化粧品開発のご相談はビークラボへ >>

ナノコスメを知る 秘話1

メルマガのバックナンバーからのお届けで
テーマは「ナノコスメ」。

でも、本題に入る前に、
まずは、『ナノ』という言葉を
よくご存知ない方々のためにも
どういったコスメの事を指すのか
意味の説明から始めていきましょう。

最近は一般の方の耳にもよく届く
この『ナノ』という言葉
これはいったい何を意味しているのでしょうか?

この言葉、正確には単位につける接頭語の事で
通常、サイズをあらわす場合には
nm(ナノメートル)と表します。

この単位の接頭語を少しまとめますと、
こうなります↓

センチ c 10-2
ミリ m 10-3
マイクロ μ 10-6
ナノ n 10-9
ピコ p 10-12

つまり、1mmの1/1,000がマイクロで
さらにナノは、1/1,000小さいという事になりますね。

では、この大きさ(長さ)の単位が
いったいどう関わりがあるか、という話です。

今巷では「ナノ化技術」という言葉をよく耳にします。

これはどういう技術かというと
つまりは様々な物質を
ナノサイズレベルの大きさにする技術の事です。

ここで大切な事は
ここまでのサイズにまで小さくする事によって
新たな機能が見いだされる物
もしくは今まで解決できなかった難題を
解決に導く可能性がある技術の事を指します。

ようはただ単に小さくしただけでは
新技術とは言えないわけですね。

例えば、石ころを小さく粉砕しただけでは
なんの意味もなく
その粒の細かい砂が新たな用途に応用されなければ
無意味だという事。

身の回りで応用されているケースとしては
最近、広告で汚れが付着しにくいと謳われている
トイレや外壁をよく目にするありますが
あれは、シリコンの原料であるシラノール基をナノ化し
非常に細かくなった分だけ
大量にその表面に付着させる事で
汚れや油などが簡単に水で流れ落ちるようにした技術です。

さて、こういったナノ化の工業技術が
化粧品の技術とどう繋がりがあるのかという
お話に入っていきます。

*

今ユーザーの皆さんが
謳い文句としてよく目にし
話題の主流になっているナノコスメの意味は
ほとんどが「浸透化技術」に関わる技術でしょう。

もちろん皆さんが本当の事を知りたいのも
コレだと思います。

例えば
「本当に成分が真皮にまで到達するんだろうか?」
といった疑問でしょう。

でも、宣伝文句やうたい文句を見ている限り
何をナノ化しているのか
よく分からない事が多いですね。

有効成分?
カプセル?

なんだかこういったキーワードがよく目に入ってきます。

では、次回から
何をナノサイズにしているのかといった話を
具体的にしていきましょう。
それによって、
実は市場にある大半のナノコスメに
裏がある事が分かってきます。

次回に続く

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です