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美里康人

フォーラムへの返信

10件の投稿を表示中 - 31 - 40件目 (全54件中)
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  • 返信先: 化粧し下地と日焼け止め #873
    美里康人
    キーマスター

      mikiさん、初めまして。
      弊サイトのご利用、ありがとうございます。

      なかなか専門的なご質問ですが、多少なりとも参考になればと思います。


      シリコンで、お肌を外的要因や水分蒸散から守る、メイクや下地の水・汗による崩れを防ぐ目的を果たすには、配合量的に10%程度もあれば問題ありません。
      そして粉成分のお肌との接触を防ぐためには、粉成分の表面をコートするだけで良いので、これには数%に及ぶ配合をする必要はありません。(ただし、粉粒子のコーティングには専門の技術を要します。)

      ただ、論理的にはこれで良いのですが、実際にカタチとして製剤するとなると、壁が生じます。
      化粧品の製剤技術は、ここに必要とされてきます。

      それはつまり、シリコンが水にも油にも全く溶けない事です。

      これを考慮に入れると、製剤上では以下の二つの方法しかない事になります。

      1.水と分離した状態で、二層のままとの剤型とする。
      2.特殊な界面活性剤を用い、水と乳化させてしまう。

      ご質問の中の、シリコンが全成分の1位から2位の位置にいる商品(つまり、水よりはるかに多い)は、1.の「分離タイプ」という事になります。
      これは、さほど難しい製剤技術を要しないので、比較的製剤がラクになります。
      しかしながら、シリコンがそこまで多量に含まれた商品は、市場ニーズとして好まれない傾向にあるかもしれませんね。

      そして、3位から4位あたりに配置されている商品(水と同程度か、少し少ない)は、2.の界面活性剤を使った乳化タイプという事になります。
      これは乳化技術を要するために、製剤化も製法もかなり高度な技術を要する事になります。
      しかもこのタイプの難しさは、単にシリコンを乳化させれば良いというだけではダメ、というところにあります。
      つまり、水に溶けるような親水性にまで乳化してしまうと、水に溶けて流れてしまってシリコンの意味がなくなってしまうからです。
      そのため、配合量的に水とシリコンは同程度量あたりで乳化を行う事が、第一の条件となります。
      もちろん、界面活性剤の選択など、他にも様々な条件を駆使する必要があるのですが、条件のひとつがこれになります。

      なので、2.のタイプの場合は3位くらいの位置にシリコンがあるという訳です。
      ちなみに使用感的に言うと、2.のタイプはシリコンが細かい粒子で乳化されていますので、保湿感など圧倒的に使い心地が良いという事になります。

      それから揮発性の環状シリコン(シクロメチコンなど)ですが、揮発力は水の2~3倍程度に遅いと考えてもらえば良いかと思います。
      水の沸点が100℃に対し、環状シリコンが120~130℃程度ですので、想像頂ければと思います。

      ただ、ほとんどの製剤の場合、環状シリコンのみでは作られていないと思いますね。
      少量のジメチコンを混在させて、揮発しないシリコンをお肌の表面に薄く残るよう工夫されているはずです。
      (あまり深く考えて作られていない製剤は、知りませんが^^;)

      続きます。

      返信先: 基礎化粧品の選び方 #670
      美里康人
      キーマスター

        ポンキチさん、初めまして!
        ご質問へのコメントになります。

        最初に、この書籍の執筆者である先生、そしてコ〇ダを販売されている先生の周辺を探らせて頂いた、私なりの感想を書かせて下さい。

        まずは、正直非常に落胆したというのが本音です。
        これはブログやスクールなどでも度々言ってきた事なのですが、世の全ての物事の基本原則は『餅は餅屋』と思うのです。
        つまり、医療分野の先生はその道のプロ・権威であって、それ以外の分野は素人という事です。
        もちろんこれは私達も同じであり、私自身も皮膚医学や医療の事についてはほとんど知識がないと言い続けています。
        なので、当然皮膚に関する疾病やおクスリについてのアドバイスは、「専門外なのでできません」と言い切ります。

        そういう意味で、この先生方は皮膚科医としてのプロであって、化粧品の事については知識がないはずなのです。
        なぜなら、化粧品技術者・研究者と皮膚科医の先生は、「接点はあるけれど、専門分野は全く違う。」からです。

