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アルカリ電解水化粧品の「ピン」と「キリ」 その3

ヒタヒタと春の足音が聞こえてきましたね。
暖かい雨の日、寒い晴れの日を交互に繰り返し
一歩ずつ春に近づいていく時節柄です。

まさに「三寒四温」ですね。
こんにちは。

さて、アルカリ電解水(アルカリイオン水)の市場動向は
いよいよ大きな盛り上がりをみせているようです。

先日、この効果を謳われた商品をバッグに収めていた芸能人が
TV番組の「ヒルナンデス!」に取り上げられたそうで
数日後には商品が品切れになったのだそうです。

しかもこれには後日談があり
このざわめきを受けて某大学の教授が
「科学的根拠なし」
一刀両断している記事がネットジャーナルに掲載されています。

つまり、かずのすけ氏と同じく
「怪しい水商売でしかない」
という意味の記事ですね。

まさに、悲喜交々・・・。

まぁ、この記事に対して
そして、かずのすけ氏の化学説明に対する論破は
先できちんと記事にする事にしましょう。

公の場で業界の化学屋を名乗るのであれば
その前に「なるほど、そういう事か」といった
私のコメントに対する訂正記事のアップを
待ちたいところですけれどね(苦笑)

ただ、先に結論だけを書かせて頂けば
あの商品そのものは「・・・」と言わざるを得ません。

同様な技術を応用した水の化粧品とはいえ
防腐剤も配合されていますし
入手して色々と精査してみましたが
私達の生真面目な開発商品と一緒にされては困ります。
※ただし、特殊設計のアルカリ電解水がいくらか配合されている可能性は否定しません

例の、学者とされるマイナスイオン応用学会の山野井氏は
私達とは全く無関係ですし。

ただ、サイエンティストに断じられてしまうのも理解できます。
「マイナスイオン水」と書くと
一気に怪しさが満点になりますよね。

この言葉をクローズアップするがために
少し昔に大手家電メーカーも参入して大流行し
その後に消費者生活センターの試験において科学的に否定された
「マイナスイオン発生器」あたりと同列に論じられ
一気に「怪しい水」と化してしまいます。

さて、お話が派生してしまいましたが・・・。

ですので、「マイナスイオン水」と標ぼうするから
断じられるキッカケを作ってしまうのです。

いや、間違いとは言えないですしここを謳いたいのはごもっともですが
それを言っちゃうと

怪しまれまんがな・・・ってお話です(笑)

という事で、このまま今日のブログ記事の
本題にになだれ込んでいきましょう。

つまり、アルカリ電解水の正体は
「プラスの電荷を持つ、ミネラル物質を豊富に含む水」
というのが正しい説明です。

ノウハウが出てしまうのでここにデータは出せませんが
きちんと公的試験機関で分析したデータも存在しています。
それがきちんと確認されて
全成分表記では「水、ミネラル塩」と表示する事も認可されました。

まだ分かりにくく
「ミネラル」という言葉あたりに怪しさが残りますか?

では、きちんと化学の理論で説明し直します。

「プラスの電荷(イオン)を持ったミネラル物質」とは具体的に

・ナトリウム(Na+)
・カリウム(K+)
・カルシウム(Ca+)
・マグネシウム(Mg+)

などなど、です。
化学の世界では、これらは「金属物質」に属し
全てカチオン(+「プラス」の電荷を持つ物質)です。

で、鋭いユーザーさんなら気付かれましたね。
そう、これはミネラルが豊富な温泉の説明です。

全国各地の温泉にいけば、効能・効果とともに
1Lあたりのミネラル成分分析値が示されています。
きちんと法律で表示が義務化されていますので。
平均してトータルのミネラル物質の含有量は
1Lあたりでおよそ数百ppmといったところ。

温泉に浸りながらじっくりと見てみて下さいね。

これらの金属物質を豊富に含んだ温泉は
「アルカリ温泉水」として全国各地に存在しています。
そのpHは低いものでもpH8程度
長野県に存在する有名泉の高いものだと
pH11.5にも達します。

ちなみに逆の「酸性泉」もあります。
こちらも低いものでは
pH1.5なんて驚愕の秋田の温泉もあります。

つまり、ミネラル成分であるカチオン金属が豊富な水は
アルカリ性を示すということですね。

そしてここで重要な事は
これだけpHが高いアルカリ性質であるにもかかわらず
人間が普通にこの温泉に浸かっていますし
お顔にバシャバシャと掛けて、目を開け
「う~ん、いいお湯だ♪」
と、この温泉を万人が堪能している点です。

ここで疑問に気付くはずです。

「えぇ! そんな高いpHのアルカリ性のお湯に入って、水酸化ナトリウム液のように皮膚が溶けないの?」

「えぇ! そんな低いpHの酸性のお湯に入って、塩酸や硫酸のように皮膚が焼けないの?」

少々化学をかじっている人間でも
最初は当然感じる疑問でしょうが
誰がどう否定論説しようが、事実は事実でしかありません。

自然の摂理が証明しているように
pH11.5の温泉が目に入ったところで、網膜が溶けるわけもないですし
pH2以下の温泉が目にはいったところで、目が焼けて失明するわけもありません。

これをどう化学で解釈するかを考えるのが
真の化学屋ですよね。
シロウトじゃあるまいし、事実に目を向けて頭を使えよ・・・。

はい、私です(笑)

で、まず化学屋ならすぐに理解できるひとつの答えは簡単です。

身の回りで同じ低いpH値を示す酸性には
ビタミンC(アスコルビン酸)があります。
「C1000」なんちゃら・・・なんていう飲料がこれですね。
他には、酸っぱい飲料にはよく配合されている
「クエン酸」も同じです。
これも同じくらい低いpHの酸の典型です。
他には「酢」も同じ。

いずれも、こんな強い酸性の飲料を
皆さんはいつも飲んでいるんですね(笑)

ビタミンCなんかだと、100%ものが今どきはネットで売っていますので
体にいいから・・・美白したいから・・・なんて期待で
そのまんまお口に入れたり
お肌に塗りつけていないですか?(笑)

こうした身近なものでは説明しにくいだけで
同様に、アルカリ性質の物質にも
「危なくないアルカリ性物質」がたくさんあります。

これを化学の世界では
「強酸と弱酸」「強塩基と弱塩基」と呼んでいます。
これはpHの数値とは関係ありません。
いわば、化学反応の強弱で判断ができるのですね。

ここまで説明すれば
多少でも化学の知識がおありな方であれば

「おぉ、なるほどね! そうだったわ^^;」

と、化学概念が理解できます。
pHの数値には、酸やアルカリの反応の強さは表れない化学の世界です。

もう少しきちんと説明すると
pHというのはあくまで水素イオンの濃度を測定しているだけであって
酸やアルカリの強さとは一致していないというわけです。
もちろん、皆さんが理科実験などで学んできたように
ある側面でリンクはしているんですね。

というわけですが、ただし!
それでもこれだけでは温泉水の化学は解けません。

そのヒントは
だって、温泉の化学分析値は正しく↑ですもん。
アルカリ物質なんてどこにも含まれていませんから
なんでそんな高いpHになるの?
という疑問です。

消費者の方目線で理解しやすく解説してきているので
またまた長くなってしまいました・・・。
皆様が消化不良にならないためにも

次回に続けます。
ではでは。

by.美里 康人

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