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プロが教える?あんた何のプロなのさ~:チ~ズ編(FILE No.007)

メルマガアーカイブ

美里康人

2006年にスタートしたメールマガジンのアーカイブページ。
『コスメの真実・裏側』は、このメルマガがきっかけで出版された書籍でした。

◆◆FILE No.007 / 2006年6月配信◆◆

プロが教える?あんた何のプロなのさ~:チ~ズ編

今週は「チ~ズ!編」と題して、ゲランご出身の某有名人を取り上げます。

*

本当に有名になりましたねぇ。
最近はTVにもお顔を出しになるようになりましたが
どうも何があの方を有名にしているのかよく分かりません。
皆さんもよくよく考えてみれば、そうは思いませんか?
思い返してみれば、普通の事をおっしゃっているに過ぎない事に気付きます。
人って、モノの言い方、書き方であぁなるものかと感心してしまいます。

まぁそれはさておいといて本題に入ります。

*

実はあの方の本もどんどん読み進めていくと
化粧品の中身の事をよく理解できていない事に気付きます。
それをいくつか紹介しておきます。

まずクレンジングについて

ご本の中で、オイルクレンジングを絶対に避けなさいといった主張をされていますね。
で、クレンジングクリームがお勧めと。
まぁそれは考え方というか、好みというか
やりたいようにやれば良いという感じで読めば良いのですが
「もしもどうしても使いたいのであれば・・・」からのくだりを読んでガッカリしてしまいました。
こうです。

—————————
クレンジングオイルをぬるま湯で薄めて乳化させ、それから使って下さい
—————————

いえ・・・
クレンジングオイルは、油が製剤中にフリーで存在するからこそクレンジング力があるのであって
水と界面活性剤とで乳化してしまっては全く機能はゼロ・・・
でなければ、商品にわざわざ「お風呂や濡れた手でのご使用はお避け下さい」なんて書かないし。
一般的には、2%以上水が入ると機能は全く失せてしまいます。
覚えておくと、ためになりますよ。

ちなみに、最近は水が多少存在しても使えるクレンジングオイルが出てきましたね。
界面活性剤技術の進化です。
ある程度までなら水を可溶化できる界面活性剤の製剤化技術を使っているんですね。
その商品によってどの程度まで水があっても使えるかは様々ですが
目安としては白く濁ったらもうダメと思って頂くと間違いありません。

話が反れましたが・・・
チ~ズさん、もしもそうおっしゃるなら、クレンジングクリームも水で薄めて使ってみて頂きたいものです。
実はクリームでも同じで、水と再乳化した時点でクレンジング力はなくなります。
それとよく考えてみて頂きたい事は
オイルもクリームも実は内容成分的には大差ないという事です。
クリームだから安心、油分が少ないなんていう事はありません。
確かに剤型中の油分は多少少ないのですが
結局はお肌に塗布して水で流せば水に流れるものだけ落ちてオイル分が残る事になりますから
同じ事なんですね。
しかも、界面活性剤の量はオイルよりも多いケースがあるので
オイルよりも安心なんて端的に考えると大きな間違いになってしまいます。
それに加えてこんな状態にも関わらず「洗顔はダメ!」なんてとんでもない。
洗い流して使用するための油分などに頼らず、一度はキレイに落としてから
自分のお好みの乳液やクリームで油分と水分を補うべきですね。

さて次は毛穴についてのお話。

チ~ズさんはご本の中で、化粧水の役目についてこう書かれています。

「化粧水はあとのアイテムの浸透への通り道を作る」

これはなるほど正しい事でうなづけますし、その後の毛穴を開かせてくれるというのももっともなお話です。
ただこの後がいけません。

「毛穴が開いてあとのアイテムが浸透しやすくなります。」

確かに毛穴からの浸透というのも皆無ではありませんが
化粧品のお肌への浸透は毛穴からではなく、肌表面から角質層を通って直接浸透していくんですね。
皆さんもよく「皮膚のバリア層が外的悪玉成分の浸透を守ってくれる」といった事を耳にしているはずです。
そうです、悪玉か善玉かは別として
水分も油分も含めて成分は皮膚から浸透していくんですね。
ですから、温度や水分の存在による毛穴の収縮活動については間違ってはいませんが
根本的な化粧品の浸透メカニズムの理解に誤りがあります。

*

とまぁここまでザクザクと文章でチ~ズ氏のスキンケア理論を斬ってきましたが
そんなに批判的に思っているかと言えば
実はそんな訳でありません。
ようは
「あとほんの少し、お若い頃に化粧品技術屋の言葉に耳を貸す姿勢があれば、もっとその類いまれな感覚が磨かれていたろうに。惜しいなぁ・・・。」
といったところでしょうか。
とてもあの方の手指の感覚や、お肌を見て直感的に理解する能力は
私など足元にも及ばないでしょう。
それだけに、おしむらくは・・・といった印象を持ってしまうのです。
化粧品の中身の事も含めてスキンケアというものを多角的に
そして3Dできちんと組み立てられると、もっとユーザーに説得力のあるスキンケアの提唱ができるのにと思います。

決して私がチーズ嫌いだから、批判してるというのではなかったのでした(笑)
今後そうした真の意味での美容専門家が現れる事を願って病みません。

フォローではありませんが、そういう意味ではチ~ズ氏の本は大変参考になりますし
お得で正しいスキンケアの方法論がたくさん凝縮されています。
一度は読まれるのを推奨したいですね。

ただ最後に苦言を呈するとすれば。

ローションパックやラップ法などは、もっと前から皆さんにお勧めしてきてるんですけど・・・。
それと・・・。
皆さんお気付きでしょうが、同じ内容をチリばめて構成し直し
何冊も出版するのは明らかに金儲け主義。

イ・ケ・マ・セ・ンよ、っと。

*

さて来週の予告ですが。
いえ、今回はこのマガジンの予告よりも
実は皆さんにとって大変興味深い実験を、今回はユーザー代表で敢行して下さった方がおられます。

これはもう頭が下がるというか・・・すごいの一言に尽きます。

来週にはサイトの方にアップできるかと思いますので、こちらを乞うご期待下さい。
題してっ!!!!
・・・
はい、もったいぶっておきます(笑)

2011年よりブログで情報発信中!
「チガウがワカル!?」も合わせてお読みください。

ゆっきー

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