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アルカリ電解水化粧品の「ピン」と「キリ」 その4

前回は、pHが11以上もある高アルカリ温泉や
pHが2以下にもなる高酸性温泉で
なぜ皮膚に刺激や影響がないのか
解説を進めてきました。
そして、成分は鉱物成分しか含んでいない事も。

まぁ、前回は触れませんでしたが
有名な成分としては他に
温泉特有のにおいを発するイオウ(硫黄)を含んでいます。
これは火山周辺の地中に発する
硫化水素というガスに由来するものですね。

さて、前回の終盤に説明したように
例えば、高アルカリの温泉をいくら分析したところで
私達化学屋が想像するような
高いpHとなるアルカリ物質(塩基性物質)は
含まれていないわけです。

温泉にはナトリウムやカリウムが含まれているとはいえ
水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなんて危険なアルカり物質を
お湯に入れるわけがないですからね。

しかも、含有量は上で書いた通り
ミネラル分トータルでも1Lあたり数百ppmオーダー。
%に直すと、0.0001%程度。
これでpHの数値が11にもなるわけがありません。

もっとも温泉に含まれる成分で多いのは
皆さんもご存じの、いわゆる「重曹」(重炭酸ナトリウム:NaHCO3)
これにしたところでせいぜい0.1%程度で
pHは8がせいいっぱい。

つまり、温泉は化学の謎なんですね。

そこで化学屋なら疑問を抱くのが

「温泉って、どうやって金属ミネラルが溶け込んだのだろう?」

ここです。

ミネラル物質は金属ですから
化学屋なら知っての通り
塩(えん)物質にならないと
水に溶けるはずがないのです。

もちろん、水酸化ナトリウム(NaOH)は「塩(えん)」になっているので
非常によく水に溶けるのですが
金属(Na)単体で水には溶けません。

ここまでたどり着ければ
とりあえず特殊アルカリ電解水のメカニズムを論説する壇上に
上がる事ができます。

今のところ、特殊アルカリ電解水の原点はここにあり
温泉のように金属ミネラル物資を高濃度で溶かす事ができないか
そのチャレンジの結晶
が、この水の正体と理解しています。

温泉のメカニズムの不思議を例えにしてきましたが
塩基性(アルカリ)物質が含まれているものだけが
pHが高いというわけではない
分かりやすい説明をしてみました。

つまり、こうしたメカニズムをヒントに得られた技術が
「特殊な電解質を使った電気分解」というわけですね。

ですので、弊社が利用している特殊アルカリ電解水に
水酸化ナトリムなど塩基性物質はもちろん含んではいませんし
そんなのが存在してれば、目に入ったら失明してしまいます(苦笑)

ここまで説明してくれば
この記事の最初にとりあげた「エレクトロン」が
なぜ「マイナスイオン水」と宣伝してしまって「怪しい水」と叩かれたのか
その説明が理解できます。

先に書いたように
こうした特殊なアルカリ電解水は
温泉と同様に高濃度でプラスのイオンを持ったNa・K・Ca・Mgなどなどが
多量に溶け込んでいるのがこの技術の大きな特長
です。

そうすると、これらのプラス(+)イオン物質は
電気化学の世界の論理では
水中でその周りをマイナスの電子がとり囲む
ことになります。
このマイナスの電荷が取り囲む事を言い表して
「マイナスイオンが豊富な水」としてしまったのです。

「マイナスイオン水」って言うと
消費者の食いつきがよいですからね~(笑)

でも実際は
「マイナスイオン」という言葉は学術の世界では存在しないんです。
なぜなら、原子を取り囲む電子ですので
その存在を実験で証明しようがないからです。
それぞれの物質の原子が+や-の電荷を帯びるメカニズムを
検証から証明された電気化学理論で解釈していますので
実体の名称は存在しないわけです。
マイナスのイオンを帯びた物質そのものは
プラスのカチオンに対して「アニオン(マイナス)」と言います。

また、イオン(電子)は放電するのが定石ですから
どんどん空気中に放出されるのが原則です。

それを化粧品のうたい文句にしちゃったら
それは叩かれやすいですよね^^;

もちろん、電気化学理論でいえば間違いではないはずですし
その論理解説がきちんと検証できれば証明もなされるのでしょうが
これは今のところ実験で検証をする方法がありませんので
きちんと上で書いたような事実関係を論説し
怪しい水ではない事を堂々と謳えばいいのに・・・という感じです。

それにしても、法政大学の左巻氏ですか~(フムフム)
このお方、マイナスイオンの商品を目の敵にされているようで・・・。
ネット上のあちこちに露出しては
批判コメントをしているようです。

ん? 小中学生を対象とした理科の・・・。
ま、メディアに出たがりは、放置放置(苦笑)

ただ・・・確かに上の記事商品のメーカーさんから
言い訳の声が聞こえてきましたねぇ。。。

「ならば、単なる人口温泉水じゃん!!」

確かに、これは面白くもおかしくもないですもんね(苦笑)

ミネラル濃度やpH、そして還元力といった温泉の持つチカラを
人工的に数十倍にもおよんで増幅させた技術
なわけですから
それだけで特殊性をアピールできると思うのですけれど・・・。

まぁ、マイナスイオン論理は私的にどうでもよく
その特殊性の検証は
次回に持ち越して書いてみましょう。

もっともっとこの水には
それは素晴らしい生の臨床試験データが日々蓄積されていますから。
次元の低いところで化学論戦を繰り広げていると
私も同じ穴のむじなになってしまいますのでね(苦笑)

いよいよ次回は
「ただのアルカリ電解水ではないのですが、何か?」
という感じの検証に触れていきます。

ではでは。

by.美里 康人

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