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アルブチンとα-アルブチンとハイドロキノン

こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。
さて、アルブチンという成分のことはご存知でしょうか?
化粧品では、美白成分として使われていますが、
このアルブチン、お恥ずかしいことに
どうやらゆっきーは誤解をしていたよう
「アルブチン」と「α-アルブチン」という成分があるのだけれど
ゆっきーは、「α-アルブチン」のことを言うとき、
わざわざアルファというのが面倒なので
「アルブチン」と略称で呼ばれているものだと思い込んでいました。
が、アルブチンは、「チロシナーゼを抑制する・・・予防的な効果・・・」という
コメントがきっかけで、妙に気になったので
少し調べてみることにしました。
そうしたら。。。アチャチャチャ
アルブチンとα-アルブチン、
そして、アルブチン&α-アルブチンとハイドロキノンについて
誤解していたようです
同じように誤解をしている人がいるかもしれないので、
アルブチン、α-アルブチン、ハイドロキノンをそれぞれ整理しますね。
<アルブチン>
表示名称:アルブチン
INCI:ARBUTIN
コケモモ、ウワウルシ、西洋ナシなどの葉や皮に含まれていて
チロシナーゼの働きを抑制することにより、メラニン生成を抑える作用がある。
化学合成法で作られたβ-アルブチンが美白主剤に使用されている。
化学式などは、Cosmetic-Info.jpさんのこちらが分かりやすいかなぁ。
<α-アルブチン>
表示名称:α-アルブチン
INCI:ALPHA-ARBUTIN
ハイドロキノンに微生物由来の酵素を利用した糖転移反応により
ブドウ糖を1個α結合させたハイドロキノンの糖誘導体。
チロシナーゼに作用して、メラニン生成を抑制する。
α-アルブチンは、アルブチン(β-アルブチン)とブドウ糖の結合様式が異なるのだけれど
その違いは、やはりCosmetic-Info.jpさんのα-アルブチンのページ</span>”>Cosmetic-Info.jpさんのα-アルブチンのページ
前述のアルブチンのページを見比べてもらえば、納得!デス。
もっと詳しくα-アルブチンのことを知りたい方は
グリコ栄養食品株式会社さんのサイトがおすすめ
グリコとアルブチン!?と思った方も、このページを見てもらえば、へぇ~ですよ
<ハイドロキノン>
表示名称:ハイドロキノン
INCI:HYDROQUINONE
メラニン色素を淡色化する還元作用と
高いメラニン合成抑制作用をもつ美白剤。
従来は、化粧品に配合できなかったが、
2001年の化粧品規制緩和の際に「配合禁止リスト」に収録されず、
化粧品の配合が2%以下の濃度で可能になった。
しかし、刺激・炎症などの副作用が心配されるので
高い濃度のものは医師の指導下で使用する方が無難である。
ちなみに、化学式はCosmetic-Info.jpさんのこちらが分かりやすいでしょう。
で、ゆっきーが誤解してしまった原因は
「ハイドロキノンは皮膚刺激がある。
アルブチンは、糖とハイドロキノンから合成される皮膚安全性の高い美白剤」
とか
「美白剤として汎用されているアルブチンは、
ハイドロキノンにブドウ糖を結合したハイドロキノンの誘導体で
美白効果は多少劣るが刺激は少ないので肌には優しい」
というような内容の説明。
アルブチンは、ハイドロキノンの皮膚刺激と効果を軽減させたもので
美容効果は、“多少劣る”けれど、同様の効果があるものだと
ゆっきーは、思い込んでいました
でも、“多少劣る”の説明の中には、
ハイドロキノンの魅力的な効果である「できてしまったシミにアプローチする還元作用」も
含まれているようです
“そんなの嫌だー”という気持ちで
アルブチンやα-アルブチンの資料をあれこれ調べてみたのだけれど
メラニン生成抑制の美白効果は説明されているけれど
メラニン色素を淡色化する還元作用について書かれているものは
何一つ見つけられませんでした。
ということは、アルブチンには還元作用は発見されていないということでしょう。
あ~、穴があったら入りたい
<参考書籍>

