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またまた美容被害・・・まつ毛美容液トラブル

お盆休みです(笑)

まぁ、なのでコレはお盆前に書いて
アップロード予約してあった記事です。

そのようなわけで
前回、記事の最後に少し触れましたが
このお盆に入る前に、またまた美容業界では
化粧品による皮膚健康被害問題が大きく報じられましたね。

そう、「まつげ美容液による被害が多発」というニュースです。

以下が国民生活センターが公開した被害報告データですが
去年からすごい勢いで
一気に増加しているのが分かりますね。

<出典:独立行政法人「国民生活センター」HPより抜粋>

今のところ、商品が回収に至ったといった事故には発展していませんが
一部には頭髪の育毛剤をまつげ美容液として販売
これは化粧品ではなく、医薬部外品になりますので
「生える」とPRしていた商品もあり
これは薬機法的に抵触することに該当し
メーカーはなんらかの処分を受けることになるでしょう。

では、なぜ今回のこの事故は
メーカーの責任として商品がピックアップされたり
摘発といった事態になっていないのでしょうか?

それは、ユーザーの方々の無防備さにも
要因のひとつがあるからです。

「はぁ? な~に~!!」

あ、ごめんなさい・・・決して憤慨されないで下さいね。

こんな私だって、化粧品以外の製品分野では
皆さんと同じユーザーの立場
製品を購入して事故が起きる被害から身を守るためには
自分の知識で判断して購入(またはサービスを受ける)
リスクを避けないといけないと感じます。

というのも、皆さんはご存じでしょうか。

【人体でもっとも皮膚が薄く、弱い皮膚粘膜はどこでしょう?】

えっと、ちょっとここでは書けない局所はさておき・・・(汗)
そう、答えは『まぶた』なんですね。

なので、普通のスキンケアコスメでも
この箇所に塗布すると、カブれたり刺激を受けたりするのは
普通に起きて当然な部分なんです。

そして、一応この業界のプロとして
もっときちんとした警告をお伝えしましょう。

まつげ美容液は、まず普通はスキンケアの美容液と同じく
水性の製品ですね。
ということは、水で流れ落ちるということです。

ここ、重要です!

なぜなら、汗や涙で流れ落ちてきて
目の中に入っていく
からです。
眼球なんて、まぶたよりも数倍も弱い粘膜ですから
保湿剤のBGだって入ってしまえば
刺激を受けて当たり前です。

つまり、お顔に塗布する化粧品よりも注意を払わないといけない
ということです。

なので、もともと敏感肌体質の方などは
一層注意が必要ということになります。

もちろん、これはメーカー側にも責任はあります。
普通のまつげ美容液では売れない・・・。
なので、より一層効果が高い美容液を売りたい、と。
なので、育毛剤のような医薬部外品まで販売してしまうわけです。

育毛剤なんか、まぶたに塗布すればカブれて当たり前。
そんな製品を消費者にオススメするなんてもってのほか!
売りたいがための暴挙としか言えません。

相変わらず、この美容業界の闇・・・ですね(苦笑)

メーカーさんやOEM会社さん
いくらまつげビヨ~ンが流行っていて
短いまつげに悩んでいる女性のニーズ
市場性が大きいからと言ったって

これは止めませんか?

業界のプロならば、自制すべきです。

そしてユーザーの皆さんも
美容液でまつげがビヨ~ンなんて
なるわけがありません。
プロの私が言うので、間違いありません。

マスカラでメイクアップしましょう。

ちなみに
「マスカラやアイメイクはなぜトラブルが多くないの?」
こんな声が聞こえてきそうですが
これらは水で簡単に落ちる製剤ではない
つまり、耐水性製剤ですので
目やまぶたに流れてきて広がることが少ないためです。

さてさて、せっかくなので
もうひとつ警鐘を鳴らして終わりにしましょう。

今は衰退の一途を辿っていますが
さらに留意しないといけないのが
まつエクと言われて流行した
「まつげエクステ」

これはヤバいですね。

今は美容師の資格を持つ技術者のみが
店舗施術可能なように規制されましたが
そういう問題ではないですね。

だって、これに使われている接着剤は
「瞬間接着剤」ですからね。
つまり「アロンアルファ」ですから。

いくら乾けば水でも落ちないと言ったって
施術時に付着してしまったら?
とか
目をこすってしまって接着剤の破片が目に入ったら?
とか
洗顔する時に接着剤が溶けだして目に入ったら?
とか・・・。

もうね、想像するだけで恐ろしいですね。

しかも、自宅でまつエク!・・・なんて
実はまだまだあるんですよ。
商材としてネット販売されていますねぇ・・・。

ここまでくると
「バカなマネは止めなさい!」
と、暴挙に出るしかありません。

人生に一度きり、というのならまだしも
まつげの代謝とともに何度も繰り返すことですから
そのうち、うっかりしてひどいメに合いますよ。

「オシャレだから」

女子高校生を含む若い子たちが
知識もなく無防備に手を出して
そしてそれがひとつのムーブメントを作ってしまう・・・。

ということで、この問題はユーザー側にも課題があると
締めくくっておきましょうか。

皆様、事故なく楽しいお盆休みを
お過ごし下さいね。

by.美里 康人

4 COMMENTS

管理者

(2019年08月14日 17時19分11秒 あやめと申します。さんより頂いたコメント)
はじめまして
まつげ美容液は怖いんですね。
目から気になっていましたが、やはりそうでしたか。
娘にもちゃんと伝えます。
ありがとうございました。

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美里 康人

(2019年08月15日 06時37分38秒 返信)

あやめと申します。さんへ

ご愛顧下さり、まことにありがとうございます。

そうですね。
トラブルの中には、眼球の手術に至ってしまった事故もあるそうで、「防げなかったのか?」と思うと、痛ましいです゜゜(´_`;)°゜

返信する
管理者

(2019年09月01日 11時08分47秒 ひらぎさんより頂いたコメント)

まつエク施術者を目指しているものとしては、この記事は気になりました。

返信する
美里 康人

(2019年09月02日 07時27分57秒 返信)

ひらぎさんへ

コメント、ありがとうごいます。

そうでしたか。
ユーザーさんに安全な材料が出てくれば良いのですけどねぇ。

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