        そういった事を念頭に置き、この先生方のコスメや書籍を拝見したのですが、残念ながら自分の知識の範疇を超えて「先生」という立場を誇張していると感じざるを得ません。
        (※もちろん、きちんとわきまえておられる先生もおられるので、誤解なきようお願い致します。)
        例えば書籍は、「お肌のメンテナンスをいかにすれば良いか」といった視点だけの内容にしていれば、私も含め大変参考になったと思うのですが、一般ウケを狙う(本の売り上げ狙い)ために、コスメの選び方についてアドバイスをしています。

        という事で、以下に止むを得ずそう判断せざるを得なかった部分をかいつまんでみます。

        ■吉木先生

        1.洗顔は固形石鹸がベスト・・・云々

        アルカリ刺激(※全てのアルカリが悪いわけではありません。)の問題・石鹸カスの問題など、固形石鹸が化学的にどういった問題を含んでいるのか、理解なさっておられないようです。

        2.クレンジングは形状で選ぶのがひとつの方法・・・云々

        形状によって成分的に何が異なるのか、理解なさっておられないようです。

        3.ポイントメイクはオリーブオイルで落とす・・・云々

        水性マスカラ・シャドウ類など、オリーブ油では落ちないメイクがたくさんあります。 もしそれで落ちるなら、皮脂で全て流れ落ちてしまいます。
        ポイントメイクの製剤ベースについて理解なさっておられないようです。

        ■コ〇ダ

        謳い文句や全成分を抜き出してみました。

        1.クレンジングジェル
        全成分)トリエチルヘキサノイン、パルミチン酸エチルヘキシル、オクチルドデセス-25、水、ソルビトール、メチルグルセス-10、グリセリン、オクチルドデセス-20、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、<以下略>

        ●油溶性ビタミンC誘導体(VC-IP – 肌を整える成分)配合のクレンジングジェル。
        ●オーガニック植物オイル配合の肌にやさしいなめらかジェルが毛穴につまったメイク汚れをしっかり吸着しながら洗い落とします。

        合成油・合成界面活性剤ベースのクレンジングジェルであり、先生がアピールしている成分はごく微量に過ぎず、この謳い文句が誠実とは言い難い。

        2.石鹸
        ●グリコール酸1%、サリチル酸配合のピーリング石鹸。

        石鹸にグリコール酸などの酸物質を配合する事に全く意味はない事を分かっていない時点で、ダメ出し。
        なぜなら、石鹸中のグリコール酸はすでに水酸化ナトリウムにて中和されてしまっていて、酸としての役目は全く果たさないからです。

        3.VC化粧水
        水、BG、エタノール、グリセリン、ソルビトール、リン酸アスコルビルMg、グリチルリチン酸2K、セラミド3、ヒアルロン酸Na、ベタイン、フェノキシエタノール、クエン酸Na、メチルパラベン、クエン酸、アラントイン、サリチル酸、シメン-5-オール、水添レシチン、コレステロール

        皮膚科処方のVC化粧水であれば、少なくてもビタミンCが有効濃度(5%以上)配合されているのが常識です。
        これを見る限り、1~3%レベルと推察されます。

        4.セラミド化粧水
        ●EGF、SK-influx(新処方セラミド)、ヒアルロン酸、N-アセチルグルコサミン配合。

        SK-Influxそのものに特に新規性はなく、化粧水に微量配合するのに便利な成分というだけ。
        もしも中身が無色透明だとしたら、ごく微量配合だと判断できます。

        今回は、相手が化粧品メーカーではなく皮膚科の先生、つまり「医療従事者」という事で、普段は行わないとしています「評価」をあえてしてみました。
        非常に残念です。

        という事で、ご質問のお答えとは異なるコメントになってしまいましたが、ポンキチさんのいうところの『企業の信頼性』と『自分の肌で確認する』、この2点が非常に重要である事が再認識できると思うのです。

        ちなみに、トゥヴェールさんのセラミド美容液(ブルーのラベル)は、SK-Influxが原液のまま詰められています。

        なかなか一言でコレという見極め方のノウハウはありませんが、やはりまずは成分の裏知識も知り、とにかく色んなコスメを使い込んで五感を磨く、という事が大切な要素だと思いますね。

