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美白の主役【ビタミンC】秘話08

ビタミンCのお話

美白の主役【ビタミンC】秘話07」の続きです。

前回の記事「美白の主役【ビタミンC】秘話07」で、書いたように
新開発のAG(アスコルビルグルコシド)タイプのビタミンCを開発した
国内最大手のビタミンC美白戦略は
こうしてある意味において
失敗に終わり、
いよいよ国内の著名ブランドでは
ビタミンCを有効成分とした美白路線商品は
一切姿を消してしまいました。

ビタミンCというと
一般消費者にとっては
非常に魅力的な成分で
効果も確かに認められてはいるのですが、
化粧品への応用という事になると
大変困難な課題が待ち受けていたのが
よくお分かりいただけたかと思います。

さて、25年も前に
ビタミンCの誘導体化の研究が始まり
美白有効成分として活かそうという
試みが始まってから
この時点で既に20年以上が経過していました。

では、これで美白有効成分としてのビタミンCは
終わってしまったのでしょうか?

いえいえ
確かに大手さんの商品のように
どのような条件下であっても
常に安定で
最低でもお客様に
3年間の品質を保証しなければならない
店頭での市販コスメとして
そんな絶対条件を満たすには
あまりにビタミンCは
リスクが大きすぎます。

でも、中小のメーカーや
エステサロンなどの業務用向けという事で限定すれば
消費期限を短く設定したり
用法を限定したりする事で
美白アイテムとして
特化した商品作りは可能なはず。

こんな狭いコンセプトにおいてなら
ビタミンC誘導体を活かす道はあったのです!

逆に言うとこれは
中小メーカーにしか、なし得ない特殊なコスメ。
これこそが
ユーザーにとっての
チープコスメの醍醐味でもあるのです。

そう、実は大手S堂が
あのAGタイプのビタミンCで
市販の戦略を練っている間に
私達中小のメーカーは
リン酸タイプの誘導体の能力を最大限に引き出し
欠点をなんとか克服する基礎研究を
その後も懸命に
積み重ねてきていたのです!

つまり、リン酸タイプの誘導体ビタミンCを
使いこなす手段を諦めてはいなかった。

そうして苦心惨憺の中から
ついに生まれたのが・・・。

次回に続く。

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