皆さん、こんにちは。
早速、前回「魅惑の数字は、マジック<99%〇〇〇編> その1」の続きです。
「99.○%の○○○!」の数字マジックについて
今回は逆パターンの例です。
数年前にさかのぼりますが
赤ちゃんのお尻拭きで
「99.9%、水だけ!」
これ、覚えておられますか?
つまりは、赤ちゃんに使うものだから安心・安全なものを選んで下さいという
印象付けのPRテクニック。
赤ちゃんがおられるお母さん方は
「わぁ! これは安心だー。」
と、感じられた方も多かったかもしれないですね。
特におむつカブレなんかを起こされている赤ちゃんがおられるお母さんなどは
毎日使うものだけに、心配でならないわけですし・・・。
こちらもさらに追い打ちを掛けるように
「A社、99%」
「B社、99.5%」
と比較対象まで名言し
赤ちゃんのトラブルで困っているお母さんに
インパクトを与えています。
しかしっ!
これもある意味「濃くて余計なモノがない」と印象付ける目的だったのでしょうが
こちらは上よりもさらにひどい確信犯。
しかも、いわゆる
「人の弱みにつけこんで・・・。」
という意味では、さらに悪質と言えます。
なぜなら、化粧品に使われる防腐剤には
0.1%で十分事足りるものもたくさんあるからです。
例えば、防腐剤としてのパラベンでも
必要量はせいぜい0.2%程度ですから
それでも水は99.8%になります。
精製水だけならおのずと100%なわけで
無添加をアピールするなら99.9%になる方がおかしいのです。
(無添加とは表記していませんが・・・。)
つまり、なんらかの防腐剤が0.1%入ってますよー、と言っているようなものですね。
もちろん、防腐剤は必要なもので、配合するのは当たり前の事ですし
私は全く悪いとは思っていませんが
弱みにつけこんで「消費者に誤解を与える」「暗黙のうちに、暗示にかける」行為が
どうにも気にいりません。
バカバカしくて確認する気にもなりませんでしたが
事実を調べてみると。。。
やはり残りの0.1%は、カチオン系殺菌剤でした。
赤ちゃんをお持ちのお母さん
もしもおむつかぶれなどで赤ちゃんのお尻を拭くのに気遣いされるようでしたら
今はスーパーなどで無料で純水が手に入りますので
ドラッグストアなどで購入された脱脂綿やガーゼにそれをしみ込ませ
お尻拭きに使われる事をオススメします。