たまにはこんな広報活動的なことも
させて頂ければありがたいです。
ユーザーの皆さんへの商品広告ではありませんので。
今回は展示会のご報告を少しだけ。
まさに老体にムチ打った3日間が矢のように過ぎ去り、セミナーにブース対応にと、ずっとしゃべりっぱなしのカラダは悲鳴をあげまして、4連休を過ぎてもブログを書けずに遅れてしまいました・・・。
申し訳ありません!
ということで今回は、ザっとだけ展示会のご報告をさせて頂いて、少し私達の技術紹介と広報的な記事を書かせて下さい。
まずは会場の雰囲気
最初はブースの雰囲気。
もともとがコロナ禍でギリギリまで開催が危ぶまれ、東京都からの開催お許しが出たのは直前でしたので、出展を回避した企業さんも多数、なおかつ会場の設置も不十分な状態で開催されたため、来場者数も一気に減少してしまった落胆的な展示会でした。
周りの出展ブースの方からも、「金返せー」的な声もよく聞かれたイベントでしたから。
ところがフタを開けてみれば、ブース数が減ったことで商談がしやすくなったこと、さらにはフリーの来場者さんが少なくなったことで具体的なお話をブツけて頂けるお客様が非常に多く、いわば展示会としては濃密な3日間となりました。
まぁ、ぶっちゃけなところこうした美容系展示会というのは、例えば美容学校や化学系の学校の生徒さんや美容師といった若い方々の社会見学、そしてさらにはヘアサロンやエステサロンのオーナーさんの方々でも、物販をやっているブースさんを目指して格安材料の購入(行列ができます;)・・・といった目的で来場される方が、かなりの割合でおられるんですね。
つまりは、美容商材の取り引き決定権限をお持ちの方の来場者さんは、かなり少ないというのが恒例なんです。
だって、無料招待券が業者さんからあちこちにバラまかれますから。
ひどい方になると名刺など最初から持たず、無料で配られるサンプルや材料収集といった目的で来場される方も結構おられます。
今どきは不織布バッグなど、結構良いものが配られていたりしますので(苦笑)
というわけで今回の展示会は、来場者は減ったものの身入りの大きなイベントになったと感じました。
私達の場合、常時5人はブース対応を行っていましたが、それでもご説明に対応しきれずお待たせしたり、失礼な応対になってしまったケースもあったほどでした。
ちなみにブースの企業名がOEM工場のエスコさんになっていますが、弊社ビークラボが処方開発・技術開発のお手伝いを担っていますので、私がどっぷりと入り込んでいるという次第です。
弊社は製造工場を持っていませんので、こちらの社長さんはかなりな無理難題の生産を任せられる心強いOEM工場です。
もちろん、コストも無理強い(笑)
今や私より有名人となった若いいろはねクンを含め、私が大切に育てている若い研究者達も、ブースでバリバリ説明を担ってくれました。
セミナー
今回も、私達が開発した独自技術の、最新版の技術紹介セミナーを行いました。
2題でしたが、直前まで苦労に苦労を重ねた最新の技術紹介でした。
洗濯されたキレイ過ぎる白衣が似合わないおやぢの顔は、無視して下さいね。
セミナー発表に加えて、今回あらたに発表させて頂いた最新の業界改革技術は、こちら。
ひとつはセミナーでも発表しましたが、ヒト型セラミドとリン脂質の特異な性質を活用した新しい乳化技術です。
専門的に言えばそういうことなのですが、ユーザーの皆様にとっての目玉ポイントとしては、以下の訴求点です。
・カルボマーなどの合成ポリマーを一切使用しない乳液
・界面活性剤を一切使用しない乳液
・皮膚の細胞間脂質を忠実に再現すればこうなった
・ヒト型セラミドが2%以上の高濃度
ここで長々とこの技術について説明しませんが、もしもユーザーの皆さんがコスメカウンターやBAさん、そして化粧品メーカーさんとお話する事があるとしたならば、以下の設問をぶつけてみられて下さい。
もちろん、化粧品を企画されている業界の方々も、同様に。
実にシンプルでオーケーです。
「合成ポリマー・界面活性剤が使われていない乳液はありますか?」
実はただ単にフリーコンセプトというのではありません。
皮膚の細胞間脂質は、実はこういう構造になっていたのだというスキンケア理論の改革でもある技術なんですね。