        次に外資系コスメについてですが、これは難しいところでもあります。
        とりあえず、ポイントは2点です。

        ・とにかく化粧品が腐る・変質する事は、PL法的に民事提訴にまで繋がる事なので、防腐剤や酸化防止剤・界面活性剤といった、日本人が好まない成分については全く配慮がないと思っておいて良い。

        ・処方設計や機能より効果優先=化粧品という概念なので、効果成分には拘っている・配合量も多いと思っておいて良い。

        つまりまとめてカンタンに言うと、ハイリスクハイリターンコスメという事になるでしょうか。

        参考になれば幸いです。

        美里

        返信先: フムスエキスについて #856
        美里康人
        キーマスター

          みーさん、初めまして。
          弊サイトのご利用ありがとうございます。

          さて、ご質問の件です。
          フムスエキスというのは、海洋珪藻土の事で、つまりは海の泥と言えば分かりやすいでしょうか。

          確かに、海洋珪藻土にはフルボ酸が含まれており、酸性である事に間違いはありません。
          また、それを利用して防腐剤不要として原料をPRしているところもあるようです。

          しかしながら、この原料は作るのが非常にめんど臭く手間がかかるため、大変高価が原料になっています。
          さらにpHが強い酸性という事もあり、化粧品にはなかなか使えない原料として評判です。
          また、高価な原料の割に特にお肌に目ざましい効果が得られるわけではなく、業界ではあまり取り上げられません。

          という事で、私が知る限りでは上の理由によりこの素材を多量配合している化粧品は見た事もないですし、謳い文句のために極微量配合されている製品と考えて良いと思います。

          心配は不要と思いますが、反面、効果の方も・・・という感じでしょうか。

          ご参考になればと思います。

          返信先: アルカリ電解還元性イオン水について #438
          美里康人
          キーマスター

            みらいさん、初めまして^^
            当掲示板をご利用下さり、ありがとうございます。
            何かのスキンケアの助力になればと思います。

            さて、お教え下さった商品のサイトを拝見致しました。
            こちらの高機能電解水は、いわゆる「アルカリ電解還元イオン水」と同じ原理と考えて良いでしょう。

            ようは、食塩などの塩(えん)を加えた水に電気を通し、+側が酸性水、-側がアルカリ水というのが基本原理ですから、ここさえ確認すれば同じかどうか判断できますね。

            ただし、品質が同じものかどうか、そしてアルカリの強さがどうかは個々の製造技術とノウハウで異なりますので、同じではありません。
            (※この部分は特許技術なので、これ以上説明はできませんがご了承下さい。)
            ただ、弊社で開発した化粧品に使われている「AI-100」は違う名称で雑貨でも販売されていますので、同じものはみつかると思いますね。
            化粧品としてどこまで技術を訴求しているかどうか、どういった成分を配合しているかどうかが処方技術の違い、というだけです。

            それともっとも違いがあるのは、その水の配合量です。
            例えば、アサヒ飲料さんで大ヒットしている「アクアレイナ」は、この水を極微量しか配合していませんので、弊社の「AI-100」(アルカリイオン水100%)の認証マークは付与されていません。

            次いで、以下の説明文についてです。

            >『元は水で電気分解することで得られる強アルカリ水。
            お掃除用には多く使われていて、油汚れがよく落ちます。~<以下略>

            これを書かれた方は、酸とアルカリの化学について全く知識がない方だというのが分かります^^;

            もちろん、こうしたアルカリ電解水が電子部品や工業用途で洗浄に使われているのは間違いありません。
            ただしそれは、水なのにそれだけの機能を持っているという証明であって、浸透性とイオン力が強い事を示しています。
            なんら隠す事でもないですね^^

            で、この方が化学を理解できていないのは、「塩基性」と「アルカリ性(pHが高い)」を一緒にしてしまっている点です。
            例えば、酸性の方で分かりやすい例をひとつ書いておきましょう。

            皆さんが「強くて怖い酸」としてよくご存じなのが、「硫酸」や「塩酸」ですね。
            これらは、お肌に付着すると大やけどを負い、皮膚が焼けてしまう強い酸で、もちろん化粧品に使う事など絶対にありません。
            そして、pHは「1~2」です。

