皆さん、脳みそは無事ですか?
この暑さで私の脳みそは液状化し
ドロドロで使いモノにならない日々です。。。;
そんな事は言ってられませんね(苦笑)
なんとか新しい新時代のコスメを
このなけなしの脳みそからひねり出さないといけません。
ただいま、また新しいクレンジングジェルの製剤を開発
特許申請しようと、絶賛汗かき中です(汗)
公に晒してよい状況になれば
またこちらでご報告したいと思います。
こんにちは、美里です。
さて、前回の続きです。
資生堂さんの「アクアインプール」は
インナー保湿成分として非常に優れているというお話でしたね。
そして、業界的にも非常に注目されている、と。
(前回の記事はコチラ→)アクアインプール」ってなに?~その1
では、他のメーカーさんや
私達のようなOEM企業は指を加えているしかないのでしょうか。
きっと自分はどこかの原料メーカーさんから
類似した技術を用いた素材が出てくると思っていました。
思惑通り、出てきていますねぇ。
成分表記名は、こんな感じ。
「PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン」
皆さんにとってはよく分からない名称かとは思いますが
前回明記した「アクアインプール」の成分表示名と並べてみるだけで
なんとなく似ているのはお分かりかと思います。
原料メーカーさんはこちらです。
「日油株式会社」←リンクを貼っています
皆さんがよくご存じの美容成分のメーカーではありませんので
ほとんど初めて目にする企業さんだと思いますが
本来、はっきりと化粧品の性能の違いを出すには
こういった基礎設計にかかわる素材が重要なんですね。
お肌に塗布した瞬間のテクスチュア
なじませていく過程の肌実感
そして、インナーが潤ってモチモチになった持続性能。
なかなか、いいテクスチュアと
肌実感を与えてくれる素材です。
化粧品工場であればここから購入すればどこのメーカーでも使用可能ですので
資生堂さんのような新しい機能を有した化粧水や
美容液の設計が可能です。
高価な化粧品の付加価値は
こういったところに特長がなければ
理に叶ったスキンケアへと導かれません。
年数を追って肌が衰えていくと
確実にこうした部分で肌状態に差が出てきます。
ユーザーの皆さんがお手にされた化粧水や美容液で
成分表記を見てこの成分名が出てきたら
一度意識して使ってみられて下さいね。
ちょっと他のコスメと違う感触が実感できるかもしれません。
(配合量によりますので、必ずしも・・・ではありますが)
とまぁ、ここまで書いてきましたが
さて、では私がこれを使うか?といえば
NO
ですね。
PE(ポリエチレン)・PP(ポリプロピレン)は
やはり石油由来の最たる素材。
いえ、石油からしか作ることはできませんね。
もちろん、皆さんご存知のように私の持論は
石油由来素材が悪いとは思ってはいません。
なので、偏見の視点でこれを否定するつもりはありません。
なぜなら、天然素材と違って
ほぼほぼ100%の不純物を含まない成分が作れるからです。
昨今では、アトピーの方に
ワセリンがもてはやされていますし。
天然の素材の悩ましいところは
この不純物がヒトに対してアレルギーを及ぼしたりといった
害を与えるケースがあることですから。
近々では、加水分解コムギの大きな皮膚被害トラブルが
超有名ですね。
とはいえ、私達のようなOEMの世界では
石油由来原料は市場性が狭いと考えざるを得ません。
なにより、できれば天然由来素材で同じ性能が訴求できれば
それに越したことはないというのが、ポリシーです。
大手ブランドがやれないこの領域に私達はチャレンジするべきですし
そのひとつがリポソームであるわけですから。
今回はそんな裏話でした。
こんな記事を書いている最中に
また、化粧品の健康被害による市場トラブルが
大きな問題になっていますね!
後日、私の立場でその話題について触れていきましょう。
では、また。
by.美里 康人