そしてもうひとつは、液晶技術を応用したノンオイルクレンジングジェルの技術です。
ノンオイルでもオイルクレンジング並みに落ち、さらには明確に保湿感がお肌に残ってくれるクレンジングジェルが完成しています。
ゲル化剤を使わなくても、界面活性剤と多価アルコールのメカニズムをとことん追求し、製剤技術を駆使すればジェル製剤ができるというコンセプトです。
こちらもシンプルに、あちこちに設問をぶつけてみて下さい。
「カルボマーといった、合成ポリマーが使われていないノンオイルのクレンジングジェルはありますか?」
大手ブランドさんも含め、いずれもみつけることは不可能なはずですね。
でないと、ワールドワイドで業界唯一無二になりませんから・・・。
ということで、こちらでクドクドと語るのはこれ位にしておきましょう。
どこかの化粧品メーカーさんが商品化の名乗りを上げてくれなければ、ご覧頂いているユーザーの皆様にはメリットがありませんものね(苦笑)
その他の技術
と、今回はここまでにしておこうと思っていましたが、twitterの方でも「え? なんで?」と、まるで手品のような不思議感を頂いた方もおられ、すでに展示会で公開しましたので、この画像にも見えているクレンジングバームの新しい容器技術について触れておきましょう。
クレンジングバームといえば、すでに業界でもひとつのカテゴライズとして確立され、さらには1年前にアルビオンさん、そして今月に入ってコーセーさんまでもが商品化に参入された新時代のクレンジング製剤となっています。
しかしながら、ユーザーの皆様はきっとストレスに感じていることがあるはず、ですね。
実は私自身、この製剤技術は20年前に開発していたものですので、そのデメリットはよく承知していました。
それは、「固形剤型なので、ジャー容器のフタをあけて指かスパチュラでとらないといけないこと」ですよね。
しかもこの後はきちんとフタを閉めておかないと、クレンジングオイルと同様に水が入ってしまうと使えなくなってしまいます。
これ、実にやっかいなめんどくささというわけです。
クレンジングオイルはダラダラと手から流れてしまうし、固形だから取りやすいという利点と面白さはあるけれども、このめんどくささは致命的だったんですね。
それを解決してくれたのが、この容器の特許技術なんです。
摩訶不思議ですよね。
もちろんですが、普通のポンプ容器にバームを入れても、カチカチですので詰まって出るわけはありません。
これは大手の容器メーカーさんが開発された特殊な二層容器なんですね。
なので、弊社とこの容器メーカーさんとで、共同特許を出願しています。
どこのメーカーさんが商品化に手をあげて頂けるか楽しみなところですが、近いうちにクレンジングバームは、手やスパチュラを使って手に取る時代が終わる日がやってきます。
「バーム改革」とでも言いましょうか。
ちなみにこの技術は、中身にもノウハウがありますね。
普通にシアバターといった固形のロウから作られたクレンジングは、温度で溶けて軟らかくなるメカニズムですので、こうした容器に入れても全く出てきません。
このクレンジングバームはDUOさんなどと同じく、特殊なマトリクス構造で作られていて温度で溶ける製剤ではないことから、この容器で出てくるようになったわけです。
で、ついでに疑問を感じた方も多かったこちらのオリジナルリポソーム技術です。
シンプルに、普通のOEM会社さんのように既存のリポソーム液をただ配合するのではなく、一から自社で作成しているリポソームならば、こんなぎっしりと詰まったリポソームコスメができますよ、という紹介でした。
成分浸透技術だけのアピールではなく、リポソームを高濃度にしてあげれば、全く質の違う実感が得られる高付加価値なコスメが開発できるという紹介でした。
何か疑問点や問い合わせなどがありましたら、上にある「美育」のロゴ「ビークラボ株式会社」にお問合せ下さいませ。
大手ブランドの研究技術者様、ご質問のメールをお待ちしてます!(笑)
というわけで、開発技術の紹介はこれ位にしておき、次回はもとのコスメの裏側に迫るいつもの記事へ戻ろうと思います。
ユーザーの皆様にはつまらない内容でここまでご覧頂き、まことにありがとうございました。
ではまた。
by.美里 康人