化粧品成分用語事典 2012 化粧品成分用語事典 2012
(2012/09/10)
鈴木一成

商品詳細を見る

『美肌&抗老化のためのベストスキンケア(フレグランスジャーナル社)』
↑残念なことにこちらは絶版になっていました。
都合のいい解釈で、勝手な誤解をしていた
とってもお恥ずかしい美育Laboのアシスタントゆっきーでした。

6 COMMENTS

篠原

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ゆっきーさん、アルブチンとハイドロキノンの違い、とてもわかりやすく書いてくださってありがとうございます^^
シミを淡色化できるのはハイドロキノンしかないんですね(T_T)
でも多くの化粧品メーカーがカン違いさせるようなビミョーな表現してるので、アルブチンどころかコウジ酸やエラグ酸なんかの成分でシミが薄くなるって思ってる方々、たくさんいるんじゃないのかと思います。
私も昨日、アルブチンのことを調べていて、美容コーディネーターの方が書かれたこの記事を発見し、「アルブチンでシミを撲滅・・」のくだりを見て「へー」と思ってたとこでしたから。。。
ttp://www.biranger.jp/archives/23190
もう本当に美容情報が溢れすぎていて、多くの方々がコスメジプシーになってますよね。それもまた肌のキメを壊す原因になると何かで読みました(T_T)
そんな中、ゆっきーさんのように誠実で真摯な対応をしてくださる方はそうそういらっしゃらないと思います。
グリコさんがアルブチンに関わってることまで調べてくださって(T_T)
美容ライターさんのURLを載せているのでこのコメントは非公開にさせていただきます。
(ちょっと否定的な内容かと思いますので(^_^;)
ゆっきーさんの考え方もお仕事への姿勢も
大好きですし尊敬しています。
これからもブログ楽しみにしております。
そういえば、ゆっきーさん、ビタミンC誘導体もシミを淡色化できると何かのサイトで見ました。ビタミンCも予防的成分ですよね。
美里所長さんのコラムをもう一度熟読してきます。  本当にありがとうございました。

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ゆっきー

SECRET: 0
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篠原さん、こんにちは!
私も、篠原さんのお気遣いが大好きですし尊敬しております(^^)
シミの淡色化できる成分については、
今のところ確認できているのは「ハイドロキノン」しか知らないというのが
正確な表現になりますでしょうか。
残念なことだと思うので、
新しい美容成分に期待を込めて、ちょっとだけ夢のあるお話を・・・。
新しい原料の素材を研究するとき
はじめから原料メーカーの人たちは、これにはこんな効果があると分かって研究しているわけじゃなく
もしかしたら、何か効果があるかも…と思って実験してみたら
実際に効果が得られそうだし、刺激などのトラブルもなさそうだし…と
色々とデータを集めて、研究を進めて新しく生まれています。
または、今あるものの改良をしてみたり・・・。
そんなこんなで、近い将来にでも
何かハイドロキノンに変わるものができるか、
ハイドロキノンの刺激だけ抑えることができないものかと願います(笑)
美白成分=色が白くなると思ってしまう原因を作ったのは
化粧品メーカーの方だと思うので、
PRのあり方を考えさせられます。
今回は、本当に、ちょっとした一言のおかげで
大きなキズにならずに済んだと思っております。
ほんとうにどうもありがとうございました!!
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

返信する
篠原

SECRET: 1
PASS: 32a6f4310553671c9a858377b3723bfe
ゆっきーさんのブログに出会えて本当に幸せ者です。こちらこそ本当にありがとうございます。
ゆっきーさん、調子に乗ってる訳ではないのですが、もう一つどうしてもお聞きしたいことが。。。
ハイドロキノンより低刺激ながらも
ハイドロキノンより効果が高いという
ルミキシルという成分があるそうです。
ttp://xn--nckua2jxbd.com/
ハイドロキノンが使えなかった方々が飛びついているそうですが、スタンフォード大開発の成分だから効果は本物ということでいいんでしょうか?
なんとなくいつもにも増してお忙しそうな雰囲気も感じられますのでスルーしてくださっても結構です。
ですので非公開にさせていただきます。
一般人なので、効果が本物かどうかは知るよしもなく(T_T)
質問責めで申し訳ありません。

