おはようございます。
美育Laboのゆっきーです。
さて、早速ですが、一昨日・昨日に引き続き界面活性剤のお話をしたいと思います。
化粧水には、界面活性剤がたっぷり入っているようなイメージではないでしょうか
というところで、昨日は終わっていましたね！
・一昨日の記事「界面活性剤嫌いの人はチョコもアイスも苦手！？」
・昨日の記事「続・界面活性剤嫌いの人はチョコもアイスも苦手！？」
まずは、界面活性剤のイメージ図を見てください
図は、3種類とも界面活性剤のイメージ図です。
すべての界面活性剤は、
親水基と親油基の大きさのバランスが同じかというと
図のように色々なサイズの組み合わせの界面活性剤が存在しています。
また、親水基と親油基の比率が同じでも
分子の大きさは、小さいものから大きいものまで様々です。
親水基と親油基の分子の大きさと
水や油に対する界面活性剤のパワー
が
比例しているとイメージしてください
だから、可溶化技術を使った化粧水は、
数は多くても、分子が小さければ
全体量としては、界面活性剤の配合量は少ないかもしれないのです。
化粧品を開発する技術者は
用途に応じて、たくさんある界面活性剤の中から
これだと思うものをチョイスして、製品をつくっています。
お料理は、同じ材料を使っても、
分量はもちろん、コツやセンス次第で
プロにもなれれば、まずくて食べられないようなものになってしまうこともありますよね
コスメユーザーの希望を叶えるべく
界面活性剤は、なるべく少量で、
でも最大限の効果を引き出すのが
化粧品の開発力や技術力だと思っています。
今日も頑張れ、所長さん
さて、このように大小さまざまな組み合わせの界面活性剤をつくることができるのが
合成界面活性剤のメリットの一つだと思います。
でも、効果や使い勝手などを優先するあまり、
中には刺激のある合成界面活性剤も存在しているのは事実です。
だから、なるべく天然由来の原料を使用して
可能な限り刺激のない界面活性剤を求めて
新しい界面活性剤が研究開発されています。
私がおばあさんになる頃には、
どんな界面活性剤が主流となっていることでしょう
界面活性剤は、「合成」と呼ばれるものがあるからには、
「天然」とよばれるカテゴリーに属するものもあります。
例えば、赤ちゃんが栄養を得る手段の一つに「母乳」がありますよね。
母乳は、油性の栄養分が、リン脂質やカゼインという天然の界面活性剤で乳化され
赤ちゃんが栄養分を消化するのに適した状態になっています。
また、アイスクリームやチョコレートなどの食品に使われている
レシチンという界面活性剤も、天然系に属します。
レシチン（リン脂質）は、卵黄や大豆などを原料にしてつくられています。
もちろん、化粧品にもレシチンは使われていて
「リポソーム」や「ナノカプセル」というＰＲワードが出てくれば、
天然系の界面活性剤レシチンを使用したコスメの可能性が高いです。
界面活性剤は、用途も色々だけど、
その分、種類もいろいろ。。。
同じ界面活性剤でも
配合量の違いはもちろんのこと、
洗い流す洗顔に配合されているケースと
クリームなどお肌に塗ったままにしておくものに配合されているケースでは
お肌への負担も違ってきます。
悪者になりがちな界面活性剤ですが
世の中にたくさんある界面活性剤のすべてが
ひとくくりに悪者にされてしまうのは、ちょっとかわいそうかもしれないと思っています。
出来れば避けたい界面活性剤かもしれないけれど
すべてをなくしてしまう訳にはいかないので
上手に付き合っていければなぁと思います。
「界面活性剤」なんて、広ーいテーマでブログを書き始めた自分に“失敗した
”と
書き進めつつ後悔したゆっきーでしたが、
今は、またの機会に、今回とは違った角度から
再び界面活性剤のお話をしてもいいかなぁなんて思っています。
ところで、タイトルの「界面活性剤嫌いの人はチョコもアイスも苦手！？」の
答えは、見つけられましたでしょうか？
美育Laboのアシスタントゆっきーでした。
