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リンスとコンディショナーは違うのか~前編

美里康人

リンスコンディショナーは同じか?
明確に違いが言える人は
どれくらいいるのでしょうか。
正しいヘアケアのために解説。

リンスはもう死後?

今回はヘアケアの話題です。

皆さん、ヘア「リンス」という言葉はご存じでしょうか。
もう10代・20代の方になると、聞いたこともないとおっしゃる人もおられるかもしれませんね。
ある意味、死後かもしれません。
というのも、今やシャンプーの後に濡れた状態で使用するアイテムは、ほとんどの製品が「コンディショナー」という名称になっているからです。

とはいっても、まだまだヘアケアの世界ではこの言葉は生きていますし、時にどこかでこの言葉を見聞きすることはあると思います。
そうなると、「リンス」「コンディショナー」は同じになるのか?というお話になります。

でも実は、本来はアイテムとして別物でしたし、私の若い頃の時代は同じヘアケアシリーズの中にリンスとコンディショナーの両方が揃えられていました。
と同時にシリーズの中には、「トリートメント」も存在していました。

トリートメントは今もよく使われていますが、こちらはある意味髪のスペシャルケア用として、スキンケアでいうところの美容液の位置づけという感じで理解されていると思いますし、これはほとんどのユーザーさんが一致した理解でしょう。

つまりもともとは、髪のケアに拘る女性であればシャンプー→リンス→コンディショナー→トリートメントと、3アイテムを使い分けて髪をケアしていたわけです。

となると、リンスとコンディショナーの「その違いは?」となってきます。
私は処方設計の人間ですし、年齢的にも今に至るまでの過去の歴史も知っているため、明確な相違点は判断できますので、今回はこの違いを明確にしていきましょう。

というのも、実は「同じ」と片付けてはいけない、違いを知った上で正しいヘアケアをすべきことがあるんです。

一般的に違いはどう理解されているか

では、まずはGoogle先生に聞いてみましょう。

ユーザーさんのブログやHP、ヘアケアブランドのメーカーさんHPなどなど、たくさん調べてみましたが、ほとんど説明されている内容は似たり寄ったりです。
代表的な言葉をまとめてみました。(無記名は一般ユーザーさんから引用)

どちらも、主に髪の表面をなめらかにするものです。髪のすべりをよくすることで、キューティクルの傷みを防ぎ、パサつきにくくします。最近では、髪の表面層(内部)に浸透し、髪の傷みを補修するトリートメント効果を併せ持つタイプもあります。【「花王」サイトより引用】

同じものです。シャンプー後の髪表面をコートし、まとまりおよび指通りを良くする製品です。【「クラシエ」サイトより引用】

どちらがより効果的かというと、コンディショナーかも。けれど、働きはどちらも髪表面の保護。

表面を保護、コーティングし、コンディショナーは少しだけ髪の内部にも浸透。

髪の保湿に関する機能です。基本的な機能に加えて保湿効果まであるかどうか、おおまかに言えばこの差によって分かれています。

う~ん・・・教えてくれるかのような書き方ですが、総合するとメーカーさんは同じと説明し、ユーザーさんの間の差別化も非常に曖昧で、明確な相違点がよく分からないですよね。
ちなみにユーザーさんでも入手可能ないわゆる専門書らしき著書でも、似たような表現になっていました。

これではポヤ~ンとして明確なものさしは得られないですね。
まぁ、こうなってしまうのにも、実はきちんと理由があります。
その辺りも含め、解明していきましょう。

メーカーさんが悪い

まず、リンスとコンディショナーが同じ扱いでゴチャゴチャになってしまったその理由について、簡単に説明していきます。

これははっきり言って、業界メーカーさんの責任です。
時代とともに、リンスの機能とコンディショナーの機能を合わせてしまった製品が主流になってしまったがために、「リンス」の存在意義がなくなってしまったことにあります。
わかりやすい言い方をすれば、今やシャンプーも「リンスインシャンプー」といった、リンスやコンディショナーも要らないと謳われる製品がありますね。
こうなると未来は、「コンディショナー」という存在も必要なくなる時代が来るかもしれません。

とまぁ、リンスという言葉が使われなくなったのも、コンディショナーと合体されてリンスを単独で使用する必要性のある製品がほとんど市場からなくなりましたので、そんな感じと理解すればいいかもしれませんね。

ですので、その過程ではメーカーさんによってリンスに付加価値をつけてコンディショナーと呼んだり、コンディショナーもリンスも同じだからリンスという製品はなくしてしまったりと、混とんとした時代を経て今に至り、今ではリンスという製品名は消えてしまったと考えればよいでしょう。
本来であれば、こうした過程で「リンスという言葉を使うのは止めましょう」と、業界で統一してしまえばよかったのですが、それをきちんとしなかったのが混乱を招いているんですね。。

ただし、これでよいのかといえば、実はよくありません。
正しく理解して使い分けをしないといけないシーンが、きちんとあるんですね。

リンスの出発点が、差別化理解へのカギ

かくしてリンスという言葉はほとんど見なくなりましたが、本来はしっかりとその意味はあります。
それは、もともと「リンス」と呼ばれる製品が世の中に出た歴史を紐解けば違いが見えてきます。
そしてなによりこの言葉にも、差別化の一端が表れています。

ではまず「リンス」という言葉の語源を明らかにしましょう。

これは英語の「rinse」から来ており、「すすぐ」という意味です。
つまり、シャンプーで洗い流したあとに、さらにすすぐ行為をするための製品が出発点だったんですね。

ん~・・・シャンプーをすすいだあとに、さらに「すすぐ」とはどういうことなのでしょう?

それは、この頃の時代の髪を洗う洗髪の文化にカギがあります。
そう! この頃はシャンプーといった製品など世の中にまだ存在せず、石けんで髪を洗っていたことにその理由があるのです。

いやいや、さすがに私でも子供の頃からもうシャンプーはありましたよ(苦笑)
私の母や父の時代でしょうかね。

でも、ここまで書けば石けんマニアの方は、リンスが世に出た理由が「なるほど!」とお分かりになったかもしれません。
結論までには少々長くなりますので、この先は次回へと続きますが、ご覧になられている石けん好きの皆さんも、リンスの意義はこれだけではありませんので、次回をスルーされないで下さいね。

では、次週へと続きます。

by.美里 康人

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