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ナノコスメを知る 秘話5

ナノコスメを知る 秘話4」の続きです。

なぜ「安全ですよ」という明快な解答が発表されないかというと
答えはこういう事です。

・DNA因子レベルでの生体への影響は、実際の生体上で実証するには世代交代を経て何百年もの追尾試験を行う必要があり、結果として実証は推測でしかない。

・動物実験から得た結果は仮説にしか過ぎず、100%ヒトにそのまま結果が反映されると言い切る事はできない。

・ヒト細胞は実に複雑な因子によって形成され、因子の組み合わせを考慮するとそのメカニズムは無限大の可能性秘めている。
例えるなら、細胞の突然変異などは未知数である。

これらの事から
仮にひとうひとつの疑念に対して
どんなに膨大な費用を投入して多大な試験を行ったとしても
結果としては永遠に
「安全だ。」といった○判定を下す事はできない訳です。

当たり前の事ですが
これらの試験を行っているのは専門の学者であり
権威ある技術者ですから
99.9%間違いない結果が得られていたとしても
残り0.1%にでも推論が残されていたとしたら
もしも後々にその0.1%に起因する例外が発生した場合
その責任追及は生半可の事では済まされません。

皆さんもご存知なように
過去にも世の中を震撼させるような
アスベスト問題や薬剤訴訟(例えば、水銀やダイオキシン問題)が起きたのは
周知の事実ですね。

これらにしても
あらゆる可能性に対して様々な生体試験を繰り返した挙句にでも
予想し得なかった事実なのですね。

何も
「誰かが知ってて容認していた」(原則としては)
訳ではありません。

こうして疑念を覆す側の責任ある人たちは
慎重に慎重を重ねて試験を行い
しかも安直に「大丈夫」などといった見解の発表はできないんですね。

つまり
例え0.1%であっても不確定要素があったとしたら
それは学術的に「大丈夫」との結論は出せない
という事です。

単純計算で考えても
0.1%と言えば
『1,000人に1人の例外があり得る』
という事になるからです。

世間は、私達の出す結論に例外は絶対に許さないのです。

それに対して疑念を口にしたり批判をする側は
責任を問われる事など一切ありませんし
実におキラクなモノです。

仮に疑念が払拭されたとしたって

「あぁ、そうだったんですね。 安心しました。」
「よかった、よかった。」

てな程度で、済まされてしまうだけの事ですし。

こうして批判をした側は何もとがめられる事もなく
おまけにそれを覆す結論は
長年に渡っていつまでも公表される事もありませんから
波紋は波紋を広げて批判に尾ひれがつき
消費者に浸透していくという訳です。

私たちからすれば
こうなる結果は元々予測される事ですから
こうした手法「○○は悪い成分論法」を商売に利用するのは
確信犯と言うべきと思っています。

その確信犯の中でも最大の規模となった
組織的なお話をしていきましょう。

『ゼノア化粧料本舗』(小澤 王春氏)
どころのお話ではありません(笑)

以下、次回へ

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