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食品のアレルギーと化粧品

なんだか最近は激務で
ちょっとブログは合間が空くようになってしまいました(苦笑)
頓挫しているわけではありませんので
何卒お許し下さい。
今日は日記を挟みましょう。

* * *

今や食品の業界は
アレルギー成分を含む食材は
消費者に分かるように明記されるのが
常識化していますね。

厚労省が明記を義務付けた食品だけでも
その数は25品目あります。

えび・かに・小麦・そば・卵・乳・落花生・あわび・いか・いくら・オレンジ・キウイ・牛肉・くるみ・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン

ご覧になられて驚かれませんでしたか?

私も、リンゴが含まれているのには
ビックリしました。

こうした食材そのものを材料として使用した料理だけでなく
これらの食材を加工したり
原材料に含まれているものにも表示するよう
注意書きは広がってきています。

その典型的な例のひとつとして
皆さんも目にした事があると思いますが
様々な麺類を提供している飲食店

「そば粉」にアレルギーをお持ちの方が多いのですが
そばを茹でたお湯には
成分が溶け出している可能性があるために

「うどんもそばと同じお湯で麺を茹でています。」

といった注意書きを目にするようになりました。

また
小麦に対してアレルギーをお持ちの方もおられるので
もちろん逆のケースもあるわけですから

「麺類は同じ釜で茹でています。」

とよく書かれています。

つまり食品そのものだけでなく
それを茹でた釜や作られた工場の釜までも
成分が混在する可能性があるために
消費者でリスクヘッジ(危険回避)をして頂こう
という配慮です。

化粧品の成分も
つい最近「コムギ」の由来成分アレルギーで大問題となり
徐々に他の天然成分に対しても
ユーザーからの問い合わせが多くなってきているそうです。

確かに上の25品目を見ても
化粧品原料にも使われている素材が
半数位は含まれています。

はたして、これらは大丈夫なのでしょうか?

答えは難しいところです。
容易に「大丈夫!」とも
「アブナイかも?」なんて言葉は口にできません。
化学合成成分と違い
単一な成分に精製され尽くして
試験されたものではありませんし。

ひとつの植物エキスに含まれる
数百種類に上る化学成分すべてが
分析されているわけではありませんし
精油のように
その微量成分が感作を起こしたりという事がありますので
あくまで未知数としか言えません。

これだけ自然の食材が人間に害を及ぼしているのですから
もう『天然だから安心』などと
根拠のないウソは言えなくなってしまいました。

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