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斬新!パーソナルフェイスマスク

3Dフェイスマスク

新型コロナウイルスの猛威は少し落ち着いてきましたが
それでもまだまだ予断は許さない状況で
サージカルマスクが相変わらず入手困難。
そのため、手作りマスクが広がっていますが
今日の話題は化粧品のフェイスマスクのお話。

フェイスマスク、永遠の課題

フェイスマスクは勝負ケアアイテムとして
皆さんも一度は手にされたことがあるでしょう。
特に今は自宅待機で溜まったストレス解消として
女性にはうってつけのアイテムかもしれませんね。

スキンケア理論的にも美容液の接触時間が圧倒的に長くなり
隠蔽されていることで保湿性能も増幅されますから
中身の質は度外視しても
物理的に理にかなったスキンケアと言えますね。

ただ、フェイスマスクに関しては
どうしても乗り越えられない大きな課題がありました。

それは
「顔のカタチや大きさが個々人で異なること」
ですね。

シワの部分が浮いたり
時間とともにはがれてきたりと
皆さんのご経験でも色んな課題があったと思いますが
これらはマスクの質や形状で
ほとんどは解決できる製品がありました。

例えばSK-Ⅱ。

さすがに1枚1,000円もするフェイスマスクです。
お安いワンコインなどのフェイスマスクとは泥雲の差で
質が違いますね。

このマスクの不織布はSK-Ⅱさん独自のもので
悲しいことに独占されているので
他社さんは手に入りません。

他にもプルプルとしたヒアルロン酸ジェルマスクなどもあり
これは密着感は絶品なのですが
残念ながら実はこれは物理的に
スキンケア理論が破綻しています。

あたかもプルプルした見た目から
潤いを補ってくれるかのように見えるのですが
ジェルはあくまで固形であって液体ではありませんので
これから水分や保湿成分がお肌の方に移行していきません

はがした後の保湿効果がない・・・
きっとそんな経験がおありかと思います。
むしろ時間とともにジェルも乾燥が進んで
それによって皮膚から水分が奪われていくという
逆の現象に繋がってしまうというわけですね。

こんな当たり前の理屈
研究開発の方々は分かっているはずなのですけどねぇ・・・。

どうしても乗り越えられない壁

話は戻って「個々人の顔の違い問題」ですが
悔しいことにこれは本当にどうにもなりません。

これまで様々なシートが開発され
中には少し延び性があって
届かない部位は引っ張れるものもあったりしますが

これは残念ながら、開発された方の想像力が足りません。

なぜなら、引っ張れば反対側がだんだんと寄ってきて
時間とともに反対側に隙間ができるため、です。
もちろん、貼った時にはきっちり密着しているのですが
いかんせん、フェイスマスクは
大気に触れて時間とともに乾燥してくるという
根本的な課題があります。

つまり、時間の経過に従って水分が蒸発しきて
お肌から浮いてくる現象に繋がるわけですね。

もっとも分かりやすいのが「目元と鼻・口元」ですね。

目元は、もっとも効果を期待したい目尻のシワのところに
シートがありません(笑)
目の大きな方に合わせてあるのか
目のくりぬきが大きいためです。

そして鼻は
肝心のほうれい線のところがくりぬかれています。
つまりいずれも
勝負に出たい時に効かせたい部分ですよね。

これだけはどうしても解消できない大きな壁でした。

前代未聞の革新技術

さすがにこの課題はどうにもならず
最終的にフェイスマスクは
能動的にオススメできないというのが持論だったのですが
この概念を打ち破るニュースをみて
驚いたのが今回の記事です。

こちら

「3Dプリンティングマスク」
https://beautytech.jp/n/nb27e519ec5f7

これは驚きました。
韓国のメーカーさんですが
いわば、「あなた専用フェイスマスク」です。

どういうシステムかというと
ユーザーのお顔をカメラで撮影し
PCに取り込んで画像解析
そのデータをもとに3Dプリンターを使い
ハイドロゲルを型に流し込んでユーザーさん専用の
フェイスマスクを作成してくれるというシステムです。

この時間、わずか5分以下というから驚き!
しかも店頭でこのシステムを用いて作成し
販売するシステムを確立するということです。

展開するブランドは【IOPE】(アイオペ)
同メーカーの上位ブランドで
ソウルなどのフラッグシップストアで販売がスタートされると
一斉にメディア発表されました。

ただ、本記事では4月中には導入されるという記事でしたが
これほどの企画にも関わらず
メーカーさんのHPにも掲載されていません。
また、当時の発表記事も一切みあたらなくなっています。
唯一残されたweb記事のURLが↑でしたが
これもひょっとしたら削除されるかもしれません。

何か問題が発生したのか
それともこの新型コロナウイルスの問題で
延期になっている可能性もありますので
今後、要注目です。

まぁ、とはいえ
目元・口元・まぶた周辺はくり抜かざるを得ないため
ギリギリの「効かせたい場所にシートがない問題」が完全に解消されるとは思えず
その辺りを確認したいところであります。

さて、次回は
せっかくなのでフェイスマスク繋がりで
持論として私がフェイスマスクを
メーカーさんに能動的にオススメしない課題のお話を
記事にしたいと思います。

ユーザーの皆さんにとっては
うなずかざるを得ない目からウロコの
大きな課題を暴露していきます。
こうご期待。

では、また。

by.美里 康人

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