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化粧品作りの誤解 その3

前回「化粧品作りの誤解 その2」の続きで、化粧品作りの誤解のお話の第3弾です。

■Cさんのケース
市販のビタミンC誘導体を購入し、
精製水に溶かして使っています。

一度に使いきれないので、
1カ月位冷蔵庫に保存しています。

これは全く効果はないとは言いませんが
1カ月もすればその効果は
半減していると思って間違いありません。

これはどの誘導体にも言える事ですが
ビタミンC誘導体は粉のままなら比較的安定ですが
水が加わると一気に安定性が悪くなります

そしてこの安定性をさらに左右するのが
以下の条件です。

1.pH
2.微量金属物質
3.紫外線などの光

pHに関しては
酸側でもアルカリ側でも効果がなくなり
誘導体の種類によって安定域があります。
その安定域は非常に範囲が狭く
0.5~1.0の範囲で調整されていなければなりません。

また、pHはそのまま放置するとスライドしますので
変化しないように緩衝剤を配合する必要があります。
これを「バッファー効果」と言います。
2.は、容器や水などにも微量金属が含まれていますので
これを封鎖しなければならず
金属封鎖剤なるものを配合しなければなりません。

その他にも
ビタミンC誘導体を水中で安定化させるノウハウが色々とあり
それらが化粧品会社各社の技術という事になります。

という事で結論。

ビタミンC誘導体は
水に溶かしたらその日のうちに
使い切ってしまいましょう。

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