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クレンジングの処方設計技術と新規性 その1

クレンジングの処方設計技術と新規性1

今年の桜は、開花時期に低温に見舞われたこともあって
例年より少し長く楽しめているようですね。

二度ほどご近所で花見を楽しみましたが
散り初めの桜の中も散歩してみたいと感じる
今日この頃の美里です。

こんにちは。

前々回クレンジング料の新規性について触れましたね。
化粧品を販売されている中小のメーカーさんにとって
商品の新規性や、他社メーカーとの差別化という意味においては
化粧水や美容液といったアイテムは
結局のところ、特に何か特別な処方技術でもない限り
美容的な効果成分を特長とするしかありませんし
ぶっちゃけたお話、処方設計をしている研究者にとっても
まぁ、特に目新しい技術開発を必要とすることもありません。

弊社みたく、リポソーム技術やアルカリ電解水を使った処方設計といった
根本的に処方設計が異なる基礎研究でもしない限りは
言ってみれば、美容効果成分を水に溶かすだけでできちゃう
そう言及しても過言ではありません。

すいません・・・ご覧頂いているユーザーの皆様には
夢を壊してしまうようなお話で・・・。

いや、でもでも
弊社は過去に手作りコスメのスクールを開催していたこともありますので
ここはきちんと業界の裏側を露呈させておきたいと思いますし
何も隠す必要などないと、私は思うからです。

ちまたに氾濫する、化粧品技術の全くシロウトさんが開催している
おままごとのような、手作りコスメスクールやサイトは別として
きちんと基礎を踏まえた上で手作りするコスメでも
市販コスメを超える化粧品は作れるのですから。

それを踏まえた上で、やはりプロが設計するコスメは
別レベルの化粧品でなければならない
わけです。
プロとして処方設計技術の開発に苦労を重ねて
きちんとユーザーの皆様に納得して頂いた上で対価を払って頂ける
そんな、付加価値を訴求する化粧品の開発はできるのですから。
そのための技術者であり、プロとしての職人なのですからね。

ですので、ユーザーの皆さんにも
きちんと良い化粧品を見極めて頂く目を持って頂くのが
このブログの目的ですので。

ぼったくりのような化粧品をユーザーさんに掴さないためにも
業界全体が襟を正さないといけないと思う限りです。

話が派生してしまいましたが
そういう意味において機能性コスメ
処方設計技術の発揮しどころでもあるわけです。

説明の必要はないと思いますが
機能性コスメとは、ユーザーの皆さんが目的を持って使う
機能訴求の化粧品のことです。

メイクを落とすためのクレンジング
お顔の汚れをクリアにする洗顔料などがこれに該当します。
他には、日焼け止めもそうですね。

つまり、その機能が果たせなない
もしくは、不十分だと意味のない製品という事です。

そりゃそうですね。
日焼けがお肌に悪いので、お金を払って日焼け止めを買い
そして、せっかくきちんとケアをしたのに
家へ帰って鏡をみれば

「え? え? 焼けてる・・・;」

これでは、この商品にお金を払う価値がないわけです。

ですのでこうした機能性コスメは
常に新たな機能開発を求められるというわけです。

そんな機能性コスメの中でも女性にとって大事なのは
そう、クレンジング

メイクをきちんと落とせないクレンジングは
すでに、化粧品ではない
といって良いでしょう。
ですので、大手ブランドさんは
常に新しい商品の開発に勤しんでいます。

日本の化粧品技術の歴史を紐解いても
クレンジングは色んな処方設計技術が開発されてきました。

専門的な難しい話題ではあるのですが
ここを分かりやすく解説してみたいと思います。

できれば、前回出版のご案内をしました本をお読み頂いた上で
この先の記事を読み込んで頂くと
さらにラクに理解できるのですが(笑)

まぁ、それはさておきできるだけユーザーさんにも
「なるほど!!」
と思って頂けるようにまとめたいと思います。

今回はプロローグだけでページを割いてしまいましたので
次回に詳細に入っていきたいと思います。

では、また。

by.美里 康人

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