            対して「弱くて安全な酸」として代表的なのが、「クエン酸」ですね。
            でも、こちらも1%も水に溶かせばpHは「1~2」です。
            そして、化粧品どころか飲料水にも酸っぱさを加味する素材として普通に使われています。

            はてさて、pHは同じなのになぜ「怖さ」が違うのでしょうか?
            お答えは、「pHの値と酸・アルカリの強さとは関係はない。」からです。

            つまりアルカリ電解水の「pH12」は、石鹸の手作りなどに使う強いアルカリ「水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)」などの強いアルカリ物質を配合してアルカリ性にしているのではないため、pH12であっても人に対して全く無害なのです。
            なので、『pHは高いけれど、弱いアルカリ』というわけです。

            この「怖いアルカリか、怖くないアルカリか?」は、化学の世界ではpHではなく「塩基性の強さ」で表します。
            これが明確に理解できる方法としては、弊社の化粧水や洗顔フォームを目に入れてみればすぐに分かりますね^^
            ピーリング効果があるほど強いアルカリなのであれば、目に入れれば目が潰れてしまいますが、「AI-100」は多少違和感が生じるだけで、痛くありませんから。
            つまり、目の粘膜に触れた瞬間にpHは中性に戻されてしまうわけです。
            海水でもしみる眼粘膜でも、このアルカリ水はほとんど影響を及ぼしません。

            ですので、全く心配の必要はありません。

            最後にケアドバイスです。
            シーボンさんの化粧品の良し悪しは私は言えませんが、肌診断については疑問があります。
            こちらの肌診断が専門的だとは思えませんし、その診断が正しいとは考えにくいです。(営業トークでは?)
            例えば『肌のキメ』にしても、実はDNA因子が関わっている事が多く、生まれついて皮溝が浅く皮丘の起伏が高くない方も多いですから、キメが少ない=悪いとは言い切れません。
            これらは、皮膚の他の部分と比較して損傷してしまったものなのかどうかを判断基準としなければなりません。

            私の立場は、こちらの掲示板でも@cosmeでも一切のオススメはしておりませんので商品を挙げることはできませんが、オーガニックや無添加といったチープなコスメに走るより、一度大手ブランドの低リスクシリーズ(例えば、資生堂なら”dプログラム”)に変えられてはいかがでしょうか。
            チープなコスメは当り外れが大きいので、今の心理状態では判断がし難いかと思います。

            ご参考になれば幸いです。

            返信先: アクアマリアとの併用 #864
            美里康人
            キーマスター

              初めまして、小桜インコさん。
              随分と以前よりこちらもご利用頂いているようで、心よりお礼申し上げます。

              さて、ご質問の件です。
              今回、改めてご質問頂いて良かったように思います。
              今回のご質問を拝見し、再度色々な観点から考えてみたところ、よくよく考えてみれば、アクアマリアのアルカリイオン水『AI-100』は皮膚に触れた時点で瞬間にpHが中性になりますので、VCアイテムとの相性に全く問題がない事に気付きました^^;

              ですので、どちらを先にお使い頂いても無問題です。
              ただ、とはいえ『AI-100』の浸透性機能はpHとは無関係ですので、ブースト効果を相乗的に活用するのでしたら「アクアマリマの先使い」がベストと思います。
              これは、ご質問のどのアイテムと合わせて頂いても同じ相乗効果が得られると考えて良いでしょう。

              ps.
              ケア法については、市販コスメでなんらかのトラブルに見舞われ、そのパターンを経由される方は大変多いですね。
              手作りなどでケアをシンプルにされる事で一旦はトラブルが回避され、元のノーマル状態に戻されます。
              ところがそれを「良い肌状態になった」と勘違いしてしまう方が多いのですね。
              あくまでトラブルが避けられたひどい状態から脱しただけであって、本当にお肌が良い状態になったのではない事に気付かないわけです。

              その結果、シンプルケアでは耐えられない状態、つまり歳を重ねる毎、そして冬の激乾燥の状態などの時に、フと自分のお肌が「ケア不足」で人とは異なる事に気付いてしまいます。
              結局、肌理論や皮膚の生理を無視してスキンケアは成り立たないわけで、正論を外すとどこかで必ず負の要素が出てくる事になります。

              でも、悲観的になる事はないと思いますよ^^
              一度シンプルケアを通られた方は、過剰なケアでお肌を荒してしまう事をきちんとご存じだからです。
              きっと、ちょうど良いケア法が手繰り寄せられると思います。

              応援していますので、頑張って下さいね!

