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化粧し下地と日焼け止め

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  • このトピックには3件の返信、1人の参加者があり、最後にbeek laboにより6ヶ月、 2週前に更新されました。
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  • #871 返信
    beek labo
    キーマスター

    mikiさん からの書き込み(旧BBSより)

    はじめまして。mikiと申します。
    サイトやchiecoでのご回答、有難く参考にさせて頂いています。
    今回はぜひ質問させて頂きたいことがあり、書き込みさせて頂きました。
    以前この掲示板で回答されていた、お化粧の理論の「2.日焼け止めorベースメイク」についてです。
    とても分かりやすく頷きながら読ませて頂いたのですが、そこで疑問が生まれました。

    ①下地のシリコンが層として役割を果たすには、どれくらい配合されている必要があるのですか。
    いわゆる「崩れません」というタイプの下地は成分の上位3位にシクロメチコン、ジメチコンなどが配合されているようですが、それ以外は割と上位にシクロメチコンやその他ポリマー等が配合という感じのようです。
    粉成分から肌をカバーするにはそれなりにシリコンが配合されていなければいけないのでは?と思いましたが、シリコンの配合によってはオイルクレンジングが必要になりますよね。
    また、下地に使われているシクロメチコンは揮発するのに時間のかかるタイプなのでしょうか?
    シクロメチコンには5量体6量体とあるようですが、すぐ揮発してしまったら意味ないですよね?

    ②下地に配合された、毛穴や凹凸カバー・色調補正効果を目的とした粉成分についてはどう考えたらよいですか。
    BBクリームやノンケミカルの日焼け止めはかなり上位に酸化チタンが配合されているため、乾燥を招く上に、シリコンでお肌と粉成分との間にカバーの層を作れない、というのは分かりました。
    しかし毛穴・凹凸カバーや色調補正のために配合されている粉成分はそれに比べたら少量のようですし、乾燥という点では気にしなくていいのでしょうか?
    また、そういう粉成分は直接肌に触れないような処方になってるのでしょうか。
    粉成分が毛穴に入り、残ってしまうと炎症を引き起こすこともあるので、お肌の上に乗ったとき、どういう状態になっているのか気になります。
    いっそのこと下地にはシリコンの層とUV対策効果だけを求め、その上にさらにカバー力のあるコントロールカラーを重ねたほうが無難なのでしょうか?

    ③紫外線吸収剤って実際どこまで進化しているのですか。
    紫外線吸収剤が害になるのは、アレルギーがある場合と、自己崩壊したあとの分解物が刺激になる場合、という風に理解しているのですが、(違っていたらご指摘下さい)現在はかなり研究されて安定しているため、気にしなくてよい、という情報を聞きます。
    ただ自己崩壊については、塗り直しができればいいのですが、化粧下地として使用した場合下地そのものの塗り直しは難しいので、実際どうなの?とちょっと不安なのです。
    紫外線吸収剤配合の日焼け止めは高SPFのものがけっこう選べますので、実際そんなに厚く塗れないことを考えると3~9月はSPF50位を常用しようかなあと考えています。
    まあでもほぼ室内にいることを考えるとSPF30位でも充分なのか・・・紫外線対策については本当に様々な情報が飛び交っていますので、見極めるのが難しいですね。

    ここまで読んで頂き、有難うございました、長文になってしまいすみません。
    お時間のあるときにでも、ご回答頂けたら嬉しいです。

    #873 返信
    美里康人
    キーマスター

    mikiさん、初めまして。
    弊サイトのご利用、ありがとうございます。

    なかなか専門的なご質問ですが、多少なりとも参考になればと思います。


    シリコンで、お肌を外的要因や水分蒸散から守る、メイクや下地の水・汗による崩れを防ぐ目的を果たすには、配合量的に10%程度もあれば問題ありません。
    そして粉成分のお肌との接触を防ぐためには、粉成分の表面をコートするだけで良いので、これには数%に及ぶ配合をする必要はありません。(ただし、粉粒子のコーティングには専門の技術を要します。)

