まもなく桜前線が駆け抜けていきます。
並木の木々に近寄って見てみると
すでに、蕾がぷっくらとしていますね。
昨年のように、開花とともに強風で早く散ってしまわなければよいな・・・
そう思って止まない美里です。
こんにちは。
さて、前回まで特殊な製法を用いたアルカリ電解水のお話をしてきました。
「激落ちくん」といった
食塩水を電気分解しただけの工業用アルカリ電解水や
単なる塩基性物質(アルカリ物質)が含まれた危険な水ではない
そんな説明を詳しく述べてきました。
実は、ここまで引き延ばしていたのには理由がありまして
以前にも紹介しました、独自の化粧品向け特殊アルカリ電解水が
ようやく原料としてリリースされる事になりました。
これまでの特殊アルカリ電解水技術(AI-100)も
弊社独自技術としてもちろん扱っていますが
怪しい工業用アルカリ電解水や
精製水に少量混ぜただけの化粧品とは差別化するためにも
独自に工場さんに作って頂いたオリジナル原料がリリースとなりました。
その名前は「テックスウォーター(tecs.Water )」
ロゴはこちらです。
ロゴも原料名も、化粧品メーカーさんが登録商標を取得しています。
もちろんこのご時世ですから、中国でも。
この業界も、ブームとなると
すぐに格安で怪しい商品が市場に蔓延するご時世ですから
お客様のメーカーさんを守るためにも
今はこういった事も必要ですね。
なにより、高付加価値の化粧品を求めている消費者の皆さんに対して
質の高い製品への期待を裏切らないためにも
重要なことなのかもしれません。
念のためにここで
怪しい製品と差別化が明確になる
見極めポイントを記しておきましょう。
疑問を抱いて頂く製品は・・・
■ミストを含む、化粧水しか商品化されていない製品(原料生詰め商品も含む)
アルカリ電解水を化粧品として設計する上で
技術的にもっとも難易度が高くて壁となるのは
「処方設計」です。
つまり、pHはあらゆる成分に影響を及ぼすためです。
例えば保湿成分。
ヒアルロン酸ですら、配合できません。
pHに影響する酸性アミノ酸ももちろんですし
タンパク成分も全て変性しますので、NGです。
そのため、最近流行りのアンチエイジング成分
ペプチド系などはもってのほかです。
これだけならまだしも
皆さんもよくご存じ、トロミを付与するためのカルボマーなど
合成ポリマー系は全てNGです。
他には、界面活性剤もpHに影響しますので
ほとんどが使えません。
洗顔フォームや乳液・クリームなどには
絶対に必要ですよね。
もちろん、pHや液性を無視して作ってしまう事も可能ですが
アルカリ電解水の性質が
いとも簡単に完全に失われてしまいますので
それでは高い費用を掛けて化粧品にする意味がなくなってしまいますね。
という事は、普通に考えると
以下の製品は作れない事になります。
1.洗顔料
2.美容液
3.ジェル
4.乳液
5.クリーム
つまり、化粧水だけでなくこういった製品のいずれかが
スキンケアシリーズとして設計されていることが
まがいモノ製品ではない事の証しという事になります。
これらの開発に10年以上の歳月が掛かりましたので
慌ててブームに便乗しようとしたってそう簡単にはできません。
なにより、ユーザーさんの立場を考えたとき
この水をきちんとスキンケア全てに取り入れてこそ
敏感肌の方のスキンケア理論を全て満たすというのが
私達の考えです。
この話題は今回で終了し
次回からはまた別の話題で書いていきます。
ではでは。
by.美里 康人
こんにちは、大変面白くわかりやすい解説で勉強になります。
一つ質問なのですがこの特殊還元性アルカリ電解水(単体)は皮膚の常在菌を死滅させるのでしょうか??気になります。。。
こんにちは。
古い過去記事にも拘わらず、非常に視点の鋭いコメントをありがとうございます。
ここはユーザーの皆さんは、気になるところと思います。
率直に申し上げて、ご心配の通り皮膚常在菌を含む良性の微生物も、死滅するでしょう。
それはデータが語っており、昨今では専門分野の研究室から各種ウイルスにも効果を示している報告も来ていますし。
でも、ご心配は無用ですよ。
この電解水のユニークさは、生体の生業には悪さをするどころか、細胞の活性化に効果がエビデンスによって検証されている点です。
詳細の解説はこちらでは控えますが、つまりは微生物が再度繁殖するメカニズムには影響しませんので、良性の菌はほんの数時間の間に繁殖してくれるからです。
つまり、良性の菌を選択的に繁殖させるのは皮膚再生機能のメカニズムから成り立っており、悪性の微生物が繁殖するのは皮膚の健康状態が異常な事により起きる事が解明されています(資生堂らによる論文もあり)ので、細胞の活性化を促してくれるこの水は、心配には及ばないという事になります。
あまり長い解説は難しいですが、ご理解頂けましたでしょうか。
お忙しい中ご返信くださり誠にありがとうございます。
古い記事にコメントおくってしまったので、数日チェックしていたのですが無理かな?
