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化粧品業界は悩ましい

今回は、前回予告したように
ちょっとした暴言記事をアップする予定でしたが
この1カ月ほどの間に様々な業界動向がありましたので
そのご報告がてら、ということで
近況の報告をしておきたいと思います。

弊社開発の特殊アルカリ電解水【テックスウォーター】
ちょっとした大きな波として市場性が見出されて
関連企業さんに、色んな問い合わせが舞い込んでいるようですね。

小耳に挟んでいますよ~(笑)

業界的には新しい革新の水の技術でありますし
それがトラブル肌や敏感肌
そして私のようなひどいアトピー体質の方など
市販の化粧品を使えない肌悩みで困っていたユーザーさんにとって
お悩みの解決になることを考えても
非常に嬉しい業界の流れと感じています。

これはユーザーの皆様にとって
本当に意味のあるスキンケアを!の想いでこの仕事を続けてきて
やっとたどり着いたひとつの到達点でもありますので。

一方、この美容業界は虎視眈々とひと儲けを狙う方々が世には溢れ
そんな方々は、ダマっておられないようですね。
もちろん、それは十分な想定内のことでしたし。

いずれこういう日が来ることに期待してここまで頑張ってきましたし
この技術を商品に活かして化粧品として世に広めて頂く販売会社さん
そしてメーカーさんにも
散々、プレゼンテーションを繰り返してきました。

でも、ほとんどのメーカーさんや企画の方々は
見向きもしてくれませんでしたし
この「良さ」を理解して頂けませんでした。

それは
「たかが水で商品PRは困難だし、良さもよく分からない。」
といったことや
「もっと分かりやすく効果がありそうで、面白そうなものを提案してくれ。」
といったことだったのだと思います。

これまでのこの業界の水商売文化をみると
それも分からないわけではありませんし。
また
「たかが水でコストも高くて商売にならない・・・。」
そういう評価もあったのだろうと思います。

でも、企業競争に勝つには
【先進した者の勝ち】
であることは、言うまでもありません。
ここは私達も、厳しくならざるを得ません。

それだけ、ブームを作るためにメーカーさんにも大きな投資を頂いて
世に広めるための努力をして頂いた
のですから。

いや、言い方を変えると
それだけこの技術の本当の良さをきちんと理解頂き
そして惚れ込んで頂いた
わけで
それを消費者の皆さんに知って欲しいという純粋なお気持ちを
ないがしろになどできるわけもありません。

つまり、私達の技術は
商品を売るための【販促ツール】に利用されたくはない
ということですね。

ですので、これまで何年もの間にプレゼンさせて頂き
ご提案させて頂いた各企業様には申し訳ないですが
「真剣に取り上げて頂けなかったのですから、いまさらのお話」
と、言わせて頂くしかありません。

つまり、大きなチャンスは何社様にもあったはずですので。

私達は企業としては非常に弱い立場で
カタチにならない技術を売りにして
そして真面目に飯を食っている企業ですので
先に力を入れてカタチにして頂いた企業さんを優先するのは
いたし方ない企業原則であり、世の摂理です。

いわば、目に見えない技術で
食うか食われるかの切磋琢磨をしているのが私達技術会社ですので
お商売の販促ツールに使いたいとも思えるお話を今になって頂いても
そこはお話は違います。

で、その今に至って・・・。

あちこちの電解水を生産されている企業さんや
化粧品OEM会社さんや工場さんに
問い合わせが相次いでいるそうです。

つまり、この技術の水を買いたい、売ってくれ、と。

こうなることは想定内でしたし
そうなれば、私達の技術に心底惚れ込んで頂き
多額の投資を頂いて真剣に商品をお売り頂いているメーカーさんに
ご迷惑が掛かってしまうことも想定済みでしたので。

いわば、価格ダンピングやまがいモノ商品の出回り、です

中には、これまで商品開発を手掛けさせて頂いたことのあるメーカーさんが
他の工場さんや、この技術の水を製造している企業さんに
問い合わせまでされている情報も入手済みで
なんとも悲しい事態です・・・(涙)

