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男性の除毛剤被害が増加する時代

脱毛

去年の年末に、こんな美容系ニュースをみつけました。

「除毛剤の使用による顔などの皮膚障害に注意!」

国民生活センターが注意喚起を促す目的で
警鐘を鳴らしたというニュースでした。

この掲題をみた時には
「あぁ・・・最近、また流行ってきてるからなぁ。」
といった程度にしか思わなかったのですが

記事を先に読み込んでいくと
意外な時代背景を知ることになります。

このグラフを、見てみて下さい。

記事のソースはコチラです。

『独立行政法人 国民生活センター』の記事

被害報告のデータですが
気付かれましたか?

2017年に、この家庭で行う自宅除毛が少しブームとなり
女性の皮膚被害が突出して増えたことも
特筆点なのですが
自分が目を奪われたのは
男性の2018年~2019年にかけての数値

なんと、男性の被害報告が急増している事実です。

しかも驚くことに
顔の被害が41%を占めているという点です。

どうやら、ヒゲを剃るのが面倒で
除毛してみようと試みた結果のようですが

まー、なんとも男は短絡的というか・・・。

すいません・・・女性の皆さん方はこれをお読みになって
感じませんでしたか?

足や腕に使ってもカブれたりといった被害が多いのに
顔に使うなんて・・・女性ならとんでもないことと
分かりますよね?

どうやら、商品にはボディ用と表記してあるにも関わらず
HPや店舗ではヒゲの除毛にもオススメしているそうで
用法の明示に問題があると
販社の運営企業に管理を要請したとのことです。

もしも、男性ユーザーさんがこちらをご覧になっていたら
また、販社さんの方もおられたら
ぜひともこういった行為はお止め下さいね。

除毛剤は医薬部外品ですが
主剤は、あのパーマ液に使うチオグリコール酸塩で
さらに数倍も強い薬剤でできています。

パーマも、何度もかけると髪が傷むことはよく知られている通りで
つまり、毛を極限まで傷ませて
切ってしまう
というメカニズムです。

ですので
皮膚が損傷を受けて、当然のことなんですね。
髪や毛よりうんと軟らかいケラチン(軟ケラチンと言います)で
構成されているのが皮膚ですから。

顔なんかに使用する行為は
もう暴挙としか言えません。

しかもこの除毛剤って
ただ単に毛のケラチン組織を壊して切断するだけで
毛穴の奥にある毛母や毛乳頭といった
細胞組織を破壊するわけではありませんので
フツーにまた生えてきます

いわば、剃っているのとさほど違いはありません。

このような強い薬剤ですから
女性の皆様も、腕や足も損傷を受けたり
赤く腫れあがったりといったトラブルは普通に起きますので
くれぐれも使用は避けられるのがよろしいかと思います。

ちなみにこの手の商品
20年以上も前に一度は流行しましたが
こういった皮膚トラブルが続出するわりに
またフツーに生えてくるので衰退していたのですけれど・・・。

「めんどくさいから」の文化が
また市場を呼び起こしたのかもしれませんね。

男性の皆さん
ヒゲくらい、普通に毎日剃りましょうね。

では、また。

by.美里 康人

2 COMMENTS

管理者

(2020年02月11日 16時50分32秒 ハンサムクン3714さんから頂いたコメント)
この度は私の描いた四コマ漫画「隊長と寺尾君」をご覧になって頂きまして、誠に有難うございます。
私の漫画を楽しんで頂けたようで、とても嬉しく思っております。
しかも励ましのお言葉まで下さいまして、大変感謝致しております。
そうですね、メディアに連載出来たら嬉しいですがね。
今後共引き続き「隊長と寺尾君」をお読みになって下さることを願っております。
男性が髭を除毛するなんて、私には考えられませんね。
毎日忙しくても髭を剃ることが当たり前になっていますので、面倒だからといって除毛剤を使おうと思ったことはないですね。
しかも私は臆病なので、怖くて除毛剤を使う気になれないですね。
これからもブログ、頑張って続けて下さい。

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美里 康人

(2020年02月12日 08時25分21秒 返信)
ハンサムクン3714さんへ

再訪問、ありがとうございます。
男性の永久脱毛もニーズが増えていますし、時代の流れを感じますね。

返信する

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