              返信先: 今年も大変お世話になりました #416
              美里康人
              キーマスター

                EUREKAさん

                明けましておめでとうございます!
                年の瀬は26日からフィーバー状態となってしまい、気が付けば我がラボの職場に戻れたのは今日・・・。
                ご挨拶が遅れ、申し訳ありませんでした。
                以前のように皆様とともに年の瀬を迎えられた日々が懐かしく蘇ります。

                年を何度も超えると、人も入れ替わっていくのは世の常。
                でも、何があっても私は美容業界から逃げる事は許されないと思っていますし、例え浮き沈みがあったとしても大義に立ち向かう姿勢を貫いていこうと、意志を固くしているつもりです。

                まぁ、細々と気長に、地に足をつけて一歩一歩進んでいきましょうかね。
                EUREKAさんの心強い後押し、これからもよろしくお願い致します。

                今冬は冷え込みが厳しいです。
                くれぐれもご自愛願いますね^^

                返信先: マッサージオイルと肌に使用可能な精油 #432
                美里康人
                キーマスター

                  sumireさん

                  「化粧品」としての商品なのかどうかを見極める方法ですね。
                  これはカンタンです。

                  つまりは『皮膚に使用する目的の商品』が化粧品ですから、薬事法・公取で定められた表示に特徴があります。

                  1.販売名称の下あたりに用途別が記載されている。
                  例えば<化粧水><洗顔料>といった感じです。
                  ただし、販売名が「○○○ローション」といった明らかに用途が分かる場合は、省略されている事があります。

                  <マッサージオイル>と書かれていたら、間違いなくそれは化粧品ですね。

                  2.成分表示
                  これはもちろんですが、必ず全成分表示がなされています。
                  雑貨の場合は、素材名だとかとで完全に成分の名称ではありません。

                  3.注意書き
                  以下の2点の注意書きが義務づけられています。

                  ・乳幼児の手の届かないところ・・・・
                  ・お肌に合わない時は、すぐに使用をやめ・・・・

                  言葉の表現は様々ですが、同意の文面のはずです。

                  以上の3点で分かると思います。

                  ps.
                  EUREKAさんの@chiecoでの回答もすごくためになりますよ^^
                  参考にされるのをオススメ!

                  ちなみに、EUR「E」KAさんですよ(笑)
                  ギリシャ語で「エウレカ」英語では「ユリーカ」と読み、「なるほど!」とか「分かった!」といった意味合いじゃないかな?^^;

                  私は、マンガの「エウレカセブン」からとったのかな?と最初は思ったおバカさんでした(笑)

                  美里康人
                  キーマスター

                    EUREKAさん

                    そう落ち込む事もないと思いますよ。
                    トゥヴェールさんに、APPS2%(?)のゲルクリームがあったはずです。
                    ていうか、私が製剤化にたずさわったんですけどね(笑)

                    あれは、実験結果から室温で1年程度なら十分に酸化を抑止できていますし、お肌への浸透も早いので皮膚上での酸化もノープレブロムレムと思います。
                    皮膚内に入ってしまったらこっちのモノですしね。
                    記憶の限りでは、油分も酸化しないものを選択したはずですし。
                    廃盤になっていなければのお話ですが、またチェックしてみて下さい。

                    VCエチルについては、長い経過の末、最近になって化粧品への”高配合”が認められるようになり、広まったというわけですね。
                    ただ、効果の反面、一部には刺激も多少強いという事例も出ているようです。

                    ところで、今はセラミドの解明におハマりとの事。
                    それ、分かる気がします^^
                    なかなか難しいですが、疑問点があればいつでもご質問下さいね。

                    ではでは。

                    美里康人
                    キーマスター

                      EUREKAさん、間違いなくてよかったです^^;

                      で、ついでという訳でもないのですが、今まさにブログ「コスメあら!?カルト??」の方は
                      過去の『ビタミンC裏話』が1シーズンの掲載を終えたところなので、最新の話題に触れておきます。

