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乾燥肌の女子さん、こんにちは。
続いてご質問の件ですが、その方の回答にある「化粧水やコットンパックで天然保湿因子が流れる」の意味が私にはよく分かりません。
化粧水やコットンパックはお肌上に乗せるアイテムなのに、『流れる』の言葉がどういう意味なのか・・・。
まさか、化粧水を洗い流す人もおられませんし・・・。もっと言うと、天然保湿因子(以降、NMFと略します)に含まれる成分は、ほとんどがアミノ酸、ピロリドンカルボン酸塩、乳酸塩で構成されており、全て水に溶ける成分です。
他に尿素も結構含まれていますが、これは汗に由来する成分ですので、これも水に溶けます。
つまり、NMFというのは全て水溶性の成分です。
なので、それこそ水で顔を洗うだけでNMFというのは簡単に流れていくものなんですね。
という事は、水で顔を洗うだけで乾燥してしまう???という事になります。さらに、一日に何度も何度も水で洗っている手の平は、NMFが全くなくなっている状態だからひどいカサカサ状態にっ!!!・・・なわけないですよね。
NMFというのは、常に角質の角化過程でどんどん作られていくもので、つまり分泌物と考えて下さい。
ですので、水や洗顔が洗い流されても、汗や皮脂みたいにすぐに作られて分泌されてきますので、これが乾燥肌の要因にはなりません。
大切なのはNMFが流されるかどうかではなくて、「NMFがしっかり作られる健康な皮膚環境を作る。」事が重要で、これによって皮膚の乾燥状態が決定されるという事です。
結論としては、『乾燥肌の方は、NMFを作り出しにくい状態になっている。』というのが正しい理解です。
そのために、化粧水はその保湿因子を補う目的で作られています。
だから、化粧水を塗布するとNMFが流れるという理論は全く整合性がありませんし、化粧水によってむしろNMFを補っていますので。余談になりますが、私が以前に@cosmeを訪れなくなった理由はこういうところにあります。
皮膚科学や化粧品学といったきちんとした専門的な勉学過程を得ないままに、美容雑誌、そして美容家と言われる方の美容理論書籍を読みあさり、さらには化粧メーカーの誘導エセ科学理論をそのまま口移しで「知ったかアドバイス」をされるユーザーがあまりに多いためです。もちろん、その方が勝手に思い込んで自分で実行されているのは勝手ですし意見をするつもりも毛頭ございませんが、それを人に啓蒙したり、さらにはカリスマと呼ばれてもてはやされているのは、お悩みを抱えたユーザーにとっては大変迷惑な行為ですし、ある種の罪であるとも感じてなりません。
間違った美容理論を信じさせられ、結果として肌トラブルを招いて困るのは教えられた方なのですから。
本当に困っているユーザーの気持ちを真剣に思う気持ちがあるなら、いい加減な知識でテキトーな事など言えるはずもありません。数多くの美容現場やスクールでひどい悩みを抱えた女性を目のあたりにしてくると、根拠が明確でないアドバイスなどできるわけないんです・・・。
そういう意味で、以前からchiecoは大きな問題を抱えたサイトですし、使う側がしっかりと『読むチカラ』を持って利用しなければならないと思っています。余談、申し訳ありませんでした。
ご参考まで。この話題、あちらこちらのブログやHPで話題になり、物議をかもしていますね。
でも、少し美容にお詳しい方が一様に皆さんおっしゃっている事は「実はアレは化粧水不要と言っているのではなかった。」という点です。
きっと番組の広報的には聴視者にインパクトを与えたくて、あぁいった番宣の仕方をしたのでしょう。
(昨今のNHKも、なんともひどいものですね・・・苦笑)それを証明するのが、番組サイト「ためしてガッテン」に掲載されている内容のまとめです。
以下、引用してみました。この女性のお手入れは、肌に水を与えすぎていることと、
また水を与えた後に、乳液やクリームなど、
油分があるもので、フタをしていないことが、
ダメな理由でした。水にぬれた新聞紙を放置しておくと、水にぬれる前より、
カラカラに乾燥してしまいますよね。
同じ現象が肌でも起こっていて、過剰に水分を与えても、
油分でフタをしないかぎり、
元の状態より乾燥してしまうのです。この保湿理論はメルマガにも書いていますが、最近@cosmeのchiecoでも回答させて頂きました。
http://chieco.cosme.net/reply/reply_id/80784
ようは、フタも含めて水分を保持して逃がさない機能をしっかりと有した保湿ケアが必要、という意味ですね。
そしてその他の部分についても書かれている事は「化粧水が不要・ケアをしない」という解釈とは随分異なります。
以下、引用
_________
(1)皮膚をこすらない
こすりすぎは皮膚の炎症につながり、
カサカサを招くだけでなく、
肝斑(かんぱん)というシミの原因にもなります。
こうしたこすりすぎによる肌トラブルをさけるために、
番組では、泡洗顔を紹介しました。
・・・・・
(2)1日2回保湿する
朝晩、1日2回保湿剤を塗布することをプラスしただけで、
肌の水分量が3倍になったという報告があります。
_________という事で、理解頂けましたでしょうか。
ちなみに、この類いの番組は聴視者の興味をあおるためにおもしろおかしく、そして驚きや衝撃を与えるように作られている事も多いので、あまり参考になさらない、また真実を自分で追及するクセをつけるのが良いかと思います。
そういう意味でも、参考になればと思います。次いで水性クレンジングに使われている素材の見分け方ですが、これはその後の業界の動きを見ていると、溶剤型の商品はほとんど見なくなったようです。
これは、溶剤タイプが比較的肌リスクが高い事、水性クレンジングに使用しやすい界面活性剤が業界に汎用的になった事、そして処方がかなりオープンになった事によるものでしょう。
全成分がオープンになった今、こうしたノウハウも比較的容易に突破されるようになってしまいました。あえて界面活性剤タイプを限定するコツを書くとすれば、「PEG」や「-○○(○○は、数字)」といった文字の成分が3~5番目のところに位置していれば間違いないと思って良いでしょう。
最後に「ぶっちゃけ、水性クレンジンブはどうよ?」と聞かれると、私の見解は「夜はオイルまたはクリーム、朝は水性」と感じています。
メイクを落とすのに水性で無理やり摩擦を強くして落とす位であればオイルが良いと思いますし、メイクの落とし残りがあっては本末転倒だと感じますしね。
ただし、やはり何人ものオイルトラブルに悩む方を目の当たりにしてくると、水性クレンジングの存在価値は大きいと感じています。ps.
