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ビューティ ワールド ジャパンにて

夏を思わせる気温が続く今日この頃ですが
普段着の長袖のTシャツを半袖に入れ替えるか
つまらない事で悩んでいる美里です。

こんにちは。

さて、私達の美容関連の業界では
年にいくつかの展示会というか
大きなイベントが開催されます。

一般のユーザーの方々は直接目にする事はない、業界内イベントですが
会場は、東京の場合はビッグサイトだったり
千葉なら幕張メッセ、横浜ならパシフィコ
大阪の場合は、インテクッス大阪といった展示場などが使われます。

なかなかユーザーの方々が目にする機会が少ないため
過去に「コスメティック アカデミー」の講座では
入場チケットを裏ルートで多数入手
潜入調査オフ会を開いたりした事もありましたね。

全員、弊社の社員という事にして(笑)

特に工場関連のイベントは
皆さん目を丸くして感嘆されていた事を覚えています。

と、話が逸れました・・・。

美容関連といっても様々な業界がありますので
大きく分けると以下のような感じでしょうか。

<メーカー関連>
・国際化粧品展示会
・業務用向け美容商品展示会

<工場関連>
・OEM工場展示会
・分析・理化学機器展示会
・化粧品製造機械関連展示館
・化粧品原料展示会

他にもサプリメントや医薬品、健康器具などとのコラボイベントも含めると
かなりの頻度でなんらかの展示会が開催されています。

そんな中でも、メーカーや販社関連ではかなりの規模のイベントとなった
「ビューティ ワールド ジャパン 2018」が今年も5月に開催されました。

ビューティーワールドジャパン2018

会場は例年のごとく、東京ビッグサイト。

自分の職種的には、工場関連のイベントに関係が深く
メーカーや販社さん向けのイベントはあまり情報源にはならないのですが
お客様のメーカーさんやサロンさんへのご挨拶訪問
はたまた、業界の傾向分析と
時間を作っては顔を出して徘徊します。

で、今年の展示会を回ってみて、今年の傾向分析とでも言いましょうか
所感を少し書いてみようと思います。

昨年のメーカーさん・販社さん系の展示会全体で
会場を席巻していたのは、以下のふたつでした。

・水素関連
・ヒト幹細胞成分関連

特に水素関連に関しては
出展社さんは出展内容の書面を消防署に提出しなければらないほど
すさまじい勢いでした。

ところが今年は・・・。

いずれもパタリと姿を消してしまいました!
それこそ、探すのが大変なほど・・・。

いやー、あの勢いはどこに行ってしまったのでしょう?
この業界の「流行」って恐ろしいですね(苦笑)

どんな業界でもある意味同じなのでしょうが
企業として一大サクセスを狙って流行に追随
商品を開発、発売したメーカーさんは
たまったものではありませんね。

かくいう自分も関わっていないわけではありませんが
自分は業界歴も長いですから
こういったいわゆる「流行モノ」の動向には冷めた目で見ていたところがあり
どこか予想はしてたとはいえ
この撤退ぶりには唖然とするしかありませんでした。

いやいや、やはり私達のような処方開発を担う人間は
こうしたおもしろ・おかしげな成分などに翻弄されていてはならず
根本的な中身の差別化に心血を注がねばなりませんね。
それを身に染みて感じたイベントでありました。

ならば、今年の流行は?

ユーザーの皆さんも、ある程度は興味深いところではあると思いますが
残念ながら「何もなかった」というのが正直なところ(苦笑)

今年は化粧品技術の進化が問われる!

そんな年なのかもしれませんね。

そんな中でも顕著だったのは
やはり東京オリンピックにも繋がる

海外での「ジャパンコスメブーム」でしょうか。
少し前には日本で韓国コスメがブームの時期がありましたが
今は海外の人達が日本製化粧品を買い求めています。

いや、厳密に言うとこのブーム
数年前のインバウンドブームとは少し傾向が異なります。

もちろん、日本観光ブームもあって
今も「日本商品の買い漁り」がないわけではありません。

以前のように、都心部の店先で
大きなキャリーケースにぎゅうぎゅうに詰め込む姿は少なくなりましたが
今は地方都市のショップに陣取る姿がよく目撃されます。

大阪など、そこらじゅうで中国語や韓国語が飛び交っていて
「ここは本当に日本?」
と感じるのも、おおげさではありません。

とはいえ、それよりも傾向として強いのは
「日本の商品を海外で売りたい!」

つまり、自国で販売して商売に結び付けたいという企業さんが目白押しというわけです。それだけ、海外で日本の商品が注目されているのです。

化粧品なども同じで
「ジャパン品質」に注目が集まっているようです。

日本は、その期待に応えられる商品作りができるのか?

念頭に置いて、あらたな処方開拓に勤しみたいところです。
では、今日はこの辺で。

by.美里 康人

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