というか
ズル賢いことはやめた方が良いですよ(笑)

ひどいメーカーさんになると
そのままの技術を他のOEM会社さんに持ち込まれたとか・・・。
つまり、コストをより安くしたかったのでしょうね(苦笑)

技術の核心に惚れ込んで頂いたわけではなかったようで
そのメーカーさんはすでに倒産してしまったようですが・・・。

私達は、小さい企業ながらもこの業界経験が長い技術者陣ばかりですので
広い横繋がりですぐに情報は耳に届いてきます。
悪いことはできない、狭い業界なんですよね(苦笑)

小さな企業だからと、別に軽くみて頂いても構わないのですが
いやまぁ、これ以上は書きますまい・・・。

儲からない会社ですので
いつまでたっても立場の弱い弱小企業ですしね。

ただ、裏切られたような行為や
業界企業モラル違反なことに対しては
二度目のお付き合いはないと思って頂くことだけは
申し伝えさせて頂ければと思います。

例え、明日から乞食をすることになっても
悪食なことは好みませんので。

私達は、いくら小さなメーカーさんでも
お付き合い頂いているメーカーさんには
他社にない唯一無二の技術で
化粧品を開発させて頂ているつもりですので。

とまぁ、そういうわけで話は戻りますが・・・。

このような事態になっているようですが
ここでそういった方々に拝見頂いている可能性があることを踏まえて
お伝えしておくことがあるとすれば

「この水そのものを他で入手したければ、どうぞ。」

ということです。
なぜなら、この水の技術そのものにも特殊性がありますが
化粧品として、そしてスキンケアとしての活用には

【この水をフルに使った化粧品の開発が、非常に困難である】

ということですので
他社さんに依頼されても一向に構いません。
それでもしもこの水の技術が広まるのであれば
むしろ歓迎したいことなのかもしれません。

以前にもこの記事で書きましたが
pHが12もある水を使って
品質が維持できるスキンケアに良い成分の選択と
適合のスクリーニングが非常に困難
なのです。

分かりやすい例でいえば
コラーゲンやアミノ酸といったたんぱく由来成分は
全て変質してアウトー!
です。
ということは、EGF含め今流行のアンチエイジング成分「ペプチド系」も
全てNG
です。

臭くなったり、黄色く変色したり
はたまた、オリが出たりといった変質を招きます。

他にも、一般的な保湿成分「ヒアルロン酸」なんかもダメです。

いわば、有機物成分はかなりの確率で
品質が劣化してしまいます。
もしくは、この技術の水のpHが下がってしまい
結局は、特殊な性能が失せてしまう
というわけです。
もちろん、防腐力としての性能もなくなってしまい
腐ってしまいますしね。

そういえば、このお水を使った
トロミのある美容液を見たことがありますが
当然ですが、全成分をみるとトロミをつける「カルボマー」が入っていました。

これ、「カルボマーを中和するためにクエン酸」が入っているはずですので
全くこの技術の水の機能はゼロになっていますから
ユーザーの皆様はお気をつけ下さいませ。

中和してしまうと機能が無意味になることを知らない
化学に疎い化粧品開発者さんだったのでしょうね・・・(苦笑)

ということで、この【テックスウォーターの技術】
水の機能の特長ではなく
それを一連のスキンケアにしっかりと取り入れた
化粧品の開発にノウハウがあるということですので
ここで念押しをさせて頂ければと思います。

そうでなければ、ユーザーの皆様にとって
良いスキンケア化粧品にはなりません
ので
高いお金を払って頂いてお使い頂く意味がありません。

ユーザーさんの立場になって考えると
きちんと肌理論に従ってお肌をケアできる
美容成分・保湿成分が配合されてこその化粧品なのですから。

次回は、前回予告させて頂いた
昨今の業界への不満話に触れます。

by.美里 康人

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