なかなか多忙でままなりませんが、chiekoを含め@コスメへの参加は徐々に再開していこうと思っています。
ただ、クチコミについては運営側のチェックが結構厳しく、シビアなテイスティング結果を書いたりすると削除対象となってしまい、非常に書きにくくなっているのも事実です(苦笑)
かといって、私が書く限りは読まれているユーザーの方々もそれなりの結論を期待されているでしょうし、あたり障りのない感想を書くのもどうかと思ってしまうのです・・・。
それと、昨今は様々なメーカーさんの商品開発に関わっている事もあり、ちょっと書きにくくなっている点も躊躇に繋がっているでしょうか(苦笑)とはいえ、これもなんとか機会をみて件数を増やしていきたいとは思っています。
ご期待に添えるかどうかは分かりませんが、私もあと何年生きられるか分かりませんし(笑)、ユーザーの皆さんに少しでもなにか残していけたらなと、気持ちを新たにしているところです。
応援、心より感謝致します>sumireさん
sumireさんだったんですね。
ご愛顧頂いておきながら、気付かず申し訳ありませんでした(汗)水性クレンジングへのご質問、なかなか興味深い部分、そしてきっと皆さんが疑問に感じているところではないでしょうか。
私自身も将来的なビジョンにおいてどう経緯していくのか注目している点ですので、おもしろいご質問と感じます。で本題ですが、確かに大手さんを含めこれだけ市場のアイテムが出揃ってきた今、本当にクレンジングとしての機能が優れているなら、おっしゃるようにもっと市場を席巻してよいはず、ですね。
そこで客観的な機能的実情を含め、私なりの分析をしてみます。クレンジングというと、一般的にユーザーが簡単に入手できるアイテムの双璧という事になると、やはりクレンジングオイルが挙げられます。
では、これと比較した場合に水性クレンジングは機能的にどうなのかと言うと、結論としては「落ちが及ばない」という事になります。
ミネラルファンデ愛好者の方や、メイクをあまり施さない肌ケアをされている方にとっては水性クレンジングでも全く機能に不満はないと思いますが、こと日焼け止め・ファンデ・口紅・リップグロス・マスカラなどを全行程で使われている方を対象にした場合、やはりその機能には不満が残るはずです。
そのキーはやはりシリコンにあると思いますし、リキッドクレンジングに配合されている成分が相手では、役不足は否めません。この辺りは技術がまだ・・・とも言えますが、お肌への負担も考慮しなければならない事を踏まえると、仮に技術が追いついたとしても採用にはならないと感じます。
という事は、現状では肌タイプやお化粧の仕方によって使い分け・好みが分裂しているのではないかと想像されます。
これを含め、次のご質問へのコメントに入っていきましょう。水性クレンジングを使用されるのに合ったお肌は、なんといってもオイル成分に対してトラブル招く方が一番だと思います。
特に昨今はこの肌タイプの方が増加傾向にあり、この後に洗顔でオイルクレンジングを落としても、翌日には赤ボツや白ブツが発生する方が多いようです。
多分想像するに、オイルクレンジングのオイルはやはり浸透性が高く、角質層の深部には油性分がどうしても残存するのだと思い、それがトラブルのもとになっているのでしょうね。他には、シリコンがあまり配合されていない日焼け止め(例えば、最近のビオレ弱酸UVカットなど)や、軽いメイクしか使われないすっぴん肌傾向の方には水性タイプで十分だと思いますし、洗顔も割愛できるでしょうね。
また、活用したいケースとしては「朝クレ」です。
ナイトケアクリームや寝ている間に分泌した皮脂をリセットするには、水性クレンジングはベストアイテムですね。という事で今後の動向としては、やはり用途やメイク法によってオイルタイプと水性タイプはユーザーが分かれて発展していくものと推察できます。
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