「美白の主役【ビタミンC】秘話08」の続きで、
コツコツ研究を続けた結果、
ついに生まれたコスメは・・・というお話です。
中小ブランドでしかなし得ない
リン酸タイプビタミンCを高濃度で配合した美白コスメです。
皆さんも、
どこかできっと目にされた経験がおありでしょう。
・「リン酸アスコルビルマグネシウム」
・「リン酸アスコルビルナトリウム」
こういったビタミンC誘導体が
5~7%配合された美白コスメですね。
でも、以前書いたとおり
こうしたリン酸タイプは
化粧品として製剤化するには
大きな問題点があったはず。
では、なぜ商品化が
可能になったのでしょうか?
皆さんにとって
ここは非常に興味のあるところかもしれませんね。
ただ、まことに申し訳ないのですが
ここはさすがに技術ノウハウという事で
公表はごカンベン下さい・・・。
ただひとつ言える事は
大手ブランドには真似のできない
大胆な発想から生まれた
処方化技術であったという事です。
まさにこれは
同じ材料を使っても
他社との差別化が可能という
典型的な『処方の妙』という事になりますね。
これがまさに私達プロの
化粧品技術者の腕のみせどころ
という訳です!
こうした新技術によって生まれた
高濃度リン酸型ビタミンC誘導体商品は
今ではイオン導入という
機械の力によって
さらなる美白パワーアップを獲得し
皮膚科医の業界にまで浸透してきている
昨今という訳です。
まだまだこれを超える事のできるビタミンC製剤は
開発されていませんので
今しばらくは不動の地位を獲得する事になりそうです。
では、せっかくここまでお読み頂いたのですから
こうしたビタミンCの能力を
最大限に活用した美白コスメを
見分けるコツをアドバイスしておきましょう
1.リン酸型ビタミンCが5%以上配合されている商品である事。
2.マグネシウムであっても、ナトリウムであっても特に問題とはならない。
3.5%を超える配合量(例えば7%や9%)であっても、さほど効果に意味はない。
(むしろ、品質にトラブルが出やすい。)
4.最高で1万円もの高価アイテムが存在するが、市場にかなり出回り始めたので価格リサーチを十分にする事。
そしてこのリン酸型美白コスメを使用するにあたり
いくつかの注意ポイントがありますので
併せて覚えておいて下さい。
1.商品は、最大半年以内をメドに使い切る事。
2.商品の保存は、冷蔵(5℃程度)がもっとも良い。
ただし、冷凍は不可。
2.容器の底に白い結晶を発見した際には、使用を中止する事。
3.化粧水などは日数が経つにしたがって少し黄色味を帯びて着色してくるが、よほどの褐色にならない限り、品質に問題はないと思って良い。
4.とともに、匂いにも多少の変化が出てくるが、これも美白効果への影響はないと思って良い。
5.リン酸型ビタミンCは乾燥感が必ずともなうため、保湿アイテムを必ず併用する事。
6.日焼け止めアイテムとは絶対に併用しない事。
以上ですが、さて次回はいよいよクライマックス。
AGタイプビタミンCで
大失態をおかしてしまった大手ブランドは
その後、ビタミンCの美白コスメを
諦めてしまったのでしょうか?
次回をお楽しみに