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美容関連のモバイル広告

連日のように
吉本興業の問題がメディアを賑わしています。

自分は関西出身ですから
吉本興業・松竹芸能を含め
小さな頃からお笑いの世界は身近な存在です。
もちろん、大好きですし。

しかしながら、こう連日メディアが騒ぐ最中で
ひと呼吸置いて記事・ニュースを見ると
たかだか一企業の内部問題と
一気にシラケてきます。

盛り上がりのピークを越えた段階では
結論がどうあれ、視聴者の社会評価として下がってくることは
まず間違いありません。

それは芸人さんに対しても
企業に対しても同じと思わなければなりません。

視聴者にとっては、どっちが正しかったのかなんて
関係なく、どうでも良いことですからね。

そろそろ幕引きをした方が良いでしょう。
喜んでいるのは、ネタ投下に事欠かない
メディアだけですから。

さて今回はこの「メディア」繋がりで
スマホを使っていると誰しもがウザいと感じる
「モバイル広告」についてです。

IT企業も一時は伸び悩みの時代を迎えていましたが
このスマホが世に一気に広がったことによって
再び勢いを取り戻したと言って良いでしょう。

(もしスマホに致命的な規制が設けられたら、どうするのでしょう???)

まぁ、それは良いとして
上で書いたように、モバイル広告には
皆さんも一度はイラっとさせられたことでしょう。

しかも、困ったことに
その広告は美容関連が大きく占めているのが現状。
いやはや、少々情けないことであります。

いや、モバイル広告そのものに悪態をついているのではありません。
そこは誤解なく。

今や美容商品の通販のほとんどはモバイル決済ですから
当然、業界的には大事なメディアです。
私達も食いぶちに困ることにもなり兼ねませんし(苦笑)

しかし、ここで取り上げようとしているのは
スマホユーザーを落とし入れようと画策した
ひどい広告のことです。

今回はそんな広告の話題です。

まずもっともひどいのは
「アンカー広告」

これは、アクセスしたHPの
もっとも下に表示されるように配置されており
なのでアンカー広告と呼びますが
ただそれだけでなく
上から下にスクロールするように移動する広告のことです。

しかも画面をタッチした瞬間にスクロール動作を繰り返しますから
「うっかりタッチ」を誘導するようセッティングされています。

普通のアンカー広告と差別化するために
「オーバーレイ広告」とも言われています。

さすがに昨今は18禁広告などに絞られてきていますが
迷惑広告のナンバーワンでしょう。

次に迷惑なのは、動画が埋め込まれた広告です。
これはまだまだ大手企業の広告にも利用されていますが
この動画はユーザーに選択の余地なく再生されますので
当然のことながら通信料が掛かるわけです。

これはひどいと言わざるを得ません。

以前のパケット無制限(パケホーダイなど)の契約があった頃ならまだしも
今は確実にパケット量にユーザーがお金を払っているわけですから
これは許されて良いわけがありません。
せめて、ユーザーが再生を
選択できるようにしておかないといけないでしょう。

少なくても大手企業さん
事実を知らなかったわけがないでしょう。
すぐに撤収しましょうね、NISSAN自動車さん。

そして最後は、今や全盛の「ネイディブ広告」です。

色んなタイプが存在しますが
もっとも迷惑なのは、web記事に埋め込まれた
「インフィード型」と呼ばれる広告。

しかも最近は目立つように
GIFまで埋め込まれて動いたりしますよね。

一瞬、自分がアクセスしたHPのコンテンツであるかのように
紛れこんで擬態していますので
ついうっかりタッチしてしまいがちです。

それ以上にこの広告のタチが悪いのは
さらにこの後。

タッチするやいなや、ドカーーーーンっ!
長くバカデカい画像入りの広告がダラダラと表示され
一気にスマホ動作が重くなります。

そりゃそうです。
スマホで見るとさほど大きく見えませんが
PC表示と両対応になっていますので
PCでアクセスすると左右がフルサイズの画像ですから
それはデカい画像がズラズラと
配置されています。
中にはちょっとした動画が入っていたり・・・。

これらのほとんどは
その商品メーカー自社の通販HPではありません。

つまり、広告代理店が作成した1ページだけの
いわば飛ばし広告です。
そのため、広告内容もひどいものです。

薬機法違反なんてクソくらえと言わんばかり。

落ちる・減る・痩せる・白くなる・毛穴がキレイになる・・・。
今や絶対禁止のビフォーアフター画像なんて、当たり前。
加工画像バリバリの激痩せ画像もバンバン!

そりゃそうです。
ここに表示されている広告代理店(もどき)の署名は
全て存在しない企業ですからね。
つまり、架空の企業です。

絶対に電話番号など明記されていませんし
メールアドレスも存在しないURLです。

だって、摘発されないように
ニセ会社名を使ってweb広告ページを作っている
のですから。
あくどいにも程があります。

で、広告主である商品のメーカーさんに問い合わせても
「弊社のHPではありませんし、誰かが勝手に作ったもの」
と、逃げるわけですね。

すたこらさっさ~♪です。

こうした広告のほとんどは美容関連絡みというのが
なんとも悲しいことです。

こちらにアクセス頂いている企業さんには
そのような方はおられないと思いますが
もし自社がそういった広告代理店を
使っていることを知った時には
ぜひとも中止されるよう働きかけて下さい。

なぜなら、既に薬務課は
徹底的に摘発する方向に向かっていますし
広告代理店だけでなく、それを使ったメーカーさんも
処罰対象にして摘発に入っていますので。

それで企業イメージが一気にダウンしたとなれば
元も子もありませんよ。

では今日はここまで。

by.美里 康人

4 COMMENTS

管理者

(2019年07月26日 14時27分09秒 ゆっきーさんより頂いたコメント)

確かに広告ってイラっとするものもありますよね。クリックするつもりがなくても、手が当たってしまったり。。。
まぁ相手も顧客獲得の為に必死なんでしょうけどね。すごく共感しました。

返信する
美里 康人

(2019年07月27日 06時41分26秒 返信)

ゆっきーさんへ

ご拝読、ありがとうございます。
今もまさに下に表示されましたが(苦笑)
プラスチックみたいな顔の加工画像がドカン!と…。

でも考えてみれば
そういう商品を避けることが
良いコスメを見極めるひとつのコツかもしれませんね(^_^;)

返信する
管理者

(2019年07月27日 17時53分10秒 いちユキさんから頂いたコメント)

広告に惑わされることはよくありますよね。
見極めたいです。

返信する
美里 康人

(2019年07月28日 19時03分50秒 返信)

いちユキさんへ

こちらをご覧頂き、心より感謝です。
断片的ではありますが、過去記事に見極めのノウハウをこれまでも書いてきております。
全成分の読み解きも重要ですが、その前にメーカーさんの資質を見極めることが大切ですよね。
今回の記事はその一端かと思います。

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