こんにちは!
美育Laboのゆっきーです。
今日も日本の夏を感じる蒸し暑い一日でした
家に帰ると・・・部屋の中が「サウナ」じゃないことを願います
さて、化粧品のパッケージに書かれている注意事項の1つに
「高温多湿を避けて、保管してください」というのが
よくあると思いますが、
どの程度の温度のことを想定しているのだと思いますか?
が、その前に、化粧品が温度によって
変質する可能性のお話をしたいと思います。
まず、高温になると、どうなるか・・・。
すでに、なんらかのアイテムで経験されている人も多いと思いますが
化粧品は、高温になると軟らかくなります。
リップなどスティック状の製品の場合は、
どろっとしてきたり、
ポキっと折れやすくなったりします。
クリーム状のものは、分離しやすくなり、
一度、分離してしまったものは
常温のところに置いて、一見、固まったように思えても
エマルジョンの状態が変質していると考えられます。
また、長期間高温にさらされると
成分そのものが変質して、
色や香りも変わってしまうことがあります。
逆に、低温すぎて、
例えば、凍結してしまったりすると
固形物の析出やクリームや乳液が分離するといった問題が起きることもあります。
異臭・違和感を感じた製品は、
使用を避けてくださいね!
ということで、化粧品の品質をキープできる温度というのは
何℃なのでしょう!?
残念ながら、何℃なら絶対に大丈夫という保証は、難しいです。
ここまで書いておいて、ゴメンナサイ
ただ、日本工業規格(JIS)では
5~35℃を「常温」と定義しており、
日本のほとんどの工業製品、生活用品、加工食品は
この温度で問題が起きないようにつくられています。
ということで、
化粧品は特別な指定がない限りは
涼しい場所で保管するよう心掛けてくださいませ。
ちなみに美里所長さんが処方開発した化粧品は
40℃の保管庫(インキュベーター)行きがルールです。
その様子は、美育LABOの道具紹介 その1 インキュベーターでも
紹介しているので、よかったらこちらもどうぞ!
インキュベーターの中にいる化粧品たちは、
さぞかし暑いだろうけれど
お客様の元に安心して届けられる化粧品であることを証明するため
今日も暑さに耐え続けております
えっ、暑さに負けてしまった化粧品は、どうなるかって!?
残念ながら、美里所長さんに
「失格!」の烙印を下され、ボツになります。
で、今度は、美里所長さんが頑張る番。
“あーでもない、こーでもない”と頭と手をフルに使って
処方改良を加え、新たな化粧品を生み出します。
今日は、いいものできたかなぁ
美育Laboのアシスタントゆっきーでした。
<参考資料>
現場で役立つ化粧品・美容のQ&A (2011/12/22) 岡部 美代治、久光 一誠 他商品詳細を見る |