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アルカリ電解水化粧品の「ピン」と「キリ」 その2

やっと執筆から解放され
少し気がラクになって、ブログも少し再開できるようになりました。
また、よろしく・・・という事で。

で、その前回の続き、「ブログを止めていた理由」のその3です。

お題目にもある通り
前回と同様に弊社の技術である【特殊還元性アルカリ電解水】
関連しています。
AI-100認証シール

前回も書いたように
昨年あたりから、このいわゆる【電解水】がブームを迎えています。

まぁ、端的にいえば
なんらかの水を電気分解しただけの水というわけなのですが
これが私達化学屋でもまだ理解に至らない
様々な現象を示すことに着目されているというわけです。

皆さんもご承知の通り
ただ単なる水(つまり不純物のない純水な水)に電気を通しても
なんの現象も生まれません。

いや、「化学的には何も起こらない」という事になります。

だいいち、もともと純水な水は電気を通しませんので
何も起こるはずがないのは当然の理屈なんですね。

まずここからのスタートです。
このあとを、よ~くお読み下さいね。

さて、ここをベースに
この電気分解する水に機能を与えるために
何かの物質を加えて電気分解をする事になります。

すると、+や-の電荷が与えられた物質が
化学的に分解をされて生成するわけです。

中学や高校で化学の授業、もしくは実験でも習う
この典型的な代表例が、食塩。
いわば【塩】ですね。

化学式では「NaCl」です。

コレを水に溶かして電気を通すと
化学反応では、以下が起きるというのがセオリーです。

水のHOを介して反応が起きますので

2NaCl+2HO→2NaOH+Cl+H

言葉で言い表せば
水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)の水溶液が生成し
水素ガスと塩素ガスが発生する
というメカニズムです。

これは化学工業でも利用されており
これで水酸化ナトリウムや塩素ガスが製造されます。

ですので、雑貨や工業用のアルカリ電解水では
塩を含む海水を電気分解してアルカリ側を分離して取り出すと
水酸化ナトリウムを含んだ【アルカリ電解水】を作る事ができるわけです。

これが雑貨などで使用される
アルカリ側を取り出した洗浄用の
水酸化ナトリウムを含む【アルカリ電解水】

そして酸性側を取り出した滅菌用の
次亜塩素酸を含む【酸性電解水】となります。

これらが最近、ネットやテレビショッピングでも
大きく取り上げられて販売されています。

例のカリスマ、松下さんもヤってますね~(笑)
「流すだけでマジックが落ちる!」と。

アルカリ電解水も酸性電解水も
確かに、環境問題を考えると
どちらも非常にいいアイテムとして使えます。

洗剤(界面活性剤)を使わずに、食器や台所周りの洗浄ができる。
殺菌剤を使わずに、身の回りや環境の殺菌ができる。

そしてしかも
いずれも環境に排出されて自然に帰りますし
塩素に至っては空気中に放出されますから
環境問題を考えると
非常に利便性の高い水である事が分かります。

化学的な見地で考えた場合
それぞれに使い方をよく考えた上で活用すれば
良い商品となることでしょう。

そのコツとして
例えばアルカリ電解水側の水は
どんな汚れでも落ちるかと言えば
答えは「No」です。

たんぱく汚れや油脂汚れに対しては効果がありますが
分かりやすい例では
水性マジックで書いた字は落ちません。
あのテレビショッピングの実験映像は
油性マジックだからこそ落ちているんですね。

論理的にはマイナスイオンの電荷を利用していますので
電荷しない物質の汚れは剥離する事はできません。

美容の世界では
樹脂やシリコンが配合された成分は剥離できませんね。

これらの特性をよく理解して使用すれば
環境にも優しい、いい商品という事が言えます。

* * *

さて、前置きが長くなりましたが
ここからが大問題です。

このセオリーだけを理論として
化粧品や美容関係に応用されているアルカリ電解水や酸性電解水を
コレと同じと酷評されると大問題となります。

この事態を記事にして良いものだろうか・・・。
いや、理論が難しいので
お読み頂いているユーザーさんに文章で理解できるわけでもなく
スルーしておくべきだろうか・・・。

そんな葛藤が続く中
そうは言っておれない事態に発展してきました。

弊社の技術を全面的にご信頼頂き
しっかりと世に広めるべきと、メーカーさん各社が続々と手をあげて下さり
「水商売商品」と吐き捨てるような明言をしている人たちを
このまま放置できなくなってきたのです。

そのタイミングをずっと見計らってきたというのが
このブログ放置のきっかけでした。

その一端が、以前にもここで紹介した業界人の

「かずのすけ」氏です。

今ではもうあまりもの業界影響力ですので
前回と違って伏字はやめました。
正面きってロックオンします。

なぜかといえば
彼の「決めつけ理論展開」で迷惑をこうむっている
メーカーさん・販売会社さん
そして、商品をお使いになっているユーザーさんが
多数出てきているからです。