    ただ、論理的にはこれで良いのですが、実際にカタチとして製剤するとなると、壁が生じます。
    化粧品の製剤技術は、ここに必要とされてきます。

    それはつまり、シリコンが水にも油にも全く溶けない事です。

    これを考慮に入れると、製剤上では以下の二つの方法しかない事になります。

    1.水と分離した状態で、二層のままとの剤型とする。
    2.特殊な界面活性剤を用い、水と乳化させてしまう。

    ご質問の中の、シリコンが全成分の1位から2位の位置にいる商品(つまり、水よりはるかに多い)は、1.の「分離タイプ」という事になります。
    これは、さほど難しい製剤技術を要しないので、比較的製剤がラクになります。
    しかしながら、シリコンがそこまで多量に含まれた商品は、市場ニーズとして好まれない傾向にあるかもしれませんね。

    そして、3位から4位あたりに配置されている商品(水と同程度か、少し少ない)は、2.の界面活性剤を使った乳化タイプという事になります。
    これは乳化技術を要するために、製剤化も製法もかなり高度な技術を要する事になります。
    しかもこのタイプの難しさは、単にシリコンを乳化させれば良いというだけではダメ、というところにあります。
    つまり、水に溶けるような親水性にまで乳化してしまうと、水に溶けて流れてしまってシリコンの意味がなくなってしまうからです。
    そのため、配合量的に水とシリコンは同程度量あたりで乳化を行う事が、第一の条件となります。
    もちろん、界面活性剤の選択など、他にも様々な条件を駆使する必要があるのですが、条件のひとつがこれになります。

    なので、2.のタイプの場合は3位くらいの位置にシリコンがあるという訳です。
    ちなみに使用感的に言うと、2.のタイプはシリコンが細かい粒子で乳化されていますので、保湿感など圧倒的に使い心地が良いという事になります。

    それから揮発性の環状シリコン(シクロメチコンなど)ですが、揮発力は水の2~3倍程度に遅いと考えてもらえば良いかと思います。
    水の沸点が100℃に対し、環状シリコンが120~130℃程度ですので、想像頂ければと思います。

    ただ、ほとんどの製剤の場合、環状シリコンのみでは作られていないと思いますね。
    少量のジメチコンを混在させて、揮発しないシリコンをお肌の表面に薄く残るよう工夫されているはずです。
    (あまり深く考えて作られていない製剤は、知りませんが^^;)

    続きます。

    #874 返信
    美里康人
    キーマスター


    mikiさんの結論に導けるかどうかは分かりませんが、実情だけお伝えしておきますね。毛穴を隠す・色調補正に使われるパウダーにも、実は数種類の素材があります。
    確かにどれも粉成分である事に変わりはありませんが、性質がかなり異なる素材が存在します。
    なので、一概には言えません。
    ざっと列記しますと以下になります。

    ・特殊シリコンパウダー
    ・球状合成ポリマー
    ・特殊酸化チタン

    しいて言うなら、これらのどれもが水を吸収しない素材ですので、基本的には乾燥を誘発するものではないと考えて良いでしょう。
    ただし、ここでも製剤化の問題が関わってきます。

    それは「造粒」という問題で、酸化チタンや酸化亜鉛も同じなのですが、これらのパウダー成分というのは、そのまま水やシリコンにブッコんで混ぜるという訳にはいかないんですね。

    一例として、お料理で小麦粉を水に溶かす時の「ダマ」を想像して頂けると分かりやすいかもしれません。
    つまり、これらのパウダー成分は、目に見えない微粒子の一粒一粒を、製剤中で『一次粒子』にまで分散させてあげなければ意味をなしません。
    そのためには、おのずとダマを作りにくい「造粒」という行為が必要になってきますので、その際に酸化チタンやタルクなど他のパウダー成分を使う必要が出てくるわけです。
    結果的に、これらが乾燥を招く要素となってしまうんですね。

    という事で、これらの補正アイテムも、日焼け止めほどではないにせよ、多少なりとも乾燥傾向に至る可能性は高いです。
    (大手さんの技術力であれば、それも回避されている可能性は高いですが。)


    紫外線吸収剤の進化については、難しいところです。
    この解決の要めは、「コーティング技術」(含浸)と言えますが、ここでも大手さんと中小のOEMブランドさんとは、一線をひいて考えるべきかもしれません。

    もちろん、中小のOEMブランドでも、コーティング吸収剤原料を入手する事はわけないのですが、完全にコートされているかどうかや、それを製剤化した際に流出してこないかどうかを精査する術がありません。
    なので、完全かどうかはなんとも言えないところです。

