唐突ですが
女性にとっての永遠の課題は
やはりアンチエイジングですね。
最近になってアンチエイジング、いわゆる抗老化の有効性で
厚労省から医薬部外品の承認が得られたアイテムが
次々と大手ブランドから発売されています。
まさに競争のように・・・。
一方で、女性に過度の期待をさせるのもどうかと感じている、美里です。
こんにちは。
とはいえ、化粧品製剤技術が化学の進化とともに
進歩するのはいい事ですよね。
まして大手ブランドさんならば
業界リーダーとして
付加価値の高い化粧品開発に期待したいところです。
私達OEM企業も、資金力では到底叶いませんが
経験と知力を積み重ねて新しい技術に
チャレンジしていかねばらないと感じ
新しいと感じて頂ける商品開発を
日々意識しなければならないでしょう。
そういう意味では
今年の春には弊社で取得した技術特許について報告したところですが
先般、さらにこれまで開発してきた技術の新たな局面を迎え
今日はその紹介をしたいと思います。
このブログを当初から愛読頂いている方はご存じかと思いますが
弊社は、コーセーさんとほぼ同時期の昔から
DDSの一技術であるリポソームの開発を手掛けてきています。
過去記事はコチラ
↓
「ナノコスメを知る 秘話秘話13」
とはいえ、こういった大手ブランドさんや医薬品メーカーさんと違い
私達のような弱小企業では
電子顕微鏡などを用いて
ナノカプセルをしっかりと証明する方法がありませんでした。
もちろん、外部機関や大学の研究室を利用して
データ採取を試みる事も可能ですが
その費用も膨大なものとなるため
ある意味、推論のまま20年の歴史を重ねてきました。
経験則と測定機器によってその微粒子は補足できていたため
もちろん、確信はありましたが
この目でしっかり確認しない事には
どこか納得いかないままにここまで来ていました。
それともっとも気掛かりであった事は
顧客メーカー様から、コーセーさんの技術ような多重カプセルなのか
はたまた一重の単層カプセルなのか
そう問われた時に答える事ができなかったのが
大きなジレンマでした。
どこか学者肌体質なところがあって
推論では答えたくなかったのです。
それが今回、協力会社さんとのコラボで
ようやく実現してそれが証明されました。
以下がその画像の一枚です。
電子顕微鏡内にスケールも入っていますので
粒子サイズが100ナノクラスというのも
確認されました。
しかも玉ねぎのように
きちんと多重層カプセルになっているのも分かります。
いやぁ・・・本当にホっとしました。
かなりな大規模の美容業界イベントで
公開技術セミナーまでしたりしてましたからねぇ・・・。
もしナノカプセル化されてなかったどうしようか・・・
なんて思っていましたので(苦笑)
なにより今回の電顕テストで良かった事は
下のように層状ミセルからカプセルへ移行していく過程の
まだ2個が連結したような
未完成の粒子も観察できた事です。
これで、プロセスに間違いがなかった事が証明されたというわけですね。
いや~・・・ホントによかった。
というお話でした(笑)
自社製法のリポソームならば
かなり低コストで一から作成できるため
化粧品に高濃度で配合できて
まさに浸透性の高い化粧品の使用感が
使ってみて分かってもらえます。
使えば効果がはっきり分かる
付加価値の高いコスメは
こうでないといけないですよね。
超高濃度で配合した保湿クリームは
とにかく絶品の使用感を誇る
リポソームの技術です。
恐れ多いかもしれませんが
コー〇ーさんの「A〇 ミリ〇リ〇ィ」
12万円には負けたくないですねぇ(笑)
では、また。
by.美里 康人