返信する
ゆっきー

SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
篠原さん、こんにちは。
ルミキシルという成分の件、ちょっと調べただけなので
絶対正しいとは言い切れないのですが、感じたことなどを返信させていただきます。
http://e-minori.jp/products/detail.php?product_id=901
このページを見ると、
ルミキシルペプチド(デカペプチド-12)とは、というタイトルで説明されている文章は、以下の通りです。
[斜体]ルミキシルに含まれている「ルミキシルペプチド(デカペプチド-12)」はアミノ酸からできています。
このデカペプチド-12はメラニンの生成に関わる[色:FF0000]チロシナーゼと呼ばれる酵素の働きを防ぎ、抑制[/色]します。
(スタンフォード大学で行われた実験においてデカペプチド-12のチロシナーゼ阻害作用が報告されています)。[/斜体]
ということは、ハイドロキノンより効果があるかどうかという問題より
まず、気になったのは、他の美白成分同様にメラニン生成の抑制作用はあるけれど
「ハイドロキノン同様の還元作用」があるとは、書かれておりません。
なので、美白成分としての単純比較をするには、疑問が生じます。
また、ハイドロキノンが7%に対し、
ルミキシルは40%のメラニン生成抑制効果があったというデータがありますが
もうちょっとデータの取り方のバックグラウンドなど、諸事情が分からない限り
正しい判断はできないと思います。
このデータ、嘘じゃないと思うけれど、有利なデータを作ることは可能だと思います。
※あくまでも想像で、根拠は全くありません。
あと、デカペプチド-12という成分名からも分かるように
ペプチドの一種ということは、
アミノ酸の集まりというか、コラーゲンを小さくしたものといえるので
肌刺激については、納得できる説明でした。
他にも美白効果のあるペプチドとしては、
オリゴペプチド-34というのもあったはずなので、
個人的には、ハイドロキノンとの比較よりも
こっちと比較したデータが見たいものです(笑)
また、α-アルブチンとの比較なんかも見たいかなぁ。。。
最後に、
凄く効果のある成分でも
じつは、ほんの少量しか配合されていないコスメというのも存在しますので
効くコスメ探しは、楽しい半面、悩ましいことです。
相変わらずグレーな返信で申し訳ないのですが
何かのご参考になれば幸いです。

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ゆっきー

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篠原さん、こんにちは。
「ビタミンC誘導体もシミを淡色化できると・・・」は、
気にはなっていたのだけれど、
ちょっとバタバタしていて、何も触れずじまいで失礼しました。
ビタミンCは、メラニン生成抑制効果で予防的成分という理解で大丈夫だと思いますが、
原料メーカーの資料を見ていたら、
「黒色メラニンの淡色化」を謳っているビタミンCがありました。
ただ、検証データとして掲載されていたのは、
「色素沈着の改善」に関する3か月間の経過を見たものだけだったので
理論通り、このビタミンC配合の化粧品を使ったら
シミを淡色化してくれるかどうかは、疑問です。
というのは、このビタミンCだから。
http://plaza.rakuten.co.jp/cosmeticweb/diary/201112060000/
(※美里所長さんのブログ記事のURLです)
ますます頭の中が大混乱しそうなお話で失礼しました。
何かのご参考になれば幸いです。

返信する
篠原

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ゆっきーさん!
ルミキシルに関するお返事を早々に掲載してくださっていたのにお礼が遅くなり申し訳ございませんm(__)m
それからビタミンC誘導体の淡色化の件もご回答くださりありがとうございます!
ものすごくわくわくしながら拝読させていただきました!もうゆっきーさん、大好きです~^^
たいへん参考になりました。
「どれだけお客様にカン違いさせるか」というスタンスで化粧品を販売してるメーカーさんというか販売者さんと言いますか・・・少なくないんだなあと感じることがままあります(T_T)
ゆっきーさんのおかげで視界がはっきりしたような感覚です。
いつもありがとうございます。

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