今年は台風の数が記録的だそうで
被害に合われている地域の映像を観るにつけ
真っ先に命を守るための避難を
くれぐれも躊躇なくお願いしたいと思います。
お盆休みボケからまだ立ち直れない
美里です、こんにちは。
早速ですが、日焼け止めの話題の3回目になります。
後ほど触れますが
日焼け止め製剤については
業界裏周辺がかなりザワついており
そんな最中での記事なので気掛かりではありますが
まずはオーソドックスに商品の見分け方の基準を皆さんにインストールしておいて頂きたく
現行商品について話を進めていこうと思います。
今回は【ケミカル】タイプ
つまり、紫外線を防御する成分として
紫外線吸収剤が使われているアイテムです。
ちなみに【ケミカル】という言葉は「化学」という意味なので
海外では意味が通らない和製英語になりますが
有機化学合成→化学合成→化学成分→ケミカル(化学)成分
こんな派生で付けられた俗語になるでしょうか。
正確には
【ノンケミカル】と呼ばれている紫外線遮蔽剤(散乱剤)が
化学的に無機物である、酸化チタン・酸化亜鉛なのに対して
紫外線吸収剤は有機物ですので
本来は【無機物】と【有機物】と分けて理解するのが正しいですね。
生体への影響や浸透性も、化学的なココが分岐点になりますので
覚えておくと良いでしょう。
【無機物】と【有機物】の違いについては
またこのブログ内で取り上げるかもしれません。
実は今、大学の『香粧品学科』で使用する教科書の執筆の真っ只中なのですが
美容学校などでも、この部分については説明がなされていないんですね。
もちろん、使用されているテキストにも内容として盛り込まれていません。
化粧品や美容を専門的に学ぶのに
この、安全性や生体影響力にもっとも重要な意味をなす成分の化学的根拠を習わずして
なんの学問か?と感じるわけです。
私が執筆する限りは
美容に関わる企業で仕事に携わる時に
「理解しやすく、価値ある専門書籍」を心がけて原稿執筆中です。
それほど小難しい説明でもないので
いずれココでも取り上げる事としましょう。
またぞろ、話が逸れました。。。(汗)
戻しましょう。
さて、本題の【ケミカル】系日焼け止めの見分け方です。
シンプルにいきましょう。
商品を裏返して、全成分表記の成分名称に
以下の言葉が含まれていれば、ほぼ100%それが紫外線吸収剤です。
・〇〇〇〇メトキシ〇〇〇〇
・〇〇〇〇ベンゾイル〇〇〇〇
・〇〇〇〇トリアゾン
いかがでしょう?
3つ覚えるだけ。 簡単ですよね。
長ったらしい成分名もありますが
この言葉が入っているかどうかを見るだけでOKです。
記憶しなくても、今時はスマホのメモにでも入れておいて
商品を探しにいく際に合わせてみれば良いだけですね。
こんな簡単な事を、なぜ誰も教えてくれないのでしょう?
まぁ、いいでしょう。
一例に、花王さんの商品の全成分を載せてみます。
しっかり入ってますね~。
赤で囲った成分以外にも、2種類入ってますよ。
探してみて下さいね。
そして続けて【複合タイプ】
これはもうお分かりのように
【ノンケミカル】と【ケミカル】の成分が両方配合された商品です。
そして最後に【スプレータイプ】
これは言わずと知れた、大変お手軽に使える
最近流行のエアゾールタイプの日焼け止めですね。
この【スプレータイプ】にも
ケミカルとノンケミカルのタイプがあります。
という事で
この3回で市場にある日焼け止めをタイプ別に分類し
簡単な見分け方を整理してみました。
次回は、これらのタイプそれぞれの
特長やメリット・デメリットなどを整理してみます。
使い方のひと工夫や、注意点なども取り上げる予定です。
ただし、皆さんが期待されるような私見コメントは書きません。
別に私は誰の敵でも味方でもありませんし
消費者を騙さんとするメーカーや
人物が敵なだけですので。
批判も含め、業界ぶっちゃけ記事は書きますが
遠まわし、かつ暗に自社商品のPRや
怪しさ満点のステマブログとは一線を画していますので
そこはご承知おき下さい。
そして最後の締めくくりに
業界激震の裏情報記事を書き記すつもりです。
ある意味、化粧品業界全体の一大事ですので
ここは要注目です。
では、また。
by.美里 康人