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ナノコスメを知る 秘話4

お話を、「コスメあら!?カルト??」の本題に戻しましょう。

ナノコスメを知る 秘話3」の続きです。

前回のお話で
日焼け止めに使用されている紫外線遮蔽剤は
ナノレベルの大きさにされているというお話でしたね。
いわゆる
「微粒子酸化チタン」「微粒子酸化亜鉛」と呼ばれる素材です。

では、果たしてこうしたナノサイズの素材は
お肌の中に入って影響を及ぼしたりはしないのでしょうか?

既に5年以上も前になりますが
ヨーロッパの環境保護団体からこの問題が示唆され
アメリカの学者をも巻き込んで問題は大きく波紋を広げました。

当然日本の厚生労働省にもこの影響は及び
化粧品工業会は自主調査を含めて情報収集を行いました。

しかしながらその間に
アメリカの学者が行った臨床試験方法に
大きな穴が存在する事が判明し
ワールドワイドレベルで正確なリサーチを行う事となりました。

その結果
どこにも微粒子酸化チタンが経皮吸収された臨床試験データはなく
この問題はにわかに怪しさを増してきたわけです。

もちろん日本国内の各メーカーにおける試験でも
そうした事実関係は認められず
結果としては『浸透が確認されたデータはない』という
とりあえず今日の結論に至っています。

つまり
「皮膚内部に浸透しているという臨床データは存在しなかった。」
という事なわけです。

ここで少し余談ですが

ユーザーの皆さんがもっとも望まれる情報は
つまり手っ取り早い話が
厚生労働省や化粧品工業会など
それなりに公的に権威ある機関から

「浸透する事はなく、安全が確認された。」

といった結果報告が発表される事だと思うのです。

ところが未だに
「微粒子酸化チタンは絶対に生体内浸透する事はなく、安全だ。」
といった見解を目にする事はありません。

つまり、どこからか噴出(出先は様々)してきた
×ではないか?」
との疑念に対し

でした。ご安心下さい。」
との結果をどこからか知らされれば
消費者の皆さんも安心して
「あぁ、そうなんだ。」
と納得する訳です。

でも、実際にはほとんどのケースにおいて
消費者がこうした確証を目にする事はありません。

例えば、合成洗剤
最初はどこから提言されたのか既に定かではありませんが
「皮膚の中にまで浸透してDNA因子にまで影響を及ぼす。」
といった疑念が10年以上も前に噴出しました。

ところがこれに対して公的機関などから
「色々と試験と調査を重ね、結果としては全くそうした事実はなかった。」
といった結果発表を目にする事があれば
消費者の皆さんも安心して合成洗剤も使える事になるはずです。

にも関わらず、そうした見解を目にする事は一切ないですね。

「つまりは、安全ではない事が分かったから?」

いえいえ、そういう事ではありません。
では、これはなぜでしょうか?

その答えは、また次回に。

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