「美白の主役【ビタミンC】秘話06」の続きで、
AG(アスコルビルグルコシド)の行く末・・・は予定変更。
ビタミンCコスメの見極め術をお届けします!
必見!! 無能コスメ見極め術~その1
女性にとって
ビタミンCコスメというのは
非常に分かりやすくて魅力的なコンセプトの美白コスメ。
また、昨今では美白だけでなく
ニキビにも効果が認められており
有能な成分のひとつにあげられるでしょう。
それだけに、化粧品メーカーにとっても
カンタンで売りやすいという利点があります。
確かに、ビタミンC配合コスメと聞くと
少なくても女性にとって
悪いイメージを持つことはまずありません。
対して、メルマガの本題にもあるように
素材としては大変問題が多く
メーカー側としては非常に使いにくい成分。
そこでズル賢い弱小メーカーが考えたことは
「どうせ効果があるかないかなんて、
消費者には分かりっこない。。。」
という事で、
お肌に対する有効性など度外視の
ビタミンCが『ただ入っているだけ』の
コスメが市場に溢れました。
それが、お肌に浸透しても効果のない
”生の状態へと分解しないビタミンC”。
そして、商品に影響ない程度の
少量しか配合されていない
”生のビタミンC”コスメです。2011
分解しないビタミンCとしては
本題中に書かせていただいた
「アスコルビン酸ナトリウム*」などがあります。
*表示成分名:アスコルビン酸Na
そして生のビタミンC配合と謳われているコスメは
「アスコルビン酸」と
そのまま表示されていて
一般的に配合量は
極少量と思って間違いないでしょう。
こうした無能コスメに手を出さないよう、
ご注意下さい!!!
ただし、生のビタミンC配合コスメの中では
有名な例外として
「オバジC」があります。
これは、アスコルビン酸が
他の物質と反応しないよう工夫がされてあり
生のビタミンCコスメの
致命傷である安定性が改善されています。
水分との接触が
致命的になるという問題に着目し
水を一切配合せずに、
溶剤にアスコルビン酸を溶解してあります。
この製剤のメリットは、
空気にも触れないという事で
酸化されない利点があります。
なので、こうした商品については
『ビタミンCを塩にする』
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
『皮膚内で生のビタミンCに戻す(分解させる)』
といったプロセスを必要とせず
生のアスコルビン酸を
そのままお肌の内部に届けることができます。
配合量についても
○%と表示されていますので、安心できますね。
ただ、確かに安定性の問題は
これでクリアされていますが
もうひとつの問題である「安全性」については
注意をしなければなりません。
使われている溶剤が
決して安全とは言い難いため
ユーザーによっては刺激がでたり
乾燥状態を招くといったデメリットは否めません。
また、生のビタミンCそのものも
酸が強いですから
刺激をさらに助長する例も
多く見受けられます。
他には、そういった溶剤ではなく
グリセリンに溶解してあるものも
市販されています。
いずれも水が配合されていませんので
表示成分をみれば(水が一番に表記されていない)、
すぐに判断できますね。
以上、本日はおばあちゃんの知恵袋的な番外編でした。
次回はいよいよ本編の大手S堂の大失態劇が
お待ちかねの佳境に入ります。
以下、次回へ