                      資生堂の美白のフラッグシップ、前身の”HAKU”で有効成分として配合していたのが、新規なビタミンC誘導体『アスコルビン酸エチル』で、いつものように自社独自の有効成分として独占権を有していました。
                      もちろん資生堂の事ですから、医薬部外品の承認を得た堂々たる美白商品であった事は言うまでもありません。

                      ところが、さらに新しい美白成分のトラネキサム酸を見出した事から、資生堂は数年前にこのアスコルビン酸エチルを手放しました。
                      そのため、主力の”HAKU”はさらにリニュを果たしています。
                      という事は、他のメーカーもこのアスコルビン酸エチルを自由に使えるようになったという事。

                      というような業界事情から、ここ1・2年でこの『アスコルビン酸エチル』を配合した美白商品が次々と頭角を表しています。

                      この誘導体のメリットは、エステル結合の相手となっている部位が「エチル」(C2H5)といった単純かつ小さな基であるために、お肌の内部で結合が容易に切れる事、さらにはアスコルビン酸の分子内比率が大きい事により、同じ配合濃度でもビタミンC濃度が高い点です。

                      なにより製剤面で特化した利点は、安定性に優れている点です。
                      今までは、リン酸型もAPPSにしても、粘性付与剤のカルボマーと相性が悪く、美容液やジェルといった商品への展開が困難でした。
                      また、結晶性の問題から、ディスペンサーといった容器にも対応できませんでした。

                      今回のアスコルビン酸エチルはこの辺りの問題点が容易にクリアでき、様々な形態や処方展開が可能になった事が最大のメリットです。

                      ただ、まだまだ価格が高いために高濃度配合が難しいのが難点ではありますが・・・。
                      いずれにしても、ユーザーの皆さんにとっては、要着目の成分である事に変わりはありません。
                      市場の商品に、注意を払ってみて下さいね。

                      ご参考まで。

                      返信先: マッサージオイルと肌に使用可能な精油 #427
                      美里康人
                      キーマスター

                        sumireさん、こんにちは。
                        いつもご愛顧頂き、ありがとうございます。

                        今回のご質問、「天然油の問題」については、難しいところですね。

                        まず、「精油」について。
                        精油は、ご指摘のとおり雑貨品扱いで販売されているものはお肌に使う商品の香料規格『IFRA規格』に合致しておりませんので、お肌に使用するモノに配合するのはリスクがあります。
                        もっとも分かり易い例では、かんきつ系の精油は光感作のリスクを十分に含んでいます。ですので、これは避けなければなりません。

                        ところが、今や手作りコスメ材料が普通に販売されている事から、ビミョーな商品も世に存在します。
                        店頭販売で最たるものは、ご指摘のあった「生活の木」です。
                        精油でもきちんと化粧品として表示がなされていれば間違いないですが、おそらく手作り材料という事で、そんな事はなされていないでしょう。

                        また一方で、海外の「アロマセラピー」や「オーガニック」系を謳った商品群の中にも、「IFRA」の規制外のものが存在します。
                        『AVEDA』辺りは、その一例ですね。

                        これらは、むしろその不純物成分の医療治癒的効果を期待しての事なので、あくまでも業界自主規制である『IFRA』を無視していると言って良いでしょう。

                        結局、消費者の立場で「自分の身を守る」という事を主に考えるなら、『化粧品としてきちんと表示がなされているか』という点を見極めとするのが良いと思います。
                        となると、おそらく精油のみの入手は難しいかと思います。
                        まず100%間違いなく、アロマサロンでの入手、そしてエステサロンで使われている精油もこの規格に沿ったものを使ってはいません。

                        次いで、美容オイルですが、これも同じと考えて良いと思います。
                        ようは、『化粧品としてきちんと表示がなされているか?』という事ですね。

                        ただ
                        「なら、DHCのオリーブ油、エクストラバージンオイルはどうなの?」
                        と言われると、難しいところです。

                        実際問題、化粧品の原料規格としてはバージンオイルも規格外というわけではありませんので、違法という事ではありません。
                        ここでも、つまりは自主規制を守るか守らないかという、企業ポリシーという事になるでしょうね。

                        アレルギー問題が無視できなくなった今、難しい問題ですね。
                        参考までに。

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