2021年4月 サイトリニューアルしました

酸を利用した石鹸カス除去実験

美里康人

論より証拠。様々なサイエンス実験を通して、ユーザーには見えない化粧品の中身やスキンケアの真実を明らかに・・・

第2回 酸を利用した石鹸カス除去実験

実験開始日:2006.6.1

実験内容
今回は、髪や肌に附着した石鹸カスが酸を溶かしたリンスで実際に除去できているかの実験を試みました。
実験に使う酸は、一般的によく使われるクエン酸と、食用の酢を使用。
それぞれ酸の量は、洗面器にサジ一杯程度の量を推定して溶液を調製しました。
実験方法
  1. 洗顔に使う程度の量の石鹸(実験にはC社の固形石鹸を使用)で手を洗い、そのすすぎ水を集めてガラスコップに附着させる。
    ※ただし、すすぎ水を捨てる際に浮いた石鹸カスは流れてしまうために、全て収集できた訳ではない。
  2. ガラス面に附着した石鹸カスの写真を撮る。
  3. 酸溶液を作成してコップに満たし、マグネチックスターラーで20分程攪拌する。
  4. 酸液を捨て、再び石鹸カスの残存度合いを写真に撮る。

それでは、検証実験スタート!

クエン酸を利用した石けんカス除去実験

クエン酸の石けんカス除去実験

左:石鹸すすぎ後の状態

クエン酸の石けんカス除去実験

右:同、拡大画像

クエン酸の石けんカス除去実験

クエン酸溶液にて攪拌洗浄
(この時のpHは2.91の強い酸性)

クエン酸の石けんカス除去実験

左:クエン酸液浸漬後

クエン酸の石けんカス除去実験

右:同、拡大画像

クエン酸を利用した石けんカス除去実験の結論

この結果からも分かるように、ガラス面に附着した石鹸カスは、クエン酸溶液に浸漬しても溶けることはなく残留しています。

ただ、実験ではpH測定のために浸漬時間が20分と長く、少し残存量が減少していました。

また、クエン酸溶液を捨てる際に、再び浮き上がった石鹸カスが流れ落ちたことも影響していると考えられます。

食用酢を利用した石けんカス除去実験

食用酢を利用した石けんカス除去実験

石鹸すすぎ後の状態

食用酢を利用した石けんカス除去実験

食用酢溶液にて攪拌洗浄
(この時のpHは3.30の酸性)

食用酢を利用した石けんカス除去実験

食用酢液浸漬後

食用酢を利用した石けんカス除去実験

食器用合成洗剤で洗浄した状態

食用酢を利用した石けんカス除去実験の結論

食用の酢を使った場合も、クエン酸同様に石鹸カスの除去は不可能でした。

これらの結果から、酸を水に溶かしたリンスですすぐことで髪の指通りがよくなるのは、アルカリで開いていた髪のキューティクルが閉じることでひっかかりがなくなるためということが分かります。

この石鹸カスは微生物のエサとなるため、頭皮が痒くなる・髪から異臭がするなどの弊害を生じる原因となります。

もしも石鹸カスの影響を避けて石鹸シャンプーを使うとした場合、精製水やスーパーで入手可能な純水ですすぐことで防ぐことができます。

石けんカスとは、石鹸の成分と水道水の硬度成分(カルシウム、マグネシウム)と反応して、脂肪酸カルシウムや脂肪酸マグネシウムなどになったもののことです。この石けんカスは、お肌に残ると毛穴が詰まったりニキビ菌の栄養になって繁殖を助けたり・・・など肌トラブルの原因の1つになります。

ゆっきー

※本ページは、旧サイトよりお引越ししてきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です