と諦めていたので気付くのが遅れお礼が遅くなり大変失礼いたしました。
”率直に申し上げて、ご心配の通り皮膚常在菌を含む良性の微生物も、死滅するでしょう”
と誠に正直なご回答をありがとうございました(笑)
しかし、”細胞の活性化を促してくれるこの水は、心配には及ばない”というお考えですね。 お考えに納得いたしました。ありがとうございました。
実はテックスウォーターとほぼ同じだと思われるお水S-109 を単体で22ヶ月使用していました。22ヶ月経ったある日、常在菌は死ぬのかな??と急に気になったのです(笑)
購入しているお店のメルマガには大腸菌やらコロナを死滅させるなどの報告が度々きていたのですがあまりピンときていませんでした。
そこである日急に じゃ、常在菌は????となったわけです。
気になった私は、実は同じ質問を購入店にもしてみたのです(すみません)
そうしたらご丁寧に開発した先生に聞いてくださり返信をいただいたのが以下です。
常在菌に関しましては、死滅しません。
簡単に説明しますと、菌や微生物は、自分自身を守る為の壁のようなもので核の部分を守っています。
所謂、グラム陰性菌のような細菌や微生物・ウィルスの壁は低くS-109が越えられる若しくは、破れる壁で超えた後にPh12の世界にしてしまい生息出来なくなり、ウイルス不活化と殺菌効力が効きます。
常在菌に関しましては、自分自身を守る為の壁の高さが高く大きい為、瞬時には超えることが出来ません。
Ph12の世界が創れず常在菌は死滅しません。
との回答をいただきました。初めは は????でしたが
その後自分でも調べてみて表皮ブドウ球菌=グラム陽性菌は分厚い層ペプチドグリカンに
守られてる ってことを言っているのだな、とまではわかったのですが、果たしてだから
常在菌は死滅しないことになるのかは謎でした。
モヤモヤしていたままで色々調べていたらこちらのサイトにたどり着いたのです。
話せば長くなりそうなので(もう充分長いですね)短くすると
石鹸で(アルカリだから)洗ったのと同じ感じで、常在菌はその場ではいなくなるけど
数時間で復活するよ! って感じで合っていますでしょうか?むしろ石鹸にはない
細胞の活性化を促してくれる分こっちの方がいいよ! てことでしょうか。
ちなみに私は洗顔の代わりに使用しておりました。。。
なか様
早速のご返信、ありがとうございます。
どのお話も「はいはい」というご説明ばかりで、思わずうなずいてしまいました。
色々と諸事情があってあまり公表できないのですが、実際にご使用頂いておりますなか様には、簡単に言ってしまえば「その通りです」というお答えと、「それ、同じ(独自改良のみ)です」とコメントさせて下さい。
これだけで、背景をご理解頂けるかと。
つまりは、いずれも私達の仕事グループという事でご理解頂けるかと思います。
(私の名前を出してお問い合わせ頂いて構いません)
常在菌が死なない解説も、私よりも開発者の先生の方が生体内メカニズムをよくご研究なので、そちらの方が正解なのかもしれません。
ただ気になるのはなかさんと同じ疑問で、ペプチドグリカンは電解水のpHによって壊れるというのが私達の化粧品化学の常識ですので、ここは先生の皮膚生理学と化粧品学の私達の、見解の相違というところかもしれないですね。
メカニズムの真意を確かめる手段がありませんが、いずれにしても先生のところでは生体内で起きている微生物の存在をご確認されていますので、お答えの結果は変わりません。(今度、ことのついでに議論を投げてみます・笑)
最後の認識は、それで正解と認識頂いて構いません。
プラス、石けんの場合は悪玉菌も増殖する栄養分となる石けんカスが残りますので、ことさらと言えます。
その昔、シリーズの中に必ずふきとりローションがあったのも、その理由によるものですので。
歯に衣を着せないここから先のお話は、メールの方に頂けると明確にお話できるかと。
(名前のところをクリックされて下さい)
いかがでしょうか。
美里
お忙しい中早速のお返事誠にありがとうございました。
名前のところのクリックとは??? とちらでしょうか??
実は、ここのコメントではなく先にお問い合わせの方に4倍くらい長いメールを送っていたのですが(うざくて申し訳ございません)気付かなかったのかな??
と思い、こちらに再度送らせていただいたのです。
確か3月の20日前後だったかと思うのですが。
私なりに22ヶ月使用していて気付いたこと、感じたことがありまして(笑)
なか様
メールの方で返信させて頂きました。
ご質問、ありがとうございました。
美里