皆様、明けましておめでとうございます。
旧年中はたくさんの方々にお世話になり
感謝、感謝の言葉しかございません。
歳を食うにしたがって
口ばかり達者なじじいになってまいりましたが
ふつつかな業界の御大と生暖かく見守り頂き
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
* * *
さて、皆さんは昨年の一年間
何か進歩した事や
達成された目標はありましたでしょうか。
そういう意味で今回は弊社の一年の集大成
明るい話題をお伝えしようと思い
以前にも予告していました全く新しいクレンジングゲルの技術について
ようやく特許出願も終えましたので
ここで少しその内容をお披露目したいと思います。
フリー写真素材ぱくたそ
長年、開発に苦労を重ね
ようやく昨年にカタチになりましたので
じいさん技術者の達成された結晶ということで
報告させて下さい。
と、その前に
以前にもこちらで解説した通り
特許は出願するだけではなんら意味がなく
およそ一年後に内容が広報で公開されたのち
審査請求(審査をお願いしますという意思表示)を行って
特許庁の審査官に厳格な審査を受けた上で
その結果「全く新規な技術」と認められて初めて
「特許を取得した」と胸を張って言えることになります。
この間、およそ1年~1年半の期間を要するでしょうか。
ですので
今は「ただ書類を提出しただけ」という段階ですので
まだ
「クレンジング製剤技術で業界を出し抜いたぞ!!」
とは、大きな声で言えません。
まぁ、化学専門分野の弁理士の先生から
「ほぼ間違いない」とおっしゃって頂いてますので
まず間違いなく業界で胸を張って
新しいクレンジングゲルとして公に出せるとは思いますが
まだまだ、時を待つ胸ドキの日は続きます。
とはいえ、正式に書類を提出、出願した時点で
すでに他社さんは真似ができなくなっていますので
市場に投入する商品化は進んでいます。
おそらく、この春には市場で見かけることになるでしょう。
メーカーさんの販促のやり方によりますが
ひょっとしたら「特許出願中」の文字を
どこかで目にされるかもしれません。
と、前置きが長くなりましたが
その新規なクレンジングゲル製剤技術の特長です。
分かりやすく、箇条書きにしてみます。
①合成ポリマーは一切使用しないゲル
②ノンオイル
③オイルクレンジング並みのメイク落ち
④一切の防腐剤フリー
⑤合成界面活性剤不使用
⑥マッサージも可能
ユーザーの皆さんにとって
商品としての魅力はいかがでしょう?
ただ難点がないわけではありません。
「少々、高価な商品になりそう。。。」
大手ブランドさんの1本数百円の商品群や
ドラグストアでは、肩を並べられそうにありません(苦笑)
果たして市場性はあるのか???
ここは難しいところですし
私は関係ありません(笑)
ご採用頂くメーカーさんの
企画力や販売力にお任せしましょう。
ということで、上の6項目
もう少し具体的に説明しておきましょう。
重要度からいきますと、まずは②
リキッドクレンジングを含め
市場には大手ブランドさんをはじめオイルフリーのクレンジングは
多々見かけるようになりました。
つまり、オイル成分にストレスを感じる
またはトラブルを招く肌体質の方にとっては
重要なポイントとなります。
また、アトピー肌など敏感肌体質の方にとっては
乱れた角質からオイルが入り込むと
どうしても細胞間脂質が溶けて流れ出してしまう事態を
免れません。
結果的に乾燥肌を招いて
症状の改善が進みません。
ゆえに、「オイルフリーのクレンジング」は
市場になくてはならない存在となります。
なにより、オイルを使わずにメイクが落とせるなら
それに越したことはありませんし
水溶性の汚れも落とせるために
ダブル洗顔も不要になる大きなメリットも生まれます。
ただし、これまでは
以下のデメリットが解消されませんでした。
それが③の「メイク落ちの悪さ」です。
これがもっとも難題な課題でしたが
液晶の技術を用いることで
「ようは、メイクはオイルである。」
と仮定して考えることで
課題は一気に解決するわけです。
つまり液晶技術のオイルを取り込むメカニズムを
メイクとなじませる理論にあてはめたという
解決策ということですね。
で、その実、ここまでの特長は
これまでも市場になかったわけではありません。
メイクを溶かす溶剤の役目を果たしてくれる
ある種の多価アルコールを
多量に使った商品などがありました。
しかしながら
それでは皮膚刺激が強くなってしまいますので
オイルフリーの意味がありません。
オイルフリーであるならば
敏感肌にも対応できる低刺激処方でなければ無意味です。
大手さんを含め他社ブランドのオイリフリークレンジングで
達成できなかった大きな特徴は残り4点ありますので
続いて次回に説明していきたいと思います。
では、また。
by.美里 康人