    対して大手さんは、自社で含浸技術を開発していますし、品質を精査する技術も持ち合わせています。(それでも完全かどうかは、私には分かりませんが・・・。)

    ちなみにこの技術はどういうものかというと、多孔性物質の中に吸収剤を包接するという技術です。

    まぁ、個人的な意見としては、紫外線吸収剤と紫外線そのものの害とを天秤にかけた時、発がん性・DNA損傷などを含め、圧倒的に紫外線の害の方が大きいと思っていますので、吸収剤を選ぶべきと思っていますが。
    ノンケミ商品の商品PRを含め、ちまたには圧倒的に紫外線吸収剤の悪性を取沙汰してる情報の方が多いので、どうしてもこちらに意識がいきがちですが・・・。

    ご参考になりましたでしょうか。

    #875 返信
    beek labo
    キーマスター

    mikiさん からの書き込み(旧BBSより)

    お忙しい中回答して頂き、有難うございます。
    自分ではなかなか得られない情報を教えて頂けて嬉しいです。

    ①シリコンが上位4位くらいまでに配合されていること、ジメチコンが少量でも配合されていることを目安に下地を選ぼうかなと思います。
    クレンジングを考えて乳化タイプにするつもりです。
    「化粧下地としても使える日焼け止め」を使っていたのですが、私の使っていたものはシリコンの配合はシクロメチコンが上位5位のみ、というのを見ると、あくまで「日焼け止め」がメインで「化粧下地」としてはベストをは言えないのかな、と分かりました。

    ②粉成分が色づけや紫外線散乱剤としてだけでなく、「造粒」のためにも配合されることは覚えておこうと思います。
    乾燥については粉成分の量がポイントになりそうなので、粉成分の少ないものを選び、実際試して肌の様子を見ますね。

    ③日焼け止めは紫外線吸収剤のコーティングのことを考えて大手のものを選んでおこうと思います。
    化粧直しとして最近はスプレータイプの日焼け止めが気になっているので試してみるつもりです。

    化粧品や肌のことは調べれば調べるほど奥が深く、きりがないなあと思いながらも、正しい知識を得ることの大切さを感じています。
    紫外線吸収剤もそうですが、界面活性剤など一部では本当に悪者扱いですよね。
    (実は私も少し前まで、「合成界面活性剤は悪!合成ポリマーやシリコンはビニール膜!純石鹸とホホバオイルこそが美肌への道!」と信じ込み、かなり早い段階で脂漏性皮膚炎を発症していたにもかかわらず、純石鹸とホホバオイルのみのスキンケアを1年以上続けていました)
    界面活性剤を避けようと洗顔をぬるま湯やクレイのみで行う、という美容法もあるようです。
    そういう方こそ肌トラブルに悩んで、一生懸命情報を集めてたりするのですが、それで良くなればいいものの、悪化する人もいたりして。
    私達はどうしても情報や宣伝に振り回されてしまいますね。
    色々と調べていると、今流行りの「石鹸で落ちる」化粧品も結局どうなんだろう?と疑問に思います。
    日焼け止めなど、体までクレンジングしなくていいのは助かるのですが、BBクリームにパウダーを重ねて石鹸で2度洗い、なんて聞くとあれ?と思ってしまいます。(1度で落ちるならまだしも)
    石鹸の脱脂力の強さを考えると、刺激弱めのクレンジング剤にアミノ酸系の洗顔料のほうが、肌の潤いは守れるのでは…と考えたり。
    また素肌にパウダーのみ(ミネラルファンデなど)、というのも毛穴に粉成分の粒子が入り込んでいる可能性を考えると一概にいいとは言えませんよね。
    実際ミネラルファンデが合わない人もいるようで、そういう人は乾燥や毛穴トラブルが起きたのだろうなあと想像しています。

    化粧品というのは結果が出てこそだと思うのですが、正しい知識を得て、賢く、楽しく、化粧品と付き合っていきたいものです。
    そういう意味で、やっつんさんのような専門的な知識を持った方のネットでの活動は、非常に素晴らしく、有難いことです。
    もちろん消費者である私達が、きちんと調べて自分で判断する姿勢を忘れないことも大切ですが、どうかこれからも私達では知ることが難しいような知識や情報を伝授して頂けると嬉しいです。

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