こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。
今日は、化粧品には欠かせない「界面活性剤」について
化粧品工業連合会の小冊子から、ご紹介しようと思います!
さて、「界面活性剤」と聞いて、
どんなイメージを持たれていますか
危険、肌に良くない、体に悪そう・・・など、
マイナスイメージの方が多いのではないかと想像しています。
ゆっきーだって、化粧品がお仕事になるまでは
界面活性剤は、全部、危険なものだと思ってました。。。
水の入ったグラスの中に、サラダ油を入れても
混ざり合うことはありませんよね。
でも、その中に、界面活性剤の1つである食器洗い洗剤を入れて混ぜるとどうなるでしょう?
答えは、
白く濁るけど、水と油は混ざります。
「これに香料を入れると乳液だよ~。使ってみたい?
嫌でしょう!? 界面活性剤って怖いでしょう!?」と
教えられた十数年前のゆっきーは、
それ以来、ちゃんと勉強するまでは、界面活性剤が大嫌いでした。
大まかには間違いじゃないけど、真実じゃないと思うし、今なら突っ込みどころ満載です。。。
水と油だけでは、強く振って、混ぜても、すぐに分離するけど、
界面活性剤があると、水と油が混じりあった状態で安定して、
分離しにくくなるのは、経験的にお分かりだと思います。
どうしてそうなるかというと、図にするとこんなイメージです。
界面活性剤は、水になじむ部分(親水基)と油になじむ部分(親油基)の両方を持っていて
水と油のあいだに入って、仲良くさせることができるのです
<界面活性剤の乳化技術>
クリームや乳液は、水分、保湿剤、油分をお肌に補給して、
皮膚の潤いと柔軟性を保つ化粧品で、界面活性剤の乳化技術を使って作られています。
本来はお互いに溶け合わない水と油のような液体同士が、
混じりあった状態をエマルジョンと呼び、
この状態にすることを「乳化」といいます。
乳化は、化粧品だけに限らず
アイスクリームやチョコレートなどの食品などにも応用されている技術なんですよ
図は、化粧品工業連合会編の小冊子『コスメチック』よりお借りしました。
(b)と(c)は、界面活性剤が入って、エマルジョンができている状態です。
(b)のように、水の中に油滴が入っている状態をO/W型と呼んでいます。
(d)は拡大イメージです。
親油基を油側に向けた界面活性剤が、
油滴を取り巻くように球状に並んでいます。
外側は、親水基で水となじみ安定化している状態です。
(C)のように、油の中に水滴が存在するものをW/O型と呼んでいます。
(e)は拡大イメージです。
親水基を水側に向けた界面活性剤が
水滴を取り巻くように球状に並んでいます。
外側は、親油基で油となじみ安定化している状態です。
身近な例では、
生クリームは、図(b)のようなO/W型なのでコーヒーに混ざりますが
バターは、図(c)のようなW/O型なので混ざりません。
このような界面活性剤の「乳化」技術は、
乳液やクリームなどのスキンケアアイテムだけではなく
クリームタイプやリキットタイプのファンデーションなどメークアップ化粧品にも使われています。
図(b)のようなO/W型は、
外相が水(ウォーターベース)なので、
みずみずしい使用感とトリートメント性があります。
図(c)のようなW/O型は、
外相が油(オイルベース)なので、
汗や水をはじき、化粧持ちが良いという特長があります。
なんだか長くなってしまったので、
続きは、明日へ。。。
界面活性剤の種類がいっぱいある理由について
ご紹介したいと思っています。
美育Laboのアシスタントゆっきーでした。