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【新春スペシャル第二弾】化粧品鑑定家を名乗るお方のプロデュースコスメを斬ってみた~その1

早速ですが、新春のスペシャル企画
@cosme以来、もう15年ぶりくらいに成分鑑定をしましょう、と
前回予告しました。

当時は、市販コスメを【斬る】という言葉とともに
皆さんご存知の通り、結構頑張りましたが
まぁ、長くやってみると
ユーザーさんにとっても
はたまた化粧品業界にとっても
結局はなんのお役にも立ちませんし
具体的な質問や要望があれば分析するという方向で
そんな活動は終息した経緯がありますね。

まぁ、料理と同じで
化粧品とはそんなもんです。
成分には出てこない「味付け」みたいなものが
重要な要素ですからね。

さて、なのに今回は
なぜそれをあらためてするのかといえば

化粧品評論家とか、鑑定家をきどり
市販化粧品を鑑定しては非難する、某エセ専門家。
K助氏とか言いましたっけ?

結局そのエセ専門家が当初の目論見通り
化粧品を作って売り始めたという・・・。
当初からミエミエでしたね(苦笑)

別に根に持っているわけではないですが
弊社がお客様各社ブランドさんにご提供している
「特殊アルカリ電解水」のことを表立って批判解析されましたので
どれだけその方がプロデュースされたコスメが優れているのか
じっくり拝見させて頂きました。

と、その前に誤解頂かないように、ちなみに。

弊社(私)はあちらさんの同業者でもないですし
(申し訳ないですが)業界技術者でもない素人さんなので
どうでもいいのですが
あまりに原料メーカーさん・化粧品メーカーさん
そして、業界技術者連中からブーイングが多く
「なんとかならないか」との声を耳にしますので
私ができる範囲のことでとりあげてみました。

あ、加えてさらに、ちなみに・・・でいえば
ユーザーさんはあちらの方を
「凄い化学のプロ!」と勘違いされているフシを見受けますが
ニュートラルに考えて、それが謎ですね。

だって、大学や大学院の化学・物理化学
さらにいえば薬学・皮膚医学を専攻し
学校を卒業した方は毎年のように何千人
つまり、山のようにおられるわけで

そうした卒業生の方は

みんな化粧品成分の解析ができるの?

皆さん、化学の研究室で学んでこられていますしね。

でも、そんなわけないですね。
化学は化粧品に深く関わりはありますが
だからと、化粧品の中身のことが
成分表示をみるだけで理解できるわけじゃありませんから^^;

それは食品も同じです。
材料について学んだからといって
料理のノウハウが解析できるはずがありません。

ちなみにこの業界の技術者は
昔から「攪拌10年」と言われます。

「化粧品処方設計ができるようになるのに10年」
ではないですよ。
「攪拌(混ぜる)ノウハウを極めるだけで、10年かかる」
という意味で
先人技術者のモノマネコピー処方の壁を超えられるのは
そこからまだまだ先の話ということになりますね。

ですので、化学や薬学の学校でお勉強してきただけで
またもっといえば
10年やそこらの業界技術者キャリアがあったとしても
プロの精鋭の方々が開発した処方設計の謎なんて
解けっこありません。
バカにするにも程があると
業界筋では、非難ごうごうなのも当然ですよ。

おっと、長くなってしまうので
本題に入らなくては!

ま、本気で取り組むほどのモノではなかったので
サラっと終えてしまいましょう。

ブランド名・商品名はお出ししません。
皆さんの想像にお任せ致します。

一点だけ言えるとすれば
花王さんの真似なのか「セラミドマンセー」
ブランドコンセプトとだけ申し上げておきます。

さて、クレンジング剤と並んで技術力の腕のみせどころである
クリームが出てきましたね。

「え??? 同じ容器じゃん!!」

キャップがシルバーバリエーションで
本体の色を濃い目にしてあるだけで
もちろん、同じですよ。

私達、プロですよ?
そりゃ、オリジナル容器でない限りは
フツーにみつけてきますってば(笑)

で、クリームは油分を乳化しなければなりませんので
ここが技術力となります。

ちなみに、化粧水や美容液なんて
BGやグリセリン以外はほとんど1%以下なので
成分からはなんも分かりません。

乳化物や機能コスメに
その評価や性能がモロに出るんですね。

その絶賛新発売のクリームの
まずは全成分です。

水、BG、ワセリン、スクワラン、マカデミア種子油、グリセリン、ホホバ種子油、セタノール
~ここまでが1%以上

以下は1%未満~
水添レシチン、セラミドNP、同AP、同NS、同NG、同EOP、同EOS、同AG、カプロオイルスフィンゴシン、カプロオイルフィトスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、グルコシルセラミド、ラウロイルグルタミン酸(フィトステリル/オクチルドデシル)、フィトステロールズ、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、ヒアルロン酸Na、グリセレス-26、アルギニン、トコフェロール、カルボマー、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、セテアレス-25、ベヘン酸、コレステロール、フェノキシエタノール、メチルパラベン、α-グルカン

ちょっと驚いてしまいました。
いや、凄い!と驚いたのではなく
これまで散々よそ様のコスメを叩いておいて
「え? コレかよ・・・。」
という意味です。

まず、ザっとご本人の鑑定法ならば
「種類のたくさん入った美容成分は、当然配合量は少なくなる」
と、クソのように書きそうですよね?(笑)

この程度で終わるほど私は甘くないです。
きっちり根拠を示して具体的に分析していきますが
どうも長くなっちゃいました。。。

続きは次回で、すいません!

ではでは。

by.美里 康人

3 COMMENTS

管理者

(2020年01月29日 14時12分40秒 ゆうひさんより頂いたコメント)
別に言ってることの正しいどうこうはしらんけど
いい大人がほんとガキっぽい煽りするんだなぁ、
普段から
屁理屈ならべられてるんだろうなとは分かりました笑

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美里 康人

(2020年01月29日 18時50分04秒 返信)
ゆうひさんへ

ご訪問、ありがとうございます。
こうしたコメの書き込みを「煽り」と言い、煽られても動きませんので悪しからず^^;

返信する

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