化粧品開発のご相談はビークラボへ >>

アトピー性皮膚炎との付き合い方 その3(最終章)

前回の記事を書いて以降、元の地元である大阪で地震
そして今度は中国地方で大雨による被害と・・・。
西日本で自然災害が続いており
ちょっと落ち込み気味の美里です。

こんにちは。

これを書いている現在も
岡山県にはボランティア活動におもむく方々が続々と集まっているそう。
日常通りの仕事をしているのが少々辛い、今日この頃です。

さて、前回の続きで最終章です。

掲題のお題への答えをまだ書き残しています。
で、結論です。

あくまで私的結論である事を承知頂いた上で
私のアトピー性皮膚炎とのお付き合いの仕方は、こうです。

「ステロイドを上手に使いこなし、症状が出る前に対処する」

これが私の、「アトピーと上手くお付き合いする方法」の答えになります。

もうこれだけ付き合いが長く
自身の体質を知り尽くしていると
どのステロイドがどの程度の症状を緩和してくれ
早期に塗れば発症せずに済むのかよく分かっています。

では、なぜその昔、あれだけひどい症状に悩まされたのでしょうか?

おそらくそれは「ステロイドのリバウンド」などではありません。

この答えを出してくれたのが
前回に書いた京大の若い先生でした。

アトピーの症状がひどくなるもっとも大きな要因は
なんと「痒みで患部を掻きむしるから。」
という事。

早い話が、物理的な要因というわけです。

痒みをガマンできずに患部を掻きむしってしまう事で傷口が広がり
そこが治りかけてかさぶたが出来てくると
再び痒みが出てくる。
そしてまた掻きむしってしまい、元に戻る。
このルーチンです。

そしてこれを繰り返して、ドンドンひどくなってしまう
というパターンです。

この先生はこれを実験で証明してきたそうで
あらゆるアトピーの患者さんを
ベッドに固定してしまったそうです(笑)

これは少々おおげさですが
昼間は包帯などで患部を覆って掻かないように対処し
医師や看護婦さんが監視できるとしても
寝ている間はそうはいかないそうで

寝ている知らぬ間に包帯を強引に取っ払ってしまい
一夜明けると元のもくあみになってしまうとの事で
夜の寝ている間は本当に
ベッドに固定をして治療したそうです。

実験とはいえ、なんとも強引な治療法ですが
これで100%のアトピー性皮膚炎の患者さんが
完治に至った
という事でした。

もちろん、ステロイド剤を服用する事で
痒みなどの症状は緩和して、という条件があります。

このアドバイスを参考に
私のできる範囲でこれを実行しようと
常に軽い目の薬剤のステロイドを常備しています。

そして症状が出そうになったらすぐに塗布して痒みを抑え
早期に症状を抑え込んでいます。
つまり「掻きむしりをしない方法」を考えたわけです。

こうして対処をするようになって
ステロイド剤は常備しているものの
使用する機会は年に数度程度になりました。
皮膚科に駆け込んだり
飲み薬を服用する事も全くなくなりました。

だいたい、発症するシーズンと部位は分かっていますので
汗をかき始める時期
そして冬場の乾燥する時期は注意を払い
部位に痒みが出始めるととっととステロイドを塗布し
発症しない間に対処をしています。

これをお読みになられている皆さんに効果があるかは分かりませんが
少なくても身近な人たちに
こうした対処法で症状が出ずにお付き合いしている人が多い事は事実ですし
一度取り組まれてみるのもひとつの手段かもしれませんね。

今年も7月早々から異常な暑さで
早くもあちこちが痒くなり始めています。
痒みに対処するステロイドをボチボチと使い
なんなく乗り切れそうです。

長くなりましたが、今回の話題はここまで。

by.美里 康人

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です