週3で異なる目線の美容記事をお届け
美里康人
実はあるんですという話題
今回はフケの話題。
歳を重ねるとフケはあまり出なくなるという、そんなお話です。
この記事の目次
フケの要因
最初に、その「フケ」について少し解説しておきましょう。
そのメカニズムは簡単。
フケの正体をよく観察してみた方はお分かりの通り、フケってまさに頭皮の薄い皮がターンオーバーによって剥がれ落ちたもの。
専門用語で、「角質片」といいます。
フケというのは頭皮の代謝によって起きる生理現象ですので、新陳代謝で剥がれた角層が正体ということですね。
乾燥によって起きる乾性のものと、脂っぽい頭皮の方に起きやすい脂性フケとありますが、その説明やメカニズムはあちこちで解説されていますので、今回は割愛します。
いずれにしても、お顔と同じく頭皮もターンオーバーを繰り返していて、比較すると顔の皮膚より頭皮の方がターンオーバーが早いことが判明しています。
このターンオーバーの良し悪しが、フケの要因と深く関わっていることが分かります。
生活習慣や食生活が大きく関係していることが分かっていますので、フケにお悩みの方はこの辺りを見直してみられると良いかと思います。
ストレスをため込む生活環境も要因としてはは大きいと言われていますので、ライフワークを健全にすることは有効な対策なのだそうです。
加齢とフケの関係
さて、あくまでイメージですが、歳をとるとフケって増えるような印象がありませんか?
(”フケる”という言葉とは関係ありません、念のため・笑)
最近、自分自身がほとんど「フケ」というのを見たことがなく、こんな記事にしてみました。
というのも、久しぶりに電車に乗ってみたところお若い方の洋服の肩部分に大量のフケをみつけ、自分がどうなのか気になったのがキッカケでした。
「そういえば、もうずいぶん前から気にしたことがなかったな・・・。」と。
なぜそうなるかのメカニズムは分かっていましたが、記事にする限りは念のため自宅に戻って確認です。
ワシャワシャワシャ・・・。
ちょっと不潔な文面になりましたが、ご容赦下さい。
やはり、目に見えて大きなフケはほとんど出ません。
私も若い頃は学生服の肩に溜まるコレをいつも気にしていましたので、明らかに減少していました。
つまり、老化とともに新陳代謝、つまりターンオーバーが鈍くなり、フケは少なくなっていくということなのです。
頭皮も、若い皮膚への生まれ変わりが遅くなると、こうなるということです。
もちろん、何日もシャンプーをしなかったりすると恐らく発生するでしょうが、もう今の時代に毎日髪を洗わない方などおられないでしょうから、頭皮を清潔にさえしていれば気にするほどのフケは出ません。
他にも、フケの要因から考えても、分泌物が少なくなることによる影響も大きいでしょう。
皮脂分泌も少なくなってますので、脂性フケなどは出ることもなさそうです(苦笑)
加齢はありがたくない現象ばかりですが、こればかりは気にしなくてよくなったと喜ぶべきかもしれません。
冬に経験する新陳代謝
今回の話題はこれまでですが、あまりに短いので、ユーザーの皆さんは冬になると必ず体験する皮膚の新陳代謝のお話もしておきましょう。
これからの時期、つまり冬になると必ずお世話になるコスメといえば、リップクリーム
人によっては過乾燥で唇がひび割れを起こし、血がにじんでしまったりと、唇にとっては非常に悩ましいシーズンですよね。
コスパの非常に良いスティック状の製品が主流で、これからの時期は老若男女関係なく売れる冬コスメと言えます。
他にも、バーム状になっていて、薄っすらとピンク色がついて健康的に見せてくれるオシャレなリップグロスといった製品もありますが、どうしても指でとらないいけなくて、手を汚すのに抵抗があったりしますでしょうか。
とまぁ、厳しい冬を迎えるとお世話になるリップクリームですが、パキパキになった唇にこのリップを塗布すると、翌日には皮が剥けるといった経験をされたことがあるかと思います。
@cosmeのQ&Aを拝見していると、こういったリップクリームや口紅を使って皮むけが発生して、「自分は合わなかった・・・」といったコメントなどを見掛けます。
配合されている成分の何かが悪影響を及ぼし、唇に異常をきたしたと思い込んでしまうようです。
剥け始めると人前でも恥ずかしいので、むりやりにめくって血がにじんできたりと・・・ちょっとした一大事になるため、ご本人にとってはひとつの惨事でこう思ってしまうのも無理もないことではあります。
ただ、これ実は大きな誤解であることが往々にしてあります。
*必ずしも全てが該当するわけではありません。
上のフケと同じくこれは新陳代謝の現象で、隠蔽効果の高いリップクリームによって唇の皮膚のターンオーバーが促進され、代謝しようとしている現象なんですね。
つまり、唇を潤いを保つために塗布されたリップクリームの隠蔽効果があったという、いい現象の表れなのです。
剥け始めは見た目もよろしくないので剥がれかけた表皮をつい強引にめくったりしがちですが、自然に剥がれ落ちるまでムリヤリにはがさないよう注意し、代謝を待って皮膚の生まれ変わり期待して下さい。
最後に、ついでに少しPRを。
ここ1~2年でいわゆる「バームコスメ」が流行してきていますが、私達はそのバームの技術を活用したリップクリームを開発してみました。
こう書くと上でも触れたリップグロス・リップバームのように指や手で塗布するイメージになるかと思いますが、新しい試みにチャレンジするのが私達の役目ですので、手を汚さずに直接塗布できる容器とコラボレーションした斬新な企画を盛り込んでいます。
リップスティックはどうしてもベタついて避けがちなユーザーさんに、ベタつかない新技術のバームで、リップケアアイテムとして提案していきたいと思っています。
販社様からの問い合わせをお待ちしています。
ではまた次週。
by.美里 康人