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『APPS』の安定性と近年のビタミンC事情

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  • #398 返信
    beek labo
    キーマスター

      EUREKAさん からの書き込み(旧BBSより)

      連投でのお目汚し、大変申し訳ありません。
      先ほどの投稿の後、パルミチン酸関連で調べておりましたら、このような記事を発見しました。

      http://verute.jugem.jp/?month=200912

      これは…多少、衝撃を受けています。
      もし、この掲示板の趣旨に反する投稿でしたら、すぐに削除していただければ幸いです。

      #402 返信
      美里康人
      キーマスター

        続いて、ビタミンC誘導体『APPS』についてのご質問ですが、間違いないでしょうか?

        間違いないものとして、お話しを進めてまいります。

        こちらのブログを拝見すると、ビタミンC誘導体としては浸透性・効果の面でかなり有効だとされている『APPS』が、酸化されやすく問題あり、と書かれているとの指摘ですね。
        で、これが事実なのかどうかをお知りになりたい、と。

        では、ぶっちゃけ話をさせて頂きますと、これは間違いではありません。
        リン酸型である事と、それに付随しているのが脂肪酸である事からだと思いますが、酸化のしやすさという意味では、それまでのリン酸型ビタミンC誘導体よりも酸化されやすいのは事実です。

        実際問題、これまでのリン酸型なら高濃度商品で5~6%の配合が普通なレベルになってきていますが、APPSは3%も配合するとかなり酸化が早く、化粧品としての品質は確保できません。

        さらに、水分の存在はそれに輪をかけますので、化粧水や美容液・ゲルアイテムは一層条件が悪い事になります。

        ですので結論的には、化粧水や美容液などの水ベース製剤の場合のAPPS濃度は、1~2%程度が安定性の限界、と思っておかれるのが良く、それだけ酸化されやすいという事になります。
        という事で、用時調整のパウダーの使用がもっとも適切、という事になりますね。

        ちなみに私の経験則では、クリーム製剤なら3%程度でも半年程度は品質維持が可能なレベルが達成できますね。

        #404 返信
        beek labo
        キーマスター

          EUREKAさん からの書き込み(旧BBSより)

          はい、ご推測下さった質問内容に間違いはございません。
          そうでしたか…こちらも課題も、しっかりと学ばせていただきました。

          実は、私はAPPS配合のゲルアイテムを使用しております。
          ですから、この記事にはかなりの衝撃を受け、真実味に溢れていることを感じ取り、気がつけばキーボードを叩いておりました。

          連投であるにもかかわらず、これほどにも情報満載のお返事をいただき、重ねて御礼を申し上げます。

          さて、どうしたものか…

          本当にありがとうございました!

          #406 返信
          美里康人
          キーマスター

            EUREKAさん、間違いなくてよかったです^^;

            で、ついでという訳でもないのですが、今まさにブログ「コスメあら!?カルト??」の方は
            過去の『ビタミンC裏話』が1シーズンの掲載を終えたところなので、最新の話題に触れておきます。

            資生堂の美白のフラッグシップ、前身の”HAKU”で有効成分として配合していたのが、新規なビタミンC誘導体『アスコルビン酸エチル』で、いつものように自社独自の有効成分として独占権を有していました。
            もちろん資生堂の事ですから、医薬部外品の承認を得た堂々たる美白商品であった事は言うまでもありません。

            ところが、さらに新しい美白成分のトラネキサム酸を見出した事から、資生堂は数年前にこのアスコルビン酸エチルを手放しました。
            そのため、主力の”HAKU”はさらにリニュを果たしています。
            という事は、他のメーカーもこのアスコルビン酸エチルを自由に使えるようになったという事。

            というような業界事情から、ここ1・2年でこの『アスコルビン酸エチル』を配合した美白商品が次々と頭角を表しています。

            この誘導体のメリットは、エステル結合の相手となっている部位が「エチル」(C2H5)といった単純かつ小さな基であるために、お肌の内部で結合が容易に切れる事、さらにはアスコルビン酸の分子内比率が大きい事により、同じ配合濃度でもビタミンC濃度が高い点です。

            なにより製剤面で特化した利点は、安定性に優れている点です。
            今までは、リン酸型もAPPSにしても、粘性付与剤のカルボマーと相性が悪く、美容液やジェルといった商品への展開が困難でした。
            また、結晶性の問題から、ディスペンサーといった容器にも対応できませんでした。

            今回のアスコルビン酸エチルはこの辺りの問題点が容易にクリアでき、様々な形態や処方展開が可能になった事が最大のメリットです。

            ただ、まだまだ価格が高いために高濃度配合が難しいのが難点ではありますが・・・。
            いずれにしても、ユーザーの皆さんにとっては、要着目の成分である事に変わりはありません。
            市場の商品に、注意を払ってみて下さいね。

            ご参考まで。

            #410 返信
            beek labo
            キーマスター

              EUREKAさん からの書き込み(旧BBSより)

              美里様

              度々のお返事、大変恐縮です。ありがとうございます。

              なるほど…もう一つの疑問が解消いたしました。

              思えば、初めて「3-O-エチルアスコルビン酸」「2-O-エチルアスコルビン酸」という成分名を目にさせていただいたのは、リニューアル前の美里様の掲示板であったと記憶しています。
              もう5年以上前になるような気がするのですが…

              その後、「ク○ド・ポー」「ベ○フィーク」、そして新生「H○KU」
              と、投入されていったはず…
              これは、そのうちに新聞紙上や週刊誌などで話題に上るはずだ、と期待しながら待っていたのですが、いつまでたっても「ひっそりと」したままでした(?)

              これはどうした事だろう…と訝っている間に、なんと小○製薬のケ○ミンが、グルコシドタイプからエチルタイプに!(確かそのはずです)
              そして、気づけばネット上では、ビタミンCエチルの文字が乱舞しておりました。

              なるほど…そういうことだったんですね。
              トラネキサム酸恐るべし。
              私には、父母が昔使っていた「歯磨き粉」のイメージしかなかったものですから、アラントインやグリチルリチン酸程度の認識しか持たず、頭から効果を疑問視しておりました。
              ですが、調べてみれば、第一三共の「トラン○ーノ」の主成分も、トラネキサム酸なのですよね。

              わかりました。

              私の使っているゲルアイテムについて、さらに研究してみます。
              APPSに拘っていた理由が崩壊してしまいましたので、残るは、ゲルへのセラミド配合の背景だけ…。わずかでも理解できれば、方向性を決められるかもしれません。

              ありがとうございました!

              #412 返信
              美里康人
              キーマスター

                EUREKAさん

                そう落ち込む事もないと思いますよ。
                トゥヴェールさんに、APPS2%(?)のゲルクリームがあったはずです。
                ていうか、私が製剤化にたずさわったんですけどね(笑)

                あれは、実験結果から室温で1年程度なら十分に酸化を抑止できていますし、お肌への浸透も早いので皮膚上での酸化もノープレブロムレムと思います。
                皮膚内に入ってしまったらこっちのモノですしね。
                記憶の限りでは、油分も酸化しないものを選択したはずですし。
                廃盤になっていなければのお話ですが、またチェックしてみて下さい。

                VCエチルについては、長い経過の末、最近になって化粧品への”高配合”が認められるようになり、広まったというわけですね。
                ただ、効果の反面、一部には刺激も多少強いという事例も出ているようです。

                ところで、今はセラミドの解明におハマりとの事。
                それ、分かる気がします^^
                なかなか難しいですが、疑問点があればいつでもご質問下さいね。

                ではでは。

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