こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。
先日、洗顔フォームの企画書をPowerPointで作っていたので、
今日は、その中で取り上げたアミノ酸系の洗浄成分であるココイルグリシンKを紹介したいと思います。
ココイルグリシンKの名称
化粧品表示名称:ココイルグリシンK
医薬部外品成分名:N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム(ヤシ油脂肪酸アシルグリシンK )
中文名称:椰油酰甘氨酸钾
INCI:Potassium Cocoyl Glycinate
ココイルグリシンKの特長
アミノ酸の一種であるグリシンと、ヤシ油脂肪酸を原料として作られた、アミノ酸系の界面活性剤です。
※グリシンは、人肌コラーゲンに多く含まれるアミノ酸です。
アミノ酸系界面活性剤の中では、
ココイルグリシンKは、クリーミーで豊かな泡立ちが得られ、
洗浄力もわりと高く、さっぱりとしながらもつっぱらない洗い上がりが得られる洗浄成分です。
石けん系の洗顔料を使っている人が、
初めてアミノ酸系の洗顔料を使うと、
泡立ちや洗浄力に頼りなさを感じることもあるかと思いますが、
アミノ酸系の洗浄成分の中で、ココイルグリシンKは、
石けん系の洗浄成分に近い洗い心地が得られる洗浄成分だと思います。
ゆっきー的には、アミノ酸系の洗浄成分を比べたときに、
洗い流しがスムーズであるという点がポイント高いです!
アミノ酸系洗浄成分の市場
アミノ酸系の洗浄成分は、
1972年に味の素株式会社さんが、
グルタミン酸を原料としたアミノ酸系洗浄成分を発売したのが始まりです。
グルタミン酸系は、「アミノ酸系=低刺激」のイメージを体現した洗浄成分で
肌に優しいのだけれど、洗浄力もマイルドなので、
市場ニーズに合わせて、アミノ酸の種類を変えた洗浄成分が開発されてきました。
その中の1つが、上記で紹介したグリシン系の洗浄成分で、
それ以外にもアラニン系の洗浄成分や、タウリン系の洗浄成分、アルギニン系の洗浄成分などがあります。
現在、アミノ酸系の洗浄成分を開発製造しているのは、
味の素株式会社さんだけじゃないのだけれど、
2019年6月のプレスリリースによると、
世界55か国、5,000社以上に原料供給をしているそうです。
アミノ酸系洗浄剤は、生分解性が高いため環境への負荷が小さく、
また肌にやさしいという特長を持っているため、
シャンプーやボディソープ、洗顔料などに幅広く使用されていて、
近年、地球環境への関心の高まりにより、
石油系洗浄剤からの代替などとしてアミノ酸系洗浄剤市場は
今後もますますニーズが高まるのではないでしょうか。
人にも環境にも優しい技術開発は素晴らしいと思う
美育Laboのゆっきーでした。