しかも彼のブログは
私と同様にコメント機能をONにしたままですので
それを読まれた「彼マンセー」なユーザーさんから

「ダマされてました!」
「とんでもないですね!」

などといった、もう完全に中傷に値する書き込みが
どんどん連ねられている事です。

中には「詐欺だな」といった類のひどい中傷まで見受けられ
もしもこれらが彼の関係者だった場合(ではないと思っていますが)に至っては
業務妨害・営業妨害で訴えられても仕方ない事件です。

もちろん、当のご本人は
自社商品の価値観がむしろあがるわけですので
完全放置です。
おそらくは本当に一般ユーザーの書き込みでしょうから
該当する企業さんが業務妨害で訴えたところで
結果的には負けるでしょう。

まぁ、私もこうして長年に渡ってユーザーさんに対して
彼と同様に業界を正すための活動を続けてきていますし
氏の記事は化学をベースとした正しい事がほとんどで
実に良い業界仲間と感じてきていましたから
全部を否定するつもりはありません。

いや、むしろ・・・。
同志としてショックです。

氏は、化粧品製剤技術や処方設計のプロではありませんので
「おいおい、それはそんな単純に成分だけの問題じゃないだろ・・・。」
そう感じてしまう記事が多いのも確かではありますが
それでもしっかりと化学屋として
毅然とした記事に好感が持てます。

それだけに、学識のある専門家を名乗るのであれば
正しい事は正しい
分からない事は、分からない
そして、間違いに気づいたら素直に謝罪をする

これが、本当の業界識者というものです。

結局は、自社の商品を売りたいだけの
巧みな宣伝マンだったのか?と
疑問が生じて、残念でなりません。

さて、ここからが皆さんにきちんとご説明しなければならない
私達が化粧品に応用してきている【特殊還元性アルカリ電解水】
彼の理論展開する工業用や雑貨で使用されている単純なアルカリ電解水との違い
ここに触れていくのですが

順序立てて書いてくると
ここまででちょっと長くなりましたね(苦笑)

次回に続ける事に致しますが
最後に、次回の論破のヒントのひとつとなる
ちょっと面白い商品をご紹介しておきましょう。

「資生堂プロフェッショナル」ブランドなので
公式サイトがなくて載せにくいのですが

■アピセラ アクテイブアノードウォーター(資生堂プロフェッショナル)
資生堂 アピセラ アクティブ アノードウォーター (弱酸性高酸化水)

これ、つまりは電解水なんですよね。
こちらは、酸性側の水を利用した酸性電解水です。
しかしながら、かずのすけ氏の理論のように
単に食塩を加えて電解した、次亜塩素酸液のようなものではありません。
私達と同様に、ノウハウはもちろんヒミツにされていますが
キーワードは説明書きにあります。

メーカーの説明文コピペが販社サイトにありましたので
転記しておきます。

<以下、コピペ>
アピセラ アクテュブ アノードウォーターは、斬新な電解技術(三室型電解システム)により生まれた新・電解水(弱酸性高酸化水)。 香料や防腐剤などは一切含まない100%ピュアな機能水です。
また、人の肌と同じ弱酸性に調整されていますので、細胞への刺激が少なく、素肌や頭皮、傷んだ毛髪に、効果的にお使いいただけます。

<ここまで>

純水は電気を通しませんので
これを電解しても化学的には何も起きないのが定説です。
しかし、水または水になんらかの物質を加え
電気分解することによって起きる現象は
イオンの世界で水素がヒドロンではなくプロトンで
何かが起きている可能性が示唆されます。
それは、ひとつには水の分子も6員環(および5員環)ネットワークで構成されている事が判明している事実が
何かを示しています。

ただ残念ながら
こうしたイオンの世界で起きている現象は
どのような高度な分析技術を使っても
それを測定したり定量できない事が
サイエンシフィックな証明に至らない歯がゆさというところでしょうか。

もちろん、私もこうした水のクラスターが小さくなったなどと
エセ科学のような事を提唱するつもりは一切ありません。
ただ、単純に化学反応式だけで全てが解決するものではないというのは
化学を学ぶ、そして目の前で起きる現象を解読する上で
よく突き当たる事実です。

大手メーカーの資生堂が
詐欺のような水を安直に商品化するわけはありません。
しかもプロフェッショナルユースですから
ことさらです。
なんらかの現象に根拠を見出し
それを化粧品技術に取り入れようとした取り組みが
この商品の特長だと感じるのですね。

少なくてもユーザーさんレベルで
「詐欺商品だ!」などと
単純に揶揄すべきことではないと思います。

あ、とはいえ!
人間の目には見えないし、化学的に証明できない世界のことだからと
相も変わらず、怪しい水商売モノの化粧品があふれかえっていることは
今もかずのすけ氏に同意します。

波動水???
磁気水???

意味不明です。。。;

では、次回は本題の説明に入ります。
ではでは。

by.美里 康人

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