化粧品開発のご相談はビークラボへ >>

新春スペシャル 特許出願クレンジングゲル その2

クレンジングゲル

新年2回目のブログ記事になりますが
皆様、お正月休みになまったカラダから
順調に復帰されていますか?

ちなみに私は
連休最終の土日前に自宅に戻りましたので
なんとか二日間でお脳もリセットされましたかね^^;

さてさて、まず最初に
前回の新年一発目の記事に
間違いがありました・・・。

まことに申し訳ありません。
以下に訂正させて頂きます。
※なお、元記事の方も既に修正しています。

おそらく、来年の春には市場で見かけることになるでしょう。
↓訂正
おそらく、この春には市場で見かけることになるでしょう。

1年違えば大違い・・・すいませんでした(汗)

では、前回新年のご挨拶と、特許出願クレンジングゲル その1からの続きです。

前回、この新規な特許出願クレンジングゲルの特長として
一番目が6項目中の②の「オイルフリー」と述べました。
「ノンオイル」と言う方が分かりやすいでしょうか。

次いで2番目の特長として

①合成ポリマーは一切使用しないゲル

です。
この新規性は、消費者の方には少しわかりづらいかもしれません。
実際に市販のノンオイルタイプの
クレンジングゲルを見てもらうと分かりますが
まず100%の製品が「カルボマー」を代表とした
合成ポリマーでゲルを作っています。

当然といえば当然なのですが
ゲルを含め水系の化粧品を増粘させるには
必ずなんらかのゲル化剤
つまり、ポリマーを使うしか方法はありません。

もちろん、私はポリマーを悪いとは思っていません。
特に洗い流し製品に関しては
化粧品の浸透性を妨げるといった
スキンケアの課題には関係ありませんので
それを悪とは考えません。

ただ、売る側の方々の立場
また、消費者の皆さんの印象を考慮すれば
「使われていないに越したことはない」
という立場を取っています。

なにより、大手ブランドさんはじめ私達技術者にとっては
これを達成するのは容易なことではありませんので
チャレンジし続けるべき課題だと思っています。
もちろん、スキンケアアイテムでも、それは同じです。

ちなみにこのチャレンジ
過去には花王さんや資生堂さんなどが
オイルを配合したクレンジングゲルで達成され
特許を取得されています。

20年も前に市場で大ヒットした有名な
花王さんの「キュレル」のクレンジングゲルが
これにアタります。
※安定性の悪さから、今はもう販売されていません

そういう意味で、今回の新規なクレンジングゲルは
界面活性剤や保湿成分の使い方の妙を駆使し
ゲル状のクレンジングを達成しており
ここにもっとも苦労をしました。

そして3番目の特長。

③オイルクレンジング並みのメイク落ち

この新規なクレンジングゲルは
液晶乳化の技術を応用しています。

その技術は
上で書いた花王さんや資生堂さんが
それぞれに特許を取得していた
透明なクレンジングゲルの技術にも通じていて
そこにメカニズムも記されています。

これをヒントに今回の技術開発に至りましたので
メイク剤が取り込まれて落ちやすくなるのは
当然の理なんですね。

と、ここでは詳しくは書けませんが
その液晶乳化技術の過程に起きる現象を
よくよく観察して思慮してみれば
答えはソコにあったというわけです。

次いで4番目の特長です。

④一切の防腐剤フリー

これは結果論に過ぎませんが
液晶の応用技術は水を使いませんので
結果的に腐らない、ということになったのです。
なにより、ほとんどがグリセリンといった多価アルコールですので
腐るわけがない!というわけです。

ちなみに、もちろんですが
ちまたの防腐剤フリーコスメによくみられる
保湿成分と言い訳をしている「ペンチレングリコール」
「ヘキサンジオール」「カプリリルグリコール」といった
刺激性の強い多価アルコールは一切使っていません。

そして、5番目の特長。

⑤合成界面活性剤不使用

これは、もう良し悪しの問題ではありません。
化粧品研究者や技術屋と胸を張りたいのならば
今の時代、消費者の方々から合成界面活性剤といわれる
「PEG-〇〇」といった界面活性剤は
使うのはすでにナンセンス

考えなければなりません。

しっかりと頭を使い、技術力を磨き
努力さえすれば
天然系の界面活性剤のみで乳化製品も設計できますし
こうしたクレンジング製品の開発も可能になります。

他社の追随を許さないためにも
消費者の皆さんから合成系と言われる
PEG系の界面活性剤は使用していません。

最後の6番目になりますが
これも結果論的な付帯要素。

⑥マッサージも可能

水を全く使わない製剤ですので
オイルも配合していないのに
マッサージが可能になりました。

必要なのか?と言われればそれまでですが
まぁ、販売されるメーカーさんにとっては
新機能と考えて頂けるかもしれませんね。

と、そして追記。
これも結果論としてのオマケなのですが
どうやらこの製剤は
水がないので「あったかい」らしく
某メーカーさんが盛大に謳っておられる
「ホットクレンジンング」
ノンオイルなのに同じ実感が得られます。

自分的にはあえて謳うほどのものではないと思うのですが
メイクを落とす時間も
ゆるりとスキンケアをする癒しの時間と考えて頂くことも
大切なことかもしれません。

以上ですが、長々となってしまい
なんだかユーザーの皆さんには
わかりづらい説明になったかもしれないですね。

いずれも消費者の皆さんにとっては
現在市場にあるクレンジング製品とは
全く異なる性能ですので
いずれ、皆様が手に取る日が来ることを願って
この新春スペシャルの記事を終わります。

で、次回の記事は
新春スペシャルの第二弾!!

私の記事やメルマガは
昔から業界に対して悪態をつくのが使命(笑)
一冊目の本を出版した時には
「牙を抜かれたか?」
と悪評が出たくらい(笑)

だって、消費者の目線ですから。
というか
この美容業界を改革しなければならないというのが
活動開始、そして起業した目標ですからね。

ここのところはナリを潜めているつもりでしたが
たまには私らしく牙をむく必要もあるでしょう。

だって、なぜならば
私は化粧品が好き・・・に、他ならないからです。

なので、許せないヤツは斬ります(笑)

「化粧品評論家」???
「化粧品鑑定家」???

シャンプーの世界にもおられますねぇ・・・。

ちょっと、いい加減にしないといけないですね。

特に、ちょっとした学歴や職歴を利用して
技術屋をきどってソレらしさを装い
消費者をダマす連中には
鉄槌が必要です。

@cosme以降は押し入れにしまっていましたが
そろそろ「斬鉄剣」
引っ張り出さないといけないようです。

次回、消費者さんの間で有名になっている
かの「化粧品評論家」?をぶった斬ります。

え?
前にも斬ってました?(笑)

いえいえ、あれは確かな題材なく書いたので
こちらの昔からのユーザーさんは思っておられるように
まだまだ甘い!
斬ったうちには入りません(笑)

斬鉄剣は、そんな甘い切れ味ではないですね。
キーワードはコレ。
「セラミド」うんぬんかんぬん・・・。

次回をお楽しみに。
ではでは。

by.美里 康人

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です