能
  • メイクを落とす
  • 洗い流しタイプの場合、水で洗い流す事ができる

このようになります。

では、具体的にその評価の仕方について説明していきましょう。
まず最初に手順を覚えて下さいね。

クレンジングの評価手順

<テスティングを行う箇所>
手の甲もしくは前腕の内側を使って下さい。
前腕部の方が皮溝が細かいので正確性が増します。

<クレンジングテスティング法>

手順1
テイスティング部位の事前準備
食器洗剤などの合成洗剤で、テスティングする部分をよく洗浄し、水分をしっかりとふき取る。
※石鹸は、石鹸カスが付着するので使用を避ける
手順2
メイクアイテムなどの塗布
日常使用しているメイクアイテムを選び、テスティング部分に塗布していきます。
一般的に対象とするメイクアイテムは、日焼け止め・ファンデーション・下地・口紅・マスカラです。

注意ポイント
  • 日焼け止めは必ず塗布する事。
  • ファンデーションやプレストパウダーは、よく塗りこむ事。
  • 各アイテムは、できるだけ濃い色を選ぶ事。
  • スタンダードとして、それぞれのテスティング基準アイテムは決めておく事。
  • 塗布後、数分置いてからクレンジングテストを行う事。
手順3
クレンジングの使用感チェック
テスティングするクレンジングを塗布し、マッサージングする回数を数えながらメイクを落としていく。
(回数は決めておくと良い)
この時、一定の力でマッサージングを行う事と、各メイクとの馴染み方・落ち方をよく目でみて観察するよう心がける。
手順4
クレンジングの乳化チェック
一定回数のマッサージングを終えたら水を数滴その上に垂らす。
その水がクレンジング剤とどうなじんでいくか(乳化するか)を指でゆっくりと混ぜて確認する。
手順5
クレンジングの洗い流しチェック
観察後、いつものように流水で洗い流し、水分をきれいに拭き取る。
手順6
クレンジング力のチェック
テストを行った箇所のメイクの残り具合を目で確認する。
コットンにオイルクレンジングをたっぷり浸し、テスティングした箇所を再度それで拭き取る。
そのコットンにメイクの色移りがないか、目で見て観察する。

<クレンジング評価のポイント>

以上の手順でテスティングを行い
目でみた落ち具合とともに、コットンにメイクの色が付着していないか確認する事で
クレンジング力が判断できます。

手順4では、手に水を数滴垂らしてクレンジング剤とのなじみを見る際に
乳化の状態をよく観察します。
水滴の上に油の膜が浮いたようになって白く乳化しないのは
洗い流した後にクレンジング剤が残りやすいのです。
反面、牛乳のように真っ白になってキレイに乳液状になるのは
洗い流し感が良い証しです。

また、透明なままで水が溶けるようになじみ
全く油膜感のないものは
もっとも洗い流しに優れているクレンジングという事ができます。

手順5では、日焼け止めやファンデは水をはじくため、水洗時の水のはじき具合をよく観察する事で判断のポイントになります。


こうしてサンプルをもらってきては
家庭でテスティングをする事で
その商品の価値観を判断する事ができますね。

もちろん
カウンターでもこうしたテスティングをさせて欲しいとBAさんにお願いするのも
大変良い事です。

「むむ・・・この客、やるな・・・」
と一目置いてもらえる事うけあいです。
ムダにお勧めされなくても済む
一つの手段でもありますね。

次